オードリー・ヘプバーン主演、映画史にのこる不朽の名作『ローマの休日』（1953年）を「金曜ロードショー」にて5月13日（日本テレビ、金曜夜9時～10時54分）オリジナル新吹替版で放送！予告動画は番組公式サイトにて公開中だ。



13日放送の金曜ロードショーでは、時代を超えて愛される名作『ローマの休日』をデジタルリマスター、オリジナル吹替版で放送する。多忙な日々にうんざりした美しきアン王女が、滞在先を飛び出し、ローマで出会った新聞記者との1日の恋を描いた恋愛映画の傑作。オードリー・ヘプバーン演じるアン王女の声を担当するのはアニメ「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役などの早見沙織。そしてアン王女と運命的な出会で恋に落ちる新聞記者・ジョー役のグレゴリー・ペックの声はアニメ「ルパン三世」の石川五ェ門役の浪川大輔が担当する。

“永遠の妖精”と言われたオードリーの声を担当する早見にとって、『ローマの休日』は声優を目指すきっかけとなった作品。憧れの作品の、しかも主演の声を担当するにあたり「思い入れが強すぎて、普段とは違う感覚もあった。」と収録に大緊張して臨んだことをインタビューで明かしている。チャーミングで表情豊かなアン王女を演じていくにつれ、その魅力にどんどん吸い寄せられるような気持ちで楽しかったと振り返る早見。そんな彼女が息を吹き込んだ、新たなオードリー・ヘプバーンは自然と期待が高まってしまう。

そして物語は、ベスパに乗ったオードリー・ヘプバーン扮するアン王女とグレゴリー・ペック演じる新聞記者のジョーが、トレヴィの泉や、真実の口など観光スポットを巡る中で、次第に惹かれ合う2人の恋模様が描かれる。まだ見ぬ世界へのワクワク感、期待と不安に胸を膨らませるアン王女を見るだけでも楽しいが、スペイン広場でジェラートを食べたり、ジョーが真実の口に手を入れて、獅子に手を取られてしまったと見せかけてアン王女を驚かせる場面など、おなじみの名シーンは何度見返しても楽しいもの。

まだ無名だったオードリーはこの作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞。この映画で、フレアスカートやヘプバーンカットなど一躍女の子のファッションアイコンとなったオードリー。70年近く経った今でも彼女は世界中の女の子の憧れの対象だ。王女の一日限定の恋物語が魅力な本作だが、わがままな少女が一人の女性へ成長していく様子も描かれていくのも魅力のひとつ。アン王女は髪を短く切ったり、ファッションを楽しんだり、普通の女の子がやっていることに挑戦する一方、街に暮らす人々とふれあい、異国の男性と恋に落ちていくことで、彼女の王女としての自覚を目覚めさせていく。最後は自分の恋心に蓋をして、王女として戻って行くが、威厳に満ちた姿で別ローマに別れを告げるオードリー・ヘプバーンのラストシーンは必見です。

■あらすじ
欧州親善旅行でローマを来訪した、ヨーロッパ最古の王室の王位継承者であるアン王女（オードリー・ヘプバーン）は、分刻みのスケジュールと、用意されたスピーチを披露するだけのセレモニーに少々うんざりしていた。就寝前に、軽いヒストリーをおこしてしまい、主治医に鎮静剤を注射されるアン。しかし、なかなか寝付けないアンは思い立ってローマの街へ飛び出していった。鎮静剤が効き始めたのでアンがベンチに横になっていると、そこへ偶然通りかかったアメリカ人の新聞社記者・ジョー（グレゴリー・ペック）は寝ているアンを心配し、何とか家に帰そうとするが・・・。

翌日、ジョーが新聞社に出かけると、アン王女が失踪したというニュースで会社は大騒ぎなっていた。結局自宅へ連れて帰った女性がアン王女だと気づいたジョーは、支局長に王女のスクープを約束しアンの元へ戻る。ジョーのアパートで目を覚ましたアンは、自分の失踪で大騒ぎする事態に驚きながらも、せっかく手に入れた自由を楽しむため街に出て、普通の女の子のように楽しい時間を満喫する。彼女の後を追ってきたジョーは、偶然を装いローマ案内をかってでるのだが、2人は次第に惹かれ合っていき・・・。

■キャスト
アン王女：オードリー・ヘプバーン（早見沙織）
ジョー・ブラッドレー：グレゴリー・ペック（浪川大輔）
アービング・ラドビッチ：エディ・アルバート（関智一）
ヘネシー：ハートリー・パワー（茶風林）
マリオ：パオロ・カルリーニ（関俊彦）
大使：ハーコート・ウィリアムズ（浦山迅）
将軍：トゥリオ・カルミナティ（伊藤和晃）
ジョバンニ：クローディオ・エルメリ（ふくまつ進紗）
タクシー運転手：アルフレド・リツォ（チョー）
男性キャラクター：藤井貴彦

■スタッフ
監督：ウィリアム・ワイラー
衣装デザイナー：イーディス・ヘッド

◇日本テレビ「金曜ロードショー」番組公式サイト