“夏はジブリ3週連続”最終夜は『耳をすませば』本名陽子×高橋一生の声でピュア恋物語をノーカットで放送

2022年08月25日19時45分映画

日本テレビ「金曜ロードSHOW!」“3週連続 夏はジブリ”最終夜となる明日8月26日は、本好きな少女とヴァイオリン職人を目指す少年の青春ストーリー『耳をすませば』(1995)を放送する。予告動画は番組公式サイトで公開している。



『耳をすませば』は、柊あおいの同名の少女漫画を基に中学生の男女の淡い恋物語を描いたジブリアニメ。監督は、宮崎駿の右腕として活躍していた近藤喜文がメガホンを取り、本作が監督デビュー作となった。奇しくもこの映画が公開された3年後の1998年、大動脈瘤により47歳という若さでこの世を去った。近藤にとって最初で最後の監督作となった本作をお見逃しなく。

『耳をすませば』の主人公・月島雫を演じるのは、中学1年時の1991年、『おもひでぽろぽろ』の主人公の少女期を演じた本名陽子。本作では主題歌「カントリー・ロード」(「故郷へかえりたい」に独自の日本語歌詞をつけた曲)も歌い、シングル発売された同曲はオリコン最高22位を記録、約20万枚を売り上げ、その年の新人アーティストTOP10入りを果たした。

そんな雫に思いを寄せる少年・天沢聖司の声を演じていたのは高橋一生。1980年生まれなので、『耳すば』に出演したのは15歳のとき。まだ声が子どもなので、あの高橋一生と気づく人が少なかった。ここ数年、高橋一生の活躍ぶりが目覚ましく、改めて『耳すば』が注目されている。本作でヴァイオリン職人を目指す少年を演じている。

ちなみに月島雫は作家を目指す少女として描かれているが、後に作家になって書いた話(という設定)が2002年公開のジブリ映画『猫の恩返し』である。『猫の恩返し』の原作も『耳すば』同様、柊あおい。宮崎駿からの依頼で書き下ろした『バロン 猫の男爵』が原作である。『猫の恩返し』は『耳すば』のスピンオフ、という位置づけ。そのため、両作には猫のバロンとムーンが登場するので『耳すば』を注意深く見ていただきたい。

スタジオジブリを代表する直球のピュアロマンスが、故郷へのさまざまな思いと共に爽やかなタッチで綴られる『耳をすませば』ノーカットでお楽しみに。

■あらすじ
本が大好きな少女・雫(本名陽子)は、最近図書館で借りた本に添えられている図書カードに、いつも同じ名前「天沢聖司」があることに気づく。自分と読書の趣味が似ていることで好感を抱く雫。

そんな中、同級生の聖司(高橋一生)と偶然迷い込んだアンティークショップ「地球屋」で遭遇。聖司の無神経な振る舞いに、雫は気分を害する。

その後、図書カードの人が聖司であることに気づきショックを受ける雫。しかし徐々に聖司に惹かれはじめる。聖司は、親の反対を押し切って祖父・司朗(小林桂樹)の指導のもとに、ヴァイオン職人を目指していることを知る雫。聖司がイタリアに短期留学すると聞いて、雫は自分も夢にむかって頑張ろうと思い、物語を書いてみようと試みるのだが…。

【耳をすませば】(1995)
監督:近藤喜文
脚本:宮崎駿
原作:柊あおい『耳をすませば』(集英社刊)
出演:本名陽子/高橋一生/立花隆/室井滋/露口茂/小林桂樹ほか。
『耳をすませば』DVDは好評発売中。

声の出演は本名陽子/高橋一生/立花隆/室井滋/露口茂/小林桂樹ほか。監督 近藤喜文、脚本 宮崎駿。予告動画は番組公式サイトにて視聴できる。

日本テレビ「金曜ロードSHOW!」番組公式サイト