グランプリシリーズ「NHK杯」日本人表彰台続々!三浦璃来&木原龍一、宇野昌磨が優勝!山本草太、坂本花織が2位!

2022年11月19日21時25分スポーツ
NHK番組サイトより

11月19日にフィギュアスケートのグランプリシリーズ第5戦「日本大会・NHK杯」2日目が開催され、ペアの三浦璃来&木原龍一、宇野昌磨がグランプリ2戦2勝の強さを見せつけた!2位の坂本花織、山本草太もファイナルへの切符を手に入れた。演技動画がNHK杯特設サイトに公開されている。



6カ国を転戦するGPシリーズの成績上位6名のみが「GPファイナル」に進出し世界一の座を争うグランプリシリーズの第5戦がついに札幌にやってきた。大勢の観客の中、競技はペアフリー、女子シングルフリー、アイスダンスフリー、男子フリーの順で行われた。1日目を終えた時点でペアの三浦璃来&木原龍一、シングルでは山本草太が一位、宇野昌磨、坂本花織が二位、住吉りをんが三位、友野一希が四位と表彰台を狙う位置で折り返した。

ショートで世界歴代5位のスコアをたたきだした三浦璃来&木原龍一が細かなミスがでたもののスロー3回転ループもきれいに決め、リフトにも安定を見せた。時間的に「ギリギリか?」という終わり方となったが、二位以下に点差をつけてグランプリ2戦目も1位となり、ファイナルへの出場を決めた。

つづいて行われた女子フリーでは渡辺倫果が3回転半にトライし見事に決め、フリーだけでは3位となる129.71点を取り、5位まで順位を上げた。19歳の住吉りをんは朝の練習では避けていた4回転トーループに果敢に挑戦した。残念ながら転倒してしまったが、続くジャンプやスピン、ステップには影響を与えない演技で125.11点となり総合で3位表彰台となった。ショートを終えて2位の坂本花織は他の選手を圧倒するスピードで演技を始めた。ジャンプの高さ、距離は申し分なく、どのジャンプにも加点がつくほどだったが、最後のジャンプが1回転となってしまった。フリーでトップの133.80点で2位となり、アメリカ大会の1位の点数と合わせてファイナル出場を決めた。女子シングルのトップは韓国のキム・イェリムだ。ジャンプのミスがあったものの132.27となりグランプリ初めての優勝となった。

以前はあまり注目されていなかったアイスダンスも高橋大輔の挑戦により、注目度も上がり地上波でも放送されるようになった。村元哉中&高橋大輔ペアがフリーダンスに選んだ「オペラ座の怪人」は高橋が2006年―07年シーズンにフリーで使っていた曲だ。「ファントム」と「クリスティーヌ」の世界を表現力たっぷりに滑った。前半は素晴らしい滑りだったが、後半、高橋が「足にきた」というように失速してしまい、総合で6位となった。小松原美里&ティム・コレトペアはフリーダンスが9位となり総合での順位を9位に落としたが、キスアンドクライで笑顔を見せるなど、持っている力を発揮した結果となった。

男子シングルは日本勢の3人が後半に出場した。最初に登場した友野一希は冒頭の4回転トーループ+3回転トーループを成功させ、順調に滑り出したが、その後のジャンプにミスが出てしまったが、友野の信条とする「観客を楽しませる演技」は十分に発揮できた。166.76点にとどまり4位となった。ショート1位の山本草太は4回転2種類3回を成功させたものの、3回転半での転倒と同種類のジャンプを飛びすぎるというミスがあり161.36点となり2位にはいった。ショートは2位だったものの宇野昌磨は世界王者の貫禄をみせ、4回移転は3種類4回を飛び、ステップスピンにも磨きをかけた滑りで188.10とフリーでの1位を獲り総合での優勝を果たした。宇野、山本はファイネルへの出場を決めることが出来た。

■グランプリ第5戦・日本大会・NHK杯 地上波放送スケジュール
11月20日 午後1:05~ エキシビション

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