Netflix「愛と、利と」第9-10話:ユ・ヨンソクとムン・ガヨンが禁断の愛に発展!?ネタバレと見どころ

2023年01月20日14時00分ドラマ
画像出典:JTBC「사랑의 이해」公式サイトより

今週韓国JTBCで放送され、Netflixにて同日配信中のドラマ「愛と、利と」の第9-10話では、それぞれ別の交際相手と関係をつづけるなか、ふたたび惹かれ合うユ・ヨンソクとムン・ガヨンの姿が描かれた。まるでバスの路線図のように、結局は原点に戻ってしまう2人。気になるあらすじと見どころを紹介していこう。



「愛と、利と」は、それぞれちがった「利害」を持つ4人の男女が出会い、本当の“愛”の意味を「理解」していく姿を描いたロマンスドラマだ。迷い揺れ動いて、ときには逃げ出したくなるような、決して美しいだけではない愛の物語。

■キャスト
ハ・サンス役:ユ・ヨンソク
アン・スヨン役:ムン・ガヨン
パク・ミギョン役:クム・セロク
チョン・ジョンヒョン役:チョン・ガラム
ソ・ギョンピル役:ムン・テユ


■第9話あらすじ
友人で同僚のソクヒョンの結婚式。ウェディングフォトに目をやったサンスは、ミギョンとの結婚を想像した。どこか浮かない表情のサンスの前に、スヨンが現れる。式がもう始まるというのに、なんと新郎のソクヒョンが姿を消してしまったという。慌てて屋上へ向かったサンスは、そこでタバコを吸いながら涙を流すソクヒョンを発見。実は4年付き合って別れた元カノから、「幸せになってね」と連絡があったというのだ。一時は結婚式も危ういと思われたが、結局ソクヒョンは新婦の手を取って式を無事に終えた。

式の最中、終始居心地が悪そうにしていたジョンヒョンは、スヨンを誘って外へ。そんな2人の姿をじっと見つめるサンス。ブーケを受け取ったミギョンは、半年以内に結婚しなければ3年は結婚できないと話す。そんなミギョンに、「どうせ迷信だ」とサンス。ラーメンが食べたいと言ってサンスの家に来たミギョンだったが、肝心のラーメンを食べずに帰ってしまう。実は机の引き出しから、偶然スヨンが渡したノートを発見したミギョン。そこにはサンスが残したメモが…。

翌日、荷物でいっぱいになったジョンヒョンの部屋を見たスヨンは、意を決してベランダを一掃する。帰宅したジョンヒョンはスヨンが大事にしていた鉢植えやピアノがなくなっていることに気付き、表情を暗くした。ミギョンに誘われて出かけるというスヨンを呼び止め、「話がある」とジョンヒョン。彼女の家に居候になるだけでも惨めだというのに、自分の暮らしまで犠牲にするスヨンに対し、ジョンヒョンは負担を感じていた。その日、スヨンを呼び出したミギョンは、サンスの過去についてそれとなく質問。しかし、ミギョンの意図を察してか、「私にはわかりません」と返すスヨン。

眠れぬ夜を過ごすスヨンのもとへ、ジョンヒョンがやってくる。ベッドの上に腰掛けたジョンヒョンは、先ほどの件を謝る。そして、改めてスヨンへの想いを告白するジョンヒョン。2人の間に沈黙が訪れると、ジョンヒョンはそっとスヨンにキスをした。

翌朝、鍵番のサンスは朝早くに出勤。つづいて現れたのは、スヨンだ。スヨンにコーヒーを淹れてやり、彼女が今度の転属試験を検討中だと知ったサンスは自分が持っていた参考書を渡す。その日の午後、偶然大学時代の先輩と再会したサンス。そこで先輩から、ミギョンとギョンピルが過去恋人同士だったと聞かされたサンスはショックを受ける。さらにミギョンの初恋の相手は、なんとギョンピルだという。

ミギョンに誘われてホテルの一室へと向かったサンスは、ミギョンの友人らと一緒に食事をすることに。ルームサービス代を一括で払おうとして、慌てて分割払いに変更するサンス。その頃、一人になりたかったスヨンは予約しておいたホテルにチェックイン。泡ぶろに浸かりながら、先ほど家の前で見たジョンヒョンの姿を思い出すスヨン。友人たちとの食事を終えて帰ろうとするサンスの前に停まったのは、見慣れない高級車だった。「サプライズ」と微笑むミギョン。ひとまずその車に乗ってホテルを後にしたサンスだったが、ミギョンの行き過ぎた‘好意’にサンスは戸惑いを隠せない。結局、途中で車を降りたサンスは自分の車を取りに歩いてホテルへ戻る。ホテルの前でスヨンと顔を合わせたサンス。しかし、お互いがそれぞれの相手と一緒に来たと思い込み、そのまま立ち去る2人…。

季節は変わり、再び試験に挑むジョンヒョン。しかし、結果は前回よりも悪く…。またしても音信不通になったジョンヒョンを心配するスヨン。数日後、帰宅したジョンヒョンの顔にはアザが。どういうことかと聞かれ、ジョンヒョンは友人と喧嘩したと答える。試験にも落ち、友人の心ない言葉に言い返すことができない自分自身が惨めでしょうがなかったと話すジョンヒョン。

一方、本店行きを希望していたサンスだったが、結果は惨敗。すると店舗内では、サンスがスヨンを庇って支店長の不正を暴露したのが原因ではないかと噂になる。そんななか、VIP顧客の訃報を受けてサンスとスヨンは地方へ。支店長の一件は誰にでもやさしいサンスがスヨンを可哀想に思ってしたことだと考えるミギョンだったが、そんなミギョンに向かって、ギョンピルは最も恐ろしいのはトキメキではなく同情だと告げる。これにはミギョンの不安はますます募る一方だった。

弔問を終えたサンスとスヨンは、途中の駅で降りて海辺を散歩する。2人で一緒に済州島へ行った時も、本当は海が見たかったと話すサンス。そんなサンスに、「最初から正直に言えばよかったのに」とスヨンはいう。帰りの電車を待ちながら、サンスはスヨンに幸せかと尋ねた。しばらく無言で考え込み、「ジョンヒョンさんと別れようか?」と口を開くスヨン…。
愛と利と©JTBC

■第10話あらすじ
スヨンを家の前まで送ったサンスは、駅のホームでスヨンが口にした言葉の意味を問う。すると反対に、なぜ自分に幸せかと聞いたのかと尋ねるスヨン。結局、スヨンは何も言わずに車を降りた。同じ頃、ミギョンはギョンピルに誘われて大学の同窓会へ。そこで先輩がサンスにギョンピルとの件を話したと聞き、不安を隠せないミギョン。スヨンの帰りを家の前で待っていたジョンヒョンは、スヨンに家を出ていくことにしたと話す。警察官になる夢は諦めないつもりだと伝え、その上で改めてイチから2人の関係をやり直したいというジョンヒョン。

一方、スヨンを送って帰宅したサンスは、先ほどスヨンが弾いていたクラシックを聞いていた。そこへミギョンがやってくる。クラシックには興味がないと思っていたサンスが突然クラシックを聞き出したことに、一抹の不安を感じるミギョン。するとミギョンは、ギョンピルとの件を知っていたのになぜ何も言わなかったのかと聞く。「もう過ぎたことだから」と答えるサンスに、ミギョンの不安はますます強まった。

翌朝、朝礼で副支店長から制服の廃止が伝えられる。遅れて出勤したサンスは、ギョンピルからスヨンが制服を返却するようだと聞き、慌てて駆け寄る。どうして自分に一言もなく…と憤るサンスに、ぽかんとした表情のスヨン。しばらくして他の職員たちも次々に制服を返却するのを見て、サンスはギョンピルにからかわれたと知る。その一方で、スヨンに対する未練を痛感するサンス。

その日、サンスはミギョンをデートに誘う。サンスが連れて行ったのは、他でもない母ジョンイムのサロンだった。行きつけのサロンの院長であるジョンイムがサンスの母だと知り、驚くミギョン。同じくその場にいたミソンは、帰りの車の中で娘ミギョンとサンスの交際に猛反対した。2人が帰った後、ジョンイムはサンスにミギョンのどこに惚れたのかと聞く。ミギョンといると気が楽だと答えるサンスだったが、どこか事務的なサンスの言葉にジョンイムは首を傾げた。

一方、眠れぬ夜を過ごすミギョン。実は昼間、職場で見たサンスとスヨンの姿が目に焼き付いて離れなかったのだ。翌日、銀行にミギョンの父デソンがやってくる。娘ミギョンの交際相手を直接見に来たと話すデソンだったが、父を職場に呼んだのは他でもないミギョンだった。サンスとスヨンの関係に不安を抱くミギョンは、サンスが逃げられないよう周りから固める作戦のようだ。

そんななか、配達途中のスヨンの母が事故に遭ってしまう。近くにいたスヨンは慌てて駆け寄る。スヨンが「お母さん!」と呼ぶのを見て、驚く同僚たち。同じく近くを通りかかったサンスがすぐさまスヨンと母親を病院へと運ぶ。職員から事故の件を聞いたミギョンは、2人を病院へと運んだのがサンスだと知って表情を暗くした。幸い母親の怪我は大したことはなかったものの、長い一日を過ごしたスヨン。バスを待つスヨンに声をかけたサンスは、スヨンを母校に連れて行く。急な坂を上ることで、つらかった一日を忘れて欲しいとサンス。しかし、サンスが本当に連れていきたかった食堂はあいにく閉まっていて、2人は改めて食事の約束を交わし家路につく。

連絡のつかないサンスに不安になったミギョンは、クローゼットから洋服を取り出し、家を出る。ミギョンが向かったのは、同じく連絡が取れなかったスヨンの家。おもむろに紙袋に入れた洋服をスヨンに渡すミギョン。スヨンの家に入ったミギョンは、浴室に置かれた男性もののカミソリを目にする。ジョンヒョンとは順調かと聞かれ、頷くスヨン。つづいてサンスの家へ向かったミギョンは、以前サプライズに失敗した高級車のキーを差し出す。受け取れないと断るサンスだったが、乗るなり捨てるなり好きにしてとミギョン。

酔っ払って帰ってきたジョンヒョンを布団に寝かせ、ふとスマホに目をやったスヨンは、母親から届いたメールを読んでしまう。いまも父親の手術代が解決していないと知ったスヨンは、ミギョンからもらった洋服を売って金を用意する。家に戻ったスヨンは封筒をジョンヒョンに差し出し、受け取るのも拒むのもジョンヒョン次第だと伝えた。誰かにとってはいとも簡単なことが、自分にとっては何よりも大変なことに腹が立つとスヨン。しばらくして、ジョンヒョンが出ていく音を聞いてスヨンはリビングに戻る。テーブルの上に置かれていた封筒はなくなっていた。

サンスとの待ち合わせに向かうスヨン。ふと顔を上げると、窓際の席で自分を待つサンスの姿が見えた。その光景に過去の自分を重ねたスヨンは、黙ってその場を引き返す。そんなスヨンの後ろ姿を見たサンスは、バス停で待つスヨンの前にあらわれる。バスの路線図を見て、「まるで人生みたい。丸。抜け出せたと錯覚するけれど、結局は同じ場所をぐるぐる回っているだけ」とスヨン。なぜ何も聞かないのかというスヨンを連れて、サンスはスケートリンクへ向かった。一緒にリンクを掃除しながら、スケートを楽しむ2人。リンクの中央で見つめ合った2人は、熱いキスを交わす。

「抜け出したと錯覚したけれど、結局は元の位置。結局また、アン・スヨン…」
愛と利と©JTBC

■見どころ、感想
第10話にして、ついに結ばれ合った2人。しかし、お互いに別の相手がいる状況で、これは困った展開となった。一刻も早くそれぞれの相手とケジメをつけない限り、手放しでは喜べない状況だ。

そんななか、相変わらず父親の手術代に追われるジョンヒョンに金を渡すスヨン。それはミギョンが持ってきたブランド品の洋服を売って作った金だった。これまで決して自分の胸の内を明かそうとしなかったスヨンだが、ついに本音がポロリ。“誰かには簡単なことでも、自分には難しいというのに腹が立つ”――
タフティングやトイレに飾られた絵など、スヨンとミギョンの‘格差’を表す場面はこれまでいくつも登場してきたが、今回初めてスヨンの本音が聞けてスッキリ。

一方ミギョンはというと、サンスのスヨンに対する想いに気付き、不安を隠せずにいた。気になっていたミギョンとギョンピルの関係は、やはり元カノ&元カレだった。ギョンピルの浮気で破局したと言われているが、本当にギョンピルがミギョンを裏切ったのだろうか。ここら辺にも、まだミギョンの知らない真実が隠されているのではないかと予想。そして、次第にエスカレートしていくミギョンの行動に不安が募る。銀行に父親を呼んだのにもビックリしたが、高級スーツに高級車にと、親の七光りといわれるのを嫌っていたとは思えない行動の数々に、彼女なりの焦りが感じられる。

さらにジョンヒョンのもとへ、しきりにかかってくる電話。スヨンは電話の相手が後輩の男の子だと思っているようだが、実際は女の後輩だ。ジョンヒョンに気があるような素振りを見せていた後輩女子は、第8話でちらっと登場している。一方的に相手が想いを寄せているだけならいいが、電話の相手を男と思いこむスヨンに対して、これといって訂正しなかったジョンヒョンの態度が気にかかる。

第10話ではそれぞれの生き方が「丸」のように、延々と同じ場所をぐるぐる回っているようだと表現されたが、ドラマもふたたび原点へ戻る形となった。ユ・ヨンソク主演「愛と、利と」は、25日(水)に第11話が放送される。日本でもNetflixで絶賛配信中だ。

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