「どうする家康」松本潤(嵐)の前に怪しさ抜群の“空誓”市川右團次が敵対!第7話ネタバレと第8話予告

2023年02月20日10時07分ドラマ
©NHK

2月19日(日)に放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)第7話「わしの家」“空誓”市川右團次が民心を鷲掴み、“家康”松本潤(嵐)の前に立ちはだかった。2月26日放送の第8話「三河一揆でどうする!」で家臣に裏切り者あらわれる!NHK公式サイトでは予告動画が公開中だ。



2月19日放送の第7話では、元康から家康に改名し、三河を“皆の家”として大事にしていく思いを抱く家康の前に、一向宗が立ちはだかった。本證寺の空誓役の市川右團次は耳心地の良い言葉で民心を掴み、怪しさ抜群ながら、若輩者の家康に対し堂々とした威厳で存在を印象付けた。空誓は戦ばかりする武士を”あほ”と一蹴。せっかく稼いだ金を戦に使って死に金だと強い一言を浴びせ、家康を相手にしない様子に年長者の余裕を感じさせた。

一方で、これから起こる戦いを前に、嫁育成に余念がない於大(松嶋菜々子)が周囲を圧倒。また、百姓の恰好で本證寺を偵察する家康と、内緒で遊びにきていた瀬名(有村架純)の夫婦漫才のような掛け合いが笑いを誘い、ホームドラマや青春群像劇の雰囲気で楽しませてくれた。

そして2月26日放送の第8話では、不満が爆発した農民が蜂起、三河一向一揆が勃発する。それを先導するのは空誓上人だが、いくら戦っても勝てない相手に家康が苦戦を強いられる。そこには農民の底力と、空誓上人と共に一揆を指揮する軍師の存在があるようで・・・。リーダーとして駆け出しの家康だが、そこに待っていたのは味方と思っていた領民とある家臣の裏切りだった!

■若い家康の苦い思い出
家康の三大危機と言われる三河一向一揆。本證寺、上宮寺、勝鬘寺、は三河三ヵ寺と呼ばれ、松平広忠(家康の父)の代に守護使不入の特権を与えられた。そこへ家康が強制的に年貢を取り立て、空誓上人を筆頭に起こった農民が武装蜂起。約半年に渡り闘いは続き、家康は大変な苦労を強いられた。

この戦いから、宗教の怖さと、農民の強さを思い知り、家臣の中から裏切り者が続出した苦い経験をした家康。これをきっかけに「家臣あっての自分」という教訓を学び、下の者の立場に立った組織作りをスタートすることになる。この時、20歳という若さで一国のリーダーとなった家康は、この一揆で財政的にもメンタル的にも大打撃を受けたはず。第6話のラスト、横たわり一筋の涙を流す家康からは「こんなはずじゃなかった」という苦悩がにじみ出ていたが、そんな失敗を重ねた家康が、どう成長して江戸幕府を開いていくのか、今後に期待したい。

■前回(第7話)ネタバレあらすじ
永禄6年(1563年)三河。瀬名を迎え穏やかな日々を過ごす元康は、三河を皆の家のように穏やかなものにしたいという願いを込め、名前を「松平家康」に改めた。そこへ信長(岡田准一)の使いである木下藤吉郎(ムロツヨシ)が鷹狩りの誘いにやって来た。家康が藤吉郎と共に信長が鷹狩りをしている西尾に向かってみると、謀反を企てていた者達が捕らえられていた。この頃、三河では松平昌久、吉良義昭、荒川義広、松平家次、酒井忠尚など家康を脅かす存在がひしめき合っていた。家康は信長から三河平定を迫られ踵を返し三河へ戻った。

貧しい三河では周囲の不満はたまる一方で、家康の三河平定は程遠いものに思われた。本多正信(松山ケンイチ)から信長から借金をすることを提案されても、信長に借りを作りたくない家康は乗り気になれない。そんな時、瀬名から一向宗のお寺が最近にぎわっていることを耳にする。瀬名には行くなと釘を刺したが、そこに金があるのではないかとひらめいた家康は、重臣を集め、寺から年貢を取ると言い出す。しかし、重臣たちから一向宗と関わらない方が良いと賛同は得られなかった。そこで家康は偵察するため本多忠勝(山田裕貴)と榊原康政(杉野遥亮)を従え噂の一向宗・本證寺に潜り込んだ。

家康たちは百姓の変装をして本證寺へ行くと、賑わいのある町の豊かさに驚いた。寺は年貢を納めなくてもいい決まりになっていたが、家康は本證寺の予想を超える賑わいに驚き、そして苛立ちを覚えた。民衆の中には家臣である渡辺守綱(木村昴)の姿もあり、正体がバレないようごまかしていると、そこへ楽団がやって来る。その先頭で踊る千代(古川琴音)は観客を魅了し、家康もその姿に目を奪われた。その後、お堂に現れたのは本證寺の住職・空誓。空誓の話に民衆の心は奪われ、皆涙を流しながら話に聞き入っている。説法の後、皆で踊り出したところで家康は千代を仲介し空誓と話すことができた。

家康がなぜ国が苦しい時に年貢を納めないのか聞くと、空誓は金を出しても政をしている者たちが戦に使うから年貢は納めないという。“政をしている者があほだから金を貢いでもそれは死に金になる”。と言われむきになった家康はさらに問いかけた。戦をしたくてしているのではないが、戦をせずにするためにはどうしたらいいかと聞くと、空誓は「知らん」と一蹴。「生きとる世界が違う。苦しみを与える側と救う側じゃ。」と言われてしまった。

空誓に太刀打ちできず落ち込む家康に、千代は踊るよう促した。そこで家康が出会ったのはなんと瀬名だった。瀬名は於大(松嶋菜々子)と登与(猫背椿)と共に噂の本證寺にやって来ていたのだ。内緒で来ていたのがバレてしまい、気まずい瀬名と、百姓の恰好をして偵察に来た家康が言い争いを始め、ついて来た家来たちもそそくさとその場を後にした。

その後、岡崎城に帰った家康は、一向宗の寺から年貢を取り立てることを決定。瀬名は道理が通らないことをして大丈夫かと心配する。あちこちの寺で蓄えていた米が没収され、困った百姓たちが空誓のもとへかけつけた。状況を聞いて憤慨する空誓は家康を“仏敵”と称し徹底抗戦の構えを見せた。一向宗の門徒たちが寺から取り立てた年貢を奪い返そうと暴動が起こり、家康はすぐに本證寺に使者を送るが、使者は切り殺され、そう簡単に問題は解決しなかった。それから一か月後、瀬名の心配が的中し、家康がやったことが大惨事を引き起こすことになる。

■第8話「三河一揆でどうする!」あらすじ
本證寺から年貢を取り立てようとする家康に対し、一向宗徒が三河各地で一揆を起こし始める。武力で制圧しようとする家康だが、敵方には有能な軍師がいるようで、こちらの計画がすべて裏目に出る結果になってしまう。松平昌久(角田晃広)など周囲の領主も寝返る中、家康は半蔵に捜査を依頼する。寺に侵入した半蔵は、そこで空誓を補佐する軍師の姿を目にするが、それは意外な人物だった。

NHK大河ドラマ「どうする家康」第8話は2月26日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:古沢良太、出演:松本潤、岡田准一、有村架純、ムロツヨシ、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、松重豊、阿部寛ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_ieyasu」。第8話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「どうする家康」番組公式サイト
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