日本3位でフィニッシュ!アメリカ優勝!韓国2位!「世界フィギュアスケート国別対抗2023」りくりゅう自己ベスト更新

2023年04月15日19時30分スポーツ
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「世界フィギュアスケート国別対抗2023」最終日を終え、日本は韓国に1点差で敗れ、3位となった!りくりゅうペアはフリーで143.69点で自己ベスト!佐藤俊、友野一希も攻めた構成で8位、9位!関連動画がテレビ朝日、全日本フィギュア国別対抗戦特設サイトに公開されている。



4月15日に「世界フィギュアスケート国別対抗2023」の3日目が開催され、ペアフリー、男子シングルフリーの2種目が行われた。韓国と1点差の3位でスタート。三浦璃来&木原龍一組がフリーで143.69点を出し2位に浮上した。その後の男子シングルで佐藤俊が4回転を3本飛び164.86点で8位、友野一希は4回転を3本入れたもののいくつかのミスもあり164.55点で9位となり、韓国のチャ・ジュンファンが1位になったことにより、日本は3位となった。

大会が始まる前までは世界選手権王者の宇野昌磨、坂本花織、三浦璃来&木原龍一組、グランプリファイナルを制した三原舞依を擁した日本に優勝の期待がかかったが、宇野が怪我で欠場、急遽出場となった佐藤駿は4大陸選手権から期間が空いていたこともあり調整不足となったり、他の選手も世界選手権後のアイスショーの疲れなどからどの種目も1位を取ることはできなかった。しかし、選手達の戦い、少しでも完璧な演技をしようとする姿勢には常に感動を与えてもらった大会となった。この国別対抗がシーズン最後の試合となるため、この大会をもって今シーズンのプログラムは見納めとなった。また、キーガン・メッシングのように引退する選手にとっては最後の大会となった。

ペアの三浦璃来&木原龍一組は最初の3連続ジャンプが入らなかったが、その後はジャンプも加点を引き出す出来となり、リフト、スピンなどはすべてレベル4をとり、自己ベストを更新する143.69点を獲得した。演技終了後に、木原が三浦の頭をポンポンと軽く叩くのが恒例だが、今日は木原が力の加減を間違えてかなり「痛い」ポンポンになったようで木原が謝っていた。そんな光景も二人の仲の良さを見せるシーンとなっている。1位となったのはショートに続き、アメリカのアレクサ・クニエリム&ブランドン・フレイジャー組だ。引退の噂もあるが、来季も演技するとなるとりくりゅうとのライバル関係は続く。

男子シングルはショート11位の佐藤駿が攻めるプログラムで、3回転ルッツ、4回転トーループ+3回転トーループ、3回転アクセル+3回転サルコーのジャンプシーケンス、4回転ルッツ、後半に入ってから3回転アクセル、3回転フリップ+2回転トーループ、4回転トーループという構成で挑んだ。冒頭は4回転のはずが3回転になってしまったが、ラストジャンプを4回転にする意地を見せた。日本屈指の4回転ジャンパーの異名は嘘ではないことを証明した。いくつかのミスがあり164.86点となった。

ショート7位の友野一希は完璧な滑り出しで、4回転トーループ+2回転トーループを決め、次の単独の4回転トーループも加点を多くもらうジャンプとなったが、つづく4回転サルコウでステップアウトしてしまった。後半最後の3回転アクセルが1回転になる痛恨のミスがあり、164.55点にとどまってしまったが、世界選手権でも見せつけた「世界に誇る」ステップは健在だった。日本男子の中でもそのエンターテナー性が高い友野の演技は会場を一つにした。

韓国のチャ・ジュンファンが見応えのある演技で187.82点で1位、2位入ったのは、安藤美姫が今大会コーチについているイタリアのマッテオ・リッツオ。187.35点という本当に僅差だった。滑るバレエダンサーのジェイソン・ブラウンが4回転を飛ばずに183.43点で3位に入った。イリア・マリニンは4回転半に挑戦するも173.64点で5位にとどまった。

15日にはエキシビションが行われるが、俳優の小芝風花がゲスト出演することが発表された。小芝風花は小学3年から中学2年まで本格的にフィギュアスケートに打ち込んみ、将来有望な選手を集める「野辺山合宿」にも参加したことがあるという。なお、男子シングルの友野一希とは同じコーチに師事し、一緒に練習していたこともあるという。

■世界フィギュアスケート国別対抗2023テレビ朝日地上波放送スケジュール
4月16日(土) よる10時~エキシビション

■世界フィギュアスケート国別対抗2023 FOD配信スケジュール
4月16日(土) ひる2時~エキシビション

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