NHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル2」第2話“イレズミ”ネタバレと第3話“アブダクション”予告

2023年05月29日10時03分ドラマ
NHK番組サイトより

5月28日(日)夜11時よりNHK総合でフランス発のミステリー「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」(全8話)の第2話“イレズミ”が放送された。ネタバレあらすじと、6月4日に放送される第3話“アブダクション”の見どころを紹介しよう。NHKプラスで見逃し配信、番組サイトで関連予動画が公開されている。



「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。

5月28日に放送された第2話では、日本の暴力団とのつながりを疑われていた画廊経営者タケシ・キムラが自宅の浴槽で入浴中に刺殺され、彼の小指が切り落とされるという事件が発生。アストリッドが大得意とする日本文化が大きくとりあげられた。お辞儀が三種類(会釈、敬礼、最敬礼)があるくらいは今でも一般的なことだとしても、日本のお茶文化やヤクザの世界観は大分古く違和感は感じるものの、アストリッドが“礼儀を重んじる”日本を敬愛してくれていることが伝わりなんとも嬉しい気持ちに。

そんな中、アストリッドはタナカさんのお店で店番をしていたテツオに出会う。テツオはアストリッドの突飛な要望にすぐに対処したうえ、重要参考人の心情を読み解き、アストリッドの手助けをしてくれる。アストリッドはそんなテツオに好意を抱いたようで、後にラファエルに「(テツオは)良い匂い」がすると告げていた。初めての“恋愛感情”は、アストリッドにどんな変化をもたらすのだろうか?

一方、ラファエルとフォレスト検事の仲も急接近。大人同士の恋は一足飛びに進んでいく。出世にはまったく興味がないラファエルが、捜査中に手に入れた「資金洗浄リスト」をフォレストに渡して後を任せると、それを好意と受け取ったフォレストがアプローチ。まんざらでもないラファエルはフォレストの誘いをうけ、職場内でも堂々キスを…。シーズン1からずっとラファエルにアプローチしていたニコラはそんな2人の様子を見てがっくりとうなだれるしかなく…。

次回6月4日に放送される第3話では、封鎖された施設から姿を消した殺人事件の容疑者の女性が、まぶしい光と共に突然現れるという事件が発生する。アストリッドは彼女が何度も同じような経験を繰り返していたことから、宇宙人による誘拐「アブダクション」を疑うが…果たして、その真相は?

■前回:第2話 「イレズミ」あらすじ
日本人の画廊経営者タケシ・キムラが自宅の浴槽で入浴中に刺殺された。凶器は日本刀と思われ、小指が切り落とされていた。浴槽の外には最近雇われたボディーガードたちが待機していたが、長年護衛を務めるケンがその場を離れていた間の犯行だった。
画廊は日本の暴力団ヤマガキ会の支部を疑われており、組織犯罪部も数年前からマークしていた。ラファエルは関係者への聞き込みを開始するが、不慣れな日本の作法に悪戦苦闘。キムラの妻に慇懃なお辞儀をして嫌われてしまったラファエルはキムラ画廊で働いているヒロ・モランの聴取は日本文化に詳しいアストリッドにまかせることに。

アストリッドは、毎週月曜日に買い物にいく日本食料品店「味」に茶席を用意してもらい、そこで聴取しようと考えた。その日は水曜日だったが、意を決して店を訪ねると、そこにいたのは店主タナカではなく、水曜日にいつも店番をしているというタナカの甥テツオ・タナカだった。叔父からアストリッドのことを聴いていたテツオは、快くその日のうちに茶の席を用意してくれた。モランはケンとキムラが二週間前に言い争いをしていたこと、キムラから“囲碁”を教えてもらっていたことなどを話す。

一方、ラファエルは警察でケンを聴取していた。ケンはしばらく前にキムラと口論していたことを認めるが、それは本部に送るはずの金を投資にまわし、損を出していたからだという。本部から命令があれば、自分がキムラの始末していたはずで、自分は守るべき人を殺されてしまったのだと語る。さらにキムラが殺されたことで、組の資金洗浄のリストが公開されてしまうかもしれず、それを探し出してほしいと告げた。

アストリッドはテツオからきいたキムラに対するモランの心情をヒントに、キムラには愛人と会うための秘密の別宅があることをつきとめる。キムラの別宅で資金洗浄のリストの入ったパソコンを押収し、部屋や浴室に隠しカメラがセットされていたことがわかる。その画像の中から、犯人と思われる能面を被ったイレズミの男を確認する。

男のイレズミは25年前にプールで溺死した身元不明の男のものとそっくり同じだった。身元不明の男の小指が義肢だったことから、アストリッドはこの男が元ヤクザだと見抜く。専門家に聞くと、身元不明の男のイレズミとケンのイレズミには似た部分があり、彫師も同じとみられたことから、2人が仲間だったこともわかった。男が埋葬された墓地へ行くと、そこには真新しいダリアの花が供えられていた。

ケンは男が命を落としたプールの跡地を訪れていた。古い友に対する弔いとしてタバコに火をつけると、酒を一口飲む。何かの気配を感じて振り返ったケンは何者かに襲われる。

25年前の溺死現場に残されていたDNAがケンと一致する。25年前の事件の犯人はケンだったのだ。ところが、ケンはプール跡地で日本刀で刺殺されてしまった。ケンの家から押収した写真から、身元不明の男がアキラ・イチイだと判明する。

アストリッドがキムラの妻を事情聴取すると、アキラは恋人のナタリーと結婚するためにヤクザから足を洗い、キムラもアキラの門出を祝ったという。ところが実はキムラはナタリーに横恋慕しており、アキラの脱会を快く認めたのは、組織から出て他人になった後に殺害するためだったと推測された。ラファエルは、たとえ友人だったとしても、仕事で頼まれたとすればケンはアキラを殺害しただろうと考える。

ナタリーはその後アキラの子供ヒロ・モランを出産。ナタリーはヒロが美術大学に通っているものと思っていたが、彼は死んだ父が生きたヤクザの世界を美化し、キムラ画廊で働き、敵討ちの機会を狙っていたことが判明する。ヒロが持っていたはずの脇差がなくなっていることから、アストリッドは彼が自決する覚悟を決めたことに気づく。アキラの墓の前で「切腹」を試みようとしていたヒロを見つけたラファエルたちは無事彼を逮捕することができた。

■次回:第3話 「アブダクション」あらすじ
ある企業の研究室で男性が刃物で刺殺され、警備員が現場から走り去る従業員ソフィアを目撃していた。施設はすぐに封鎖されたが、ソフィアは行方不明でどこにも姿が見つからない。ラファエルとアストリッドが一旦帰ろうと駐車場で車に乗ったとき、強烈な閃光(せんこう)とともに目の前にソフィアが現れた。一連の状況から、アストリッドはソフィアが消えたのは宇宙人による誘拐「アブダクション」の可能性を指摘し…。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
アルチュール・オンギャン(メレディン・ヤクビ:中村章吾)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
マティアス・フォレスト(ユベール・ドゥラトル:おかやまはじめ)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2021年 フランス

【放送予定】NHK総合 2022年5月21日(日)夜11時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」番組サイト
【関連記事・各話のあらすじ】