カンヌ男優賞の役所広司、帰国後「THE DAYS」イベントで、竹野内豊、小日向文世ら豪華俳優陣らから祝福!

2023年05月30日23時46分ドラマ

Netflix とワーナー・ブラザース映画が製作、役所広司主演の Netflix シリーズ「THE DAYS」(全8話)が6月1日(木)からNetflixにて世界独占配信配信するのを記念して、5月30日ワールドプレミアが開催され、映画『PERFECT DAYS』でカンヌ国際映画祭《男優賞》に輝いた役所広司が、帰国後初イベントに出席し、豪華俳優陣から祝福された。オフィシャルレポートが到着してのでご紹介しよう。

「THE DAYS」は、2011年3月11日、福島第一原発事故が発生した未曾有の危機に、日本政府、巨大企業、そして福島の現場で働く人々はどのように立ち向かったのかを描く。

『THE DAYS』ワールドプレミア舞台挨拶 概要
■日時:5月30日(火) 19:00~19:25
■会場:新宿ピカデリー スクリーン3
■登壇者(敬称略):役所広司、竹野内豊、小日向文世、小林薫、遠藤憲一、石田ゆり子、
増本淳プロデューサー、西浦正記監督、中田秀夫監督 MC:奥浜レイラ

THE舞台挨拶には、映画『PERFECT DAYS(原題)』でカンヌ国際映画祭《男優賞》に輝いた主演の役所広司を始め、竹野内豊、小日向文世、小林薫、遠藤憲一、石田ゆり子ら実力派キャストと、西浦正記監督、中田秀夫監督、増本淳プロデューサーの総勢9名が登壇する豪華なイベントとなった。「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)を原案に、入念なリサーチにより政府、会社組織、そして最前線の現場、3 つの異なる視点から、福島第一原発事故の数日間を描く本作。原発所長を演じた役所は、カンヌから帰国後初のイベント登壇となる。

舞台挨拶は、カンヌ国際映画祭《男優賞》を受賞した役所広司への MC からのお祝いの言葉から始まった。「ありがとうございます。昨日、カンヌから帰ってきました。皆さんからの応援はカンヌにも届いていました。『Perfect Days』も『THE DAYS』も名前がよく似ていますね」と場内の笑いを誘った役所は、「『THE DAYS』は、皆で力を合わせて志を高く持って作った作品です。本日は世界で唯一、映画館のスクリーンで第一話を見られるお客さんです。どうぞゆっくり楽しんで、8話までぜひご覧ください」と挨拶した。

続く質疑応答では、役所広司は「この話をプロデューサーからいただいた時は、実際に起きた事故や亡くなった人の遺族、そして故郷を無くした人たちをドラマにしてよいのか躊躇した。プロデューサーに会い、あの日、あの場所で何が起きていたのか伝えるべきではというお話になりました。これから廃炉に向けた長い年月、伝えることはまだまだたくさんあるはずだと、ライフワークとしてやり続けたいという思いを聞いて、参加したいと決断しました」と語った。

THE中央制御室、当直長を演じた竹野内は、「実際、あの当時の作業員の方々の極限の状況下における精神状況は我々の想像を遥かに超えるものだと思います。頭ではわかっていても、何度問いかけても答えが出ないシーンばかりで、気持ちだけはとにかく大事にしていこうと心がけた。役所さんと一緒の撮影は 1 シーンだけでしたが、オンラインの受話器越しから聞こえる役所さんの声ひとつで引っ張られるものがすごくあり、助けていただいた。」と感謝の言葉を口にした。

内閣総理大臣役に挑んだ小日向は「原発事故が起きた時はちょうど舞台の本番中で、石田さんと夫婦役をやっていた。舞台袖のモニターで水蒸気爆発が起きているところを見て、何か絵空事のような感じで…。当時もテレビで政府が官邸で右往左往しているとかも見ましたが、そんな総理が実際はどうだったのか興味を持ちましたし演じてみたいと思いました」と、出演を引き受けた決め手を明かした。

ベント作業を任されたベテラン運転員を演じた小林は「事故が起きる前や起きてしばらくの間、東電は矢面に立ち批判を受けました。ただ、作業員の方々は本当に献身的で、それはお国のためというよりは家族など身近な人たちのため、自分の仕事への誇りのためで…。演じていてこうも命がけになれるのかと感じました。その現場の方々のおかげで、ギリギリ奇跡的な状態で済んだのだと改めて思います」と語った。

行方不明となる若き運転員の父親役の遠藤が、「私は行方不明になる子供の親を演じています。そっち側の役を演じて初めて災害でも事故でも戦争も、表に出てくる被害者の人数だけではなく、家族の心の痛みを感じた。張り詰めた現場だったが、自分の現場にはゆり子さんがいたので、ゆり子さんがいればカットがかかってもその間は幸福な気持ちでした(笑)」とジョークを交えてコメント、母親役の石田が「私はほとんどセリフがない役なのですが、セリフはなくても心の中にいっぱい言葉が詰まっていて、口には出さないながらも密度の濃い祈りのようでした。皆さん同じだったと思います。祈るような気持ちで、重たい時間を過ごしていた」と言葉を重ねた。

演出を担当した西浦監督は「ようやく皆様の前にこの映像を披露することができてとても嬉しく思います。あの時に我々が紡いだ日々を残した映像となっています。皆さまには、この映像の中に入ってもらい、その場にいるような気持ちで見ていただけたら何かヒントがあると思う」、続いて中田監督が「4 話と 5 話を監督しました。普段はホラーやサスペンス作品を作っており、史実を基にした作品は初めて。ただ、津波のドキュメンタリーを自分で作っていたので感慨深かった」とコメントした。企画・脚本・プロデュースの増本は「企画を役所さんにご提案したのは 2018 年の暮れで、ここまで 5 年掛かった。新型コロナの流行で 1 年以上の中断を挟み、企画自体がなくなるのではという心配もあったが、監督、キャストの皆様含め全スタッフのおかげで今日お届けすることができた」と語った。

イベントの結びには、これから第一話を鑑賞する観客に向けて役所広司が「小林さんが、六平さんと防護マスクで汗だくになりこんな苦しい思いをしているのに、冷房の効いた部屋で演技をしている人と同じギャラじゃ割に合わないなんていうお話をされていました(笑)。みんな、本当に頑張りました。作品を御覧になった皆さん、ぜひ発信してください。国民一人一人が考えなければならない時代が来ています。ぜひ、ドラマを見ていただき、いろんな人に発信してください。どうぞ宜しくお願い致します。本日はありがとうございました。」とメッセージを送った。その後、キャスト、監督、プロデューサーによるフォトセッションが行われ、一同は大きな拍手を浴びながら会場を後にした。

極限のサスペンスと臨場感がみなぎる重層的なドラマ『THE DAYS』全8話は、2023年6月1日(木)よりNetflixから世界独占配信される。

タイトル:『THE DAYS』
出演:役所広司
⽵野内 豊 ⼩⽇向⽂世 ⼩林 薫
⾳尾琢真 光⽯研 遠藤憲⼀ ⽯⽥ゆり⼦
企画・脚本・プロデュース:増本 淳
監督:⻄浦正記 中⽥秀夫
原案:⾨⽥隆将「死の淵を⾒た男 吉⽥昌郎と福島第⼀原発」(⾓川⽂庫刊)
エグゼクティブ・プロデューサー:⾼橋雅美 ⾼橋信⼀
プロデューサー:関⼝⼤輔 増⼦知希 髙⽥良平
製作:ワーナー・ブラザース映画 制作:リオネス

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