キム・ドンウクは自身主演を務める「偶然出会った、あなた」「有益な詐欺」の2作品が同日に放送されるという「重複編成」にも負けず多彩な演技を披露し、世間から高い評価を得ている。

KBSにて5月1日から放送し、6月20日についに幕を閉じた月火ドラマ「偶然出会った、あなた(어쩌다 마주친, 그대）」は、1987年に閉じ込められた男女の時間旅行記。原題は「어쩌다 마주친, 그대（オッチョダマジュチン,クデ）」で、略して「オマグ（어마그）」と呼ばれている。キム・ドンウクはユン・ヘジュン役を演じ、『リトル・フォレスト』などに出演したチン・ギジュと共演。


またtvNにて「有益な詐欺」は、共感能力がない詐欺師と共感しすぎる弁護士、正反対な2人が悪に挑む復讐劇。他人の感情にあまりにも同調して没入する弁護士ハン・ムヨン役を演じる。
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「偶然出会った、あなた」はKBSにて5月1日夜9時45分より放送スタート（6月20日の昨日最終回を迎えた）。同日8時50分からはtvNにて「有益な詐欺」が放送中であり、2作品は10〜15分ほど放送が重なる、下手すれば視聴者の没入感が削がれかねない事態が発生。本来「偶然出会った、あなた」は今年1月放送の予定で、「ミッコポヌン（믿고 보는、「信じて見る」という意味）キム・ドンウク」が主演を務めるということで当初から話題となっていたが、KBSが水木枠を廃止し編成が後ろ倒しになったため、放送時期が重なってしまったのだ。
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このように該当の2作品は月火ドラマとして相次いで編成されてしまい、視聴率対決はまさかのキム・ドンウクvsキム・ドンウクという異常事態が発生。ネイバー検索でも検索上位にあがり、視聴者だけでなく一部関係者の間でも「酷い編成ではないか」と囁かれた。更にはこの一連の事象に'겹치기 편성’（重複編成）という別名が付くほど話題となった。

しかしキム・ドンウクはこのようなハンデにも屈することなく、揺るぎない姿勢で2作品共に最善を尽くす姿を見せ、それぞれの作品で違った魅力を披露して寧ろ演技スペクトルを立証した。特に「偶然出会った、あなた」が昨日最終回を迎えたこともあり、現在韓国のネット上ではキム・ドンウクの話題で持ちきりに。ネット記事でも「キム・ドンウクvsキム・ドンウク、珍しい対決構図が作られたが最終的に勝利」などと全面的に彼を賞賛する記事で埋まっている。

「偶然出会った、あなた」は、これまでにも多数のタイムスリップ作品が溢れ食傷気味の状況下で、家族愛を描いたことで差別化された人気作品となった。過去に戻って殺人事件を暴くスリラージャンルと見せかけて、深い家族愛が描かれ視聴者の感性を刺激した。また1980年代を再現したレトロ感性も「オマグ世界観」の大きな役割を果たしたと言われている。
この中でキム・ドンウクはコメディ演技からアクションまで多彩なキャラクターの魅力を見せ、鋭い目つきや表情、セリフのトーンまで纎細な演技を披露して没入感を高めたという。また彼の魅力の一つである低く重厚な声でのナレーションも魅力の1つとなったようだ。最終回視聴率は5.7%を記録。これは前日の15回話視聴率である4.4%から急上昇しただけでなく、自己最高視聴率である（尚、同日放送されたtvN月火ドラマ「有益な詐欺」第8話視聴率は3.3%を記録）。

また、この2作品は海外でも熱い反応を引き出している。20日OTTプラットホームViuによれば6月第2週(6月5日~6月11日)Viu週間チャートでキム・ドンウクは主演2作品どちらも同時期海外チャートインに成功する（※）など勢いを見せ、「現地でのK-ドラマ人気を巻き返した」という評価を受けた。韓国でも大きく報じられ、ここ数日は「김동욱이 핫해!」（キムドンウク ハッテ！）というフレーズがSNSやネット記事で多く見られている。（hotは韓国語でハッ（핫）と言い、流行最先端の「ホットプレイス」の略で「ハップル（핫플）」という略語が最近はよく使われる）

※6月第2週(6月5日~6月11日)Viu週間チャートにて、「偶然出会った、あなた」はインドネシア3位、マレーシア4位、香港とタイ6位、シンガポール7位、フィリピン8位などランクイン。 先立ってインドネシアでは5月4週目の週間チャート1位に。「有益な詐欺」はシンガポール9位、マレーシア12位、香港16位などを記録した。

キム・ドンウクは「コーヒープリンス1号店」で人気を博したが、最近は大ヒット映画『神と共に』 で改めて世間に存在感を知らしめ、同年キム・ジェウク出演の悪霊を題材にした韓国版リアルエクソシズムドラマ「客：The Guest(原題)」でも主演を務め韓国では一躍注目俳優へと躍り出た。現在もtvNにて「有益な詐欺」が放送中であり、是非とも彼の魅力を味わっていただきたい。

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