自己最高視聴率12.2％（ニールセンコリア全国調べ）を記録し、「恋人廃人」となった視聴者が多発したMBC金土ドラマ「恋人」パート1。その中でも、ナムグン・ミン演じるジャンヒョンと共に行動した、朝鮮最高の歌い手のリャンウム役が気になった方も多いのではないか？今回はリャンウム役を演じた俳優キム・ユヌに関して、またドラマ中の歌を歌っているのは誰か！？ご紹介したい。

「恋人」は、丙子の乱の兵火の最中に繰り広げられる恋人たちの物語と、苦しみの中で希望を見出す人々の物語を描く本格ヒューマン時代劇。
※【「恋人」を2倍のたしむ】では、ドラマの時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介している。



本作品はパート1最終回では全国12.2%と自己最高記録で幕を閉じた。ドラマテレビ部門や俳優部門で話題性1位を獲得し、「恋人廃人」なんて言葉が生まれるほどドラマにハマる視聴者が続出し、一種の社会現象を巻き起こした。早くもパート2を心待ちにする声が溢れている。

©2023MBCそんな中でも、ナムグン・ミン演じるジャンヒョンと苦楽を共にした朝鮮最高の歌い手、リャンウムは視聴者からも大人気で、リャンウムを演じた俳優キム・ユヌもまた最近大きな注目を浴びている。あどけない子犬のような可愛らしい顔にキュンとしていたら、歌うシーンではその歌声の美しさに感動する視聴者続出！本人が歌っているのか！？などとネット上では議論が飛び交い、ジャンヒョン・ギルチェの二人の愛の行方と同じくらいの熱量で、リャンウムを語るファンも！

■キム・ユヌ紹介
キム・ユヌは2000年生まれで、2022年にデビューした新人俳優だ。チャン・ギヨン×チェ・スビン×クリスタル出演の映画『甘酸っぱい』でデビュー。その後BTSの花様年華の世界観を基盤にしたドラマ「YOUTH」にキャスティングされ一躍注目を浴びた（現在は撮影中断などで放送時期未定）。ネイバーTVのウェブドラマ「ミミクス」では、派手な見た目とは裏腹に心の傷を負ったチ・スビン役で安定した演技力を披露、またチョン・ウヒ×キム・ドンウクの「有益な詐欺」ではキム・ドンウク演じた主人公ハン・ムヨンの青年時代を演じ、短い回想シーンながらも主人公の繊細な感情を見事に披露、視聴者に強力なインパクトを与えた。こうして新人ながらも何かと話題になった彼が今回、本作品で初の時代劇に挑戦。一気にお茶の間に知れ渡り「リャンウムは彼の人生キャラクターだ」と既に言われているほどだ。

パート1では、ジャンヒョンが死んだと勘違いしたギルチェに対して、リャンウムがジャンヒョンは生きていると伝えなかったがために大きなすれ違いが生じ、ギルチェは他の人と婚姻してしまう悲しい展開となった。多くの視聴者らは「リャンウムのせいだ！」と憤慨したようだ。また、一人寂しく旅立つジャンヒョンをギルチェはこっそり遠くから眺めていたが、そんなギルチェをリャンウムがまた別の場所から見ていた。過去に「ギルチェといると不幸になる」とジャンヒョンに発言するシーンもあったことから、視聴者は「リャンウムはギルチェに復讐してしまわないか」「またパート2でも邪魔するのではないか」と不安視する声も多かった。

このように後半は様々な意見が飛び交いまた違った意味でも注目を集めたリャンウムというキャラクター。しかし彼の本来の魅力は、何と言っても、その歌声だろう。リャンウムは、朝鮮最高の歌い手として、歌で人々を魅了する。 彼の歌声をきいた人々は皆「どうしてこんなにも心を揺さぶるのか」と口を揃えて言うほどの実力の持ち主だ。
YouTubeよりキャプチャー
実はリャンウムはジャンヒョンに対して密かに想いを寄せている。ジャンヒョンは単に大切な友情と思っているが、ジャンヒョンが自分の気持ちに気付いたら側を離れていってしまうだろうと、誰にもばれないように心に決める。リャンウムは、そのような切ない感情を歌声に乗せているのだった。彼が心に秘めたこの感情を思うと、何とも切なくなってくる。それを知った上で、改めてリャンウムの歌うシーンを見ていただきたい。
◇[연인] “내 태어나서 이런 귀 호강은 처음입니다!” 김윤우의 노래에 감동받은 안은진, MBC 230805 방송
（※上の公式動画は日本での視聴は不可。視聴されたい場合はタイトルをコピーしてYoutubeにて検索してみてください。）

■ホンタイジをも魅了した歌声
YouTubeよりキャプチャー
リャンウムの歌声はホンタイジにも見初められたほど。
◇[연인] 감미로운 김윤우의 목소리! 남궁민 X 김윤우를 의심하는 최영우?, MBC 230819 방송
（※上の公式動画は日本での視聴は不可。視聴されたい場合はタイトルをコピーしてYoutubeにて検索してみてください。）

そして、この歌声はキム・ユヌが実際に歌っているのか！？などとお茶の間では大きな話題となったが、実際に歌っているのは別の人物で、パク・サンフンという、パンソリ専攻の歌手だ（パンソリとは、鼓手（太鼓を打つ人）に合わせて歌う韓国伝統芸術のひとつ）。現在はフュージョン国学バンド「イヤギ」のボーカルとして活動中だという。彼の美しくも切ない歌声は「おぼろげで切ない感じがドラマにぴったりだ」と話題になり、彼のファンになる視聴者が続出。これを踏まえてパク・サンフン本人は、自身のYouTubeチャンネルに ‘다만 마음으로만’（ダマンマウムロマン/ただ心だけで）のフルバージョンをアップしている。



「有難くも多くの方が関心を持ってくださり、要望の多かったフルバージョンをアップします」というコメントと共にアップされた本動画には、「リャンウムの歌声の美しさにはまってそのシーンだけでも何十回も見ました！ありがとうございます」「ドラマと歌と、音色がとても合っている」「これからも応援します！」「俳優の方が直接歌っていると思っていたので、こんなに美しい歌声の方の歌が聞けて嬉しい。」などと多くの感想が寄せられた。

なお、‘다만 마음으로만’（ダマンマウムロマン/ただ心だけで）は、本作品最初のOSTとしてミュージカル俳優KAIが男性バージョンを歌っており、女性バージョンはアン・ウンジンが歌っている。三者三様の魅力があり、聴けば聴くほどドラマの名シーンが次々と浮かび上がってくるようだ。

MBCの新韓国ドラマ「恋人」パート2は10月放送予定だ。また、本日13日、KNTVにて11月の日本初放送が発表された。⇒【速報】ナムグン・ミン主演「恋人」（原題）が11月KNTVで日本初放送決定！

◇MBCドラマページ（韓国）

【作品詳細】【「恋人」を2倍楽しむ】