【あす放送】吉田鋼太郎×中島颯太「きんつくろい -金繕い-」人生の傷を“金継ぎ”する、世代を超えた物語
フジテレビ系列では、2026年10月8日(木)22時からスペシャルドラマ「きんつくろい -金繕い-」を放送する。番組HPにはスペシャル動画など公開中だ。
本作は、「ヤンシナ脚本家応援プロジェクト by SUNTORY」の第3弾として制作されたヒューマンドラマ。壊れてしまった器を傷跡ごと美しくつなぎ直す伝統技法「金継ぎ」と、長い年月をかけて熟成されるウイスキーをモチーフに、過去にとらわれた男と未来に迷う青年が、世代を超えて互いの人生をつなぎ直していく姿を描く。
主演を務めるのは吉田鋼太郎。さらにFANTASTICSの中島颯太、西垣匠、乃木坂46の遠藤さくら、朝加真由美らが出演する。
40年前に果たせなかった約束
主人公は、国内外で高い評価を受けながら、今では山奥のアトリエでひっそりと家具の修理を請け負っている家具職人・柊恒一(吉田鋼太郎)。かつては、人の暮らしに寄り添う家具を作るという夢を胸にイタリアへ渡った柊。しかし現在は創作への情熱を失い、孤独に暮らしていた。その胸には、若き日に幼なじみの薫と交わした「一人前になったら必ず帰ってくる」という約束を果たせなかった後悔が残っている。
そんな柊のもとを、就職活動中の大学生・守谷夏樹(中島颯太)が訪れる。持ち込んだのは、割れてしまった一つのウイスキーグラス。食器の修理は断ろうとする柊だったが、そのグラスを見た瞬間、40年前の記憶がよみがえる。それは、かつて自分が薫と交わした約束につながる品だった。そして柊は、夏樹が薫の孫であることを知る。
「元通りにならなくても、傷ごときれいにしてほしい」。夏樹の言葉に心を動かされた柊は、割れたグラスを金継ぎで修復することに。グラスを直す時間の中で、過去を引きずる柊と、将来への迷いを抱える夏樹は、少しずつ心を通わせていく。
「壊れたものは、元通りにしなくてもいい」
本作の大きな見どころとなるのが、「金継ぎ」という日本の伝統技法だ。金継ぎは、割れたり欠けたりした器を漆でつなぎ、金などで装飾して修復する技法。傷を隠して新品のように戻すのではなく、壊れた跡そのものを生かして新たな美しさを生み出す。その考え方は、柊と夏樹の人生にも重なる。
過去に後悔を抱え、前に進めなくなってしまった柊。そして、これから何者になればいいのか分からず、未来に迷う夏樹。年齢も境遇もまったく違う2人だが、壊れたものを無理に元へ戻すのではなく、傷を抱えたまま新しい形へとつなぎ直していく。その過程こそが、本作のテーマとなっている。
ウイスキーがつなぐ、40年越しの初恋
もう一つの重要なモチーフがウイスキーだ。若き日の柊と薫をつないだウイスキーグラス。そして40年という歳月を経て、そのグラスが柊と薫の孫である夏樹を引き合わせる。時間をかけて熟成されるウイスキーのように、人の思いや記憶もまた、長い年月を経て別の形へと変化していく。
若き日の柊を演じるのは西垣匠、薫を遠藤さくらが演じる。現在の薫を朝加真由美が演じ、40年前と現在をつなぐ物語を紡いでいく。果たされなかった約束は、40年後にどんな形で再び動き始めるのか。柊が最後にたどり着く答えにも注目したい。
吉田鋼太郎と中島颯太が見せる“世代を超えた相棒”
頑固で不器用な柊と、進路に悩む夏樹。最初から意気投合するわけではない2人だが、グラスを修復する時間を共有することで、やがて互いの存在が人生を見つめ直すきっかけになっていく。長い人生を歩んできた柊だからこそ夏樹に伝えられることがあり、まだ人生の途中にいる夏樹だからこそ、柊に気づかせることもある。
世代の違う2人がぶつかり合いながら、いつしか互いを支える“相棒”のような関係になっていく姿は、本作ならではの見どころだ。「元通り」ではなく、「傷があるからこそ生まれる新しい形」。そんな物語だからこそ、過去に後悔を抱えている人や、これからの人生に迷っている人の心にも響く作品になりそうだ。
40年越しに動き始める約束と、一つの割れたグラスがつなぐ二つの世代。見終わった後には、ウイスキーのようにじんわりと余韻が残ることだろう。「きんつくろい -金繕い-」は、10月8日(木)22時からフジテレビ系列で放送される。
主演は、吉田鋼太郎、中島颯太。共演は、西垣匠、遠藤さくら(乃木坂46)、尾美としのり、朝加真由美 他。脚本は金民愛(第33回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作受賞)。演出は、清矢明子(『あなたがしてくれなくても』、『新宿野戦病院』、『最後の鑑定人』他)。プロデュースは、栗原彩乃(木曜劇場『愛の、がっこう。』、『ナンバMG5』他 )、郷田 悠(FCC)(『続・続・最後から二番目の恋』、『最後の鑑定人』他)。制作協力はFCC。
◇フジテレビ「きんつくろい-金繕い-」HP