ミクロの小宇宙~Microcosmic Explorers~全24話

肉眼ではなんでもないものが、虫眼鏡や顕微鏡で観察すると、まったく別の世界が現れる。今回はそうしたミクロの小宇宙として、サボテンを調べてみよう。専門店を訪ねてみると、あまりの種類の多さに驚きます。多肉植物のなかでも、サボテンの特徴は棘があること。でも棘のないのもあるから難しい。なにはともあれ、とりあえず棘を観察してみよう。様々な棘、その中心を刺座という。大きな棘、細かな棘、いろんな形がある。茎の形はどうだろう。こうした形はみな、乾燥に耐えるための工夫だといわれている。中を割ってみると、水分がぎっしりと詰まっているのが分かる。特徴的な花を見てみる。また、サボテンでは、途中から別の種類を接木することがよく行われる。柱の上に丸い茎が繋がったりしているのも面白い。サボテンって、本当に奥が深くって面白い。
  • 田口 萌(ナレーター) 綺麗星、鶴仙園 
  • 再生時間 : 14分
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サンゴって、家で育てられるのかしら。こんな疑問からお店を訪ねて見ます。そこにはいろいろなサンゴが見られます。サンゴは岩や花、木いろんな物に見えるけれど、本当はイソギンチャクなどの仲間で、刺胞動物の一種なのです。サンゴを飼育する基本はまず、温度管理、25度以下くらいに保つこと、明かりはちょっと強めにするといいのです。動物であるサンゴはどんなふうに生きているのか見てみます。オオバナサンゴを良く見ると、かかった砂を振り落とす様子が見られました。オキアミなどの餌をやってみると、触手を伸ばすのが分かります。けっこう動いているんですよ。フワフワのサンゴであるミズタマサンゴ、この柔らかな体の中心に硬い骨格があるのにも驚きます。タバネサンゴでは、どうやって食事をするかがよく分かります。その口の作りが面白い。そしてサンゴの周りには、いろいろな生きものが生活しているのです。たとえばケヤリムシなど。そうそう、サンゴといえば、共生している「褐虫藻」という小さな生きものを忘れてはいけません。褐虫藻は光合成を行って、酸素や栄養分をサンゴに与える代わりに、サンゴに身を守ってもらうという関係にあります。サンゴって面白い生物なんだな。
  • 小林 淳 シェルフィッシュ、田口 萌(ナレーター) 綺麗星
  • 再生時間 : 14分
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目黒に寄生虫館という奇妙な展示施設がある。まず目を引くのは8メートルもあるサナダムシ。長いけど頭はとても小さい。食べ物から人に寄生するものが多いとのこと。有鉤条虫ってのは頭の先にカギのようなものがあって、これで腸の壁にくっついているんだって。横川吸虫は、中間宿主を経由してヒトの体内に入るけれど、川魚などを焼いたり、煮たりすれば大丈夫なんだって。 その次は、もう少し大きな寄生虫、アニサキス。海の魚の内蔵に寄生しているけど、これも加熱すれば感染しないんだ。寄生虫の中のフタゴムシというのはオスとメスができた最初の生物といわれているんだって。寄生虫にはいろいろな種類があるので、ペットや食物から感染・寄生することもあるという。もっと、勉強して健康な生活を送ろう。
  • 内田明彦  目黒寄生虫館 館長
  • 再生時間 : 14分
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「発酵」が関係している食材は数多い、パン、ヨーグルト、キムチ、納豆などである。発酵ということについてその微細な世界をのぞいてみよう。ヨーグルトの上澄み液をとって観察してみよう。さまざまな乳酸菌の姿が見える。この種になる乳酸菌を牛乳に入れてヨーグルトを作って見よう。乳酸菌の増殖の様子を見る。翌日、ちゃんとヨーグルトができた。では、市販されているヨーグルトに使われている乳酸菌は、みな同じなのだろうか。A社、B社、C社、D社みな違うことが分かる。  パンの発酵についても見てみよう。パンに使われるドライイーストは酵母菌とも言われている。卵と牛乳、小麦粉を練って、酵母菌を入れる。これを乾かぬようにして時間を置くと、だんだん膨らんでくる。このときの酵母の活動を顕微鏡で見る。乳酸菌の場合は「分裂」して増えていったが、酵母は芽が出て増える「出芽」という形で増える。このときに、酸素を使わず小麦粉の成分を分解して発酵を行い二酸化炭素ができるため、パン生地は膨らむのである。おいしいパンが焼けた。  納豆作りにも挑戦だ。水に漬けた大豆を煮て、出来合いの納豆のネバネバを水に溶かしたものを加える。 納豆菌の姿を見てみよう。適切な温度管理をしてやって翌日には納豆が出来上がる。 実は、納豆菌はもともと、わらについているもので、昔、煮た豆をわらでくるんでおいて納豆ができたという。 納豆をのせたご飯、とてもおいしい。
  • 再生時間 : 14分
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普段何気なく見ている私たちの身の回りにも、目を凝らしてみると、新鮮な興味を書き立てるミクロの小宇宙がある。そうした新しい世界として、今回は東京都調布市の野川を虫眼鏡と顕微鏡で探っていく。そこにすむ生物によってその川がどれだけ綺麗かわかる、これを環境指標生物という。身近な川を見守る会の方々と一緒に野川に入ってみよう。まず見つけたのは、少し汚れた水の指標といわれるヒラタドロムシである。網にかかったのはコガタシマトビケラ、石にくっついていたのはシマイシビルというヒルの仲間。ミズムシもユスリカもいた、みんな汚い水の指標である。しかし、ニンギョウトビケラの巣もあった。これは綺麗な水の指標生物で、アシマダラブユもそうである。コカゲロウも綺麗な水に住む生物、ということで、綺麗な水に住むものと、少し汚れていても住める生物とが一緒にいる事がわかる。また、同じ川でも、湧き水が入ってくるところと、生活排水が入り込むところでは、住む虫も変わってくる。さあ、みんなの近くの川はどうだろう、虫眼鏡を持って入ってみようか。
  • ナレーター  田口 萌 綺麗星(きらぼし)、江刺益子 身近な川を見守る会、八木あきこ 身近な川を見守る会
  • 再生時間 : 14分
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肉眼ではなんでもないものが、虫眼鏡や顕微鏡で観察すると、まったく別の世界が現れる。今回はそうしたミクロの小宇宙として、コケをテーマに探っていく。コケにもいろいろな種類があるようだがどんな形をしているのだろうか。スギゴケ、タチゴケ、シノブゴケなどを見ていく。そして、その葉、胞子などを顕微鏡で調べてみる。ゼニゴケのように地面に張り付くように広がっている苔類と、地面から垂直に立つ蘚類がある。コケの生命力を見ていくととても面白いことが見えてくる。葉状体で光合成もするし、根のような仮根も見える。気室孔で呼吸もしているのだ。コケには雄株と雌株があり、精子や卵子もある。雨が降ると精子は水の中を泳いで雌器床の卵にたどり着き受精が行われ胞子ができる。胞子が成熟して地面に落ちると、そこからまた新しいコケが生えてくる。番組では弾糸、杯状体、無性芽などの不思議な姿も捉えていく。コケもよく見ると本当に面白い。
  • ナレーター  田口 萌、綺麗星(きらぼし)
  • 再生時間 : 14分
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春の花が咲き乱れ色々な虫たちが出てきました。今回は野で見つけたテントウムシの交尾や産卵、それに食べられるアブラムシを中心に紹介。特に不思議なのはアブラムシの繁殖の仕方。テントウムシなど昆虫は卵を産み落として子孫を増やしますが、アブラムシの仲間はなんと卵ではなくお腹の中で卵を孵し、幼虫の状態で子どもを産み落とすという不思議な生態をもっています。そこでエンドウヒゲナガアブラムシを虫眼鏡サイズ・顕微鏡サイズでつぶさに捉えます。
  • 田口 萌(ナレーター)、㈱希楽星 (きらぼし)
  • 再生時間 : 14分
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見ているだけで何だか心が癒されるような気がするクラゲ。体も透き通っているので観察にはもってこいです。そこで今回はクラゲを研究しているタイドプール・スズキを訪ね、クラゲのおもしろい体の構造やクラゲの卵・幼生の頃の変化の形を虫眼鏡サイズ・顕微鏡サイズでつぶさに観察します
  • 田口 萌(ナレーター)、㈱希楽星 (きらぼし)、鈴木弘司(画面出演のみ) タイドプール・スズキ
  • 再生時間 : 14分
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ミミズは土づくりの名人ってご存じですか? 自然界の有機物を食べてフンとして無機物に変え、肥えた土にかえしてくれます。英語ではアースワームといってまさに大地の虫なんです。そこで今回は神奈川県伊勢原市でシマミミズを使ったコンポストを行っているミミズの養殖場を訪ね、ミミズの体を観察します。また、自ら体を切断して再生・繁殖するヤマトヒメミミズの不思議を合わせて紹介します。
  • 田口 萌(ナレーター)、㈱希楽星 (きらぼし)、関野てる子 相模浄化サービス
  • 再生時間 : 14分
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鏡開きの日にお餅を食べようと思ったらカビが生えていました。とても食べられそうもありませんが、よく見ると変な形をしたものがたくさん生えているようです。そこで、お餅に生えたカビを培養して顕微鏡で見てみたら、おもしろいカビの世界が見えました。今回はお餅などに生えるコウジカビやチーズづくりに使われるアオカビなどを虫眼鏡サイズ、顕微鏡サイズでつぶさにとらえます。
  • 田口 萌(ナレーター)、㈱希楽星 (きらぼし)
  • 再生時間 : 14分
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