教えて!マイクロキュリー全18話
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近年、広い注目を集めている「ナノテクノロジ」とは、1メートルの10億分の1に相当する「ナノメートル」という、ごくごく小さな単位で測れるサイズの構造を、作製したり、測定、応用したりする技術の総称です。私たちの眼で直接見ることは全く不可能なこの世界の、微細な構造を作製する技術分野の研究・開発には、殊に高い期待が寄せられています。今回の「教えて!マイクロキュリー」では、世界最小の地球儀「ナノグローブ」の作製に携わる人々に焦点を当て、ナノテクノロジの魅力的な世界に迫ります。
古代の人々がどのように暮らしていたのか、これを土の中から掘り起こされる遺物の数々が私たちに教えてくれます。こうした遺物は貴重なものにもかかわらず、大変壊れやすく、同じものを見つける確率は皆無です。そんな遺物の研究にX線CTデジタルスキャニングと呼ばれるX線を応用した技術を使い、模型を制作するという手法が注目されています。技術の進歩による考古学研究の変化を紹介して参ります。
国際化が進む近年、貿易の第一線にある国の機関・税関において、違法な品物の輸出入を取り締まる「監視行政」としての分野がは、殊に重要な役割を担っています。そこにおいて、特に高い効果を上げているのが、大型X線検査装置と呼ばれるものです。高出力のX線を利用して貨物や大型コンテナを透視することのできる、この画期的な装置を、今回の「教えて!マイクロキュリー」では、分かりやすくご紹介します。
ネパール王国にあるカトマンズ盆地は神話において太古の昔湖だったと言われていましたが、最近の調査で本当に湖であったことが明らかになりました。「古カトマンズ湖プロジェクト」と呼ばれる九州大学を中心とする国際的な学術研究チームによって1999年から調査が進められています。放射線の一つであるⅩ線や電子顕微鏡を使った、過去300万年にわたるカトマンズ盆地の地質構造の分析方法を紹介して参ります。
おいしくて安全な食料品。国境を越えて食品が流通するようになった現代ではこれを維持することが大きな課題となっています。その方法として近年では世界各地で放射線による殺菌処理が注目されています。利用の進んでいる東南アジア地域であるタイの「ネーム」とよばれるソーセージを例にあげ、食品照射の現状を紹介するとともに、今後期待される食品照射の可能性を学んで参ります。
美しい花々の代表ともいえるラン。その世界的な産地として知られてきたタイ北部では近年、野生ランの減少傾向を危惧し、放射線技術を活用した、新たなる栽培方法や品種改良の研究が盛んに行われております。ガンマ線を照射することによって、表面的な形や色に始まり、その性質までもを強く優れたものへと変貌させていく、ランの放射線育種の面白さを、分かり易くご紹介して参ります。
高齢化社会の進む我国では、介護用品の開発が盛んになってきております。床ずれを防ぐマットレスも、それらの一つです。この番組では、ハイドロゲルという物質に注目し、弾力性のあるマットレス開発に成功した、ある製造メーカーの魅力溢れる現場を追いつつ、今後ますます様々な分野において需要が高まっていくと思われるハイドロゲルについて、詳しく学んで参ります。
近年、アジアの未来の一翼を担うものとして、「電子線照射技術」に関する研究が熱心に進められております。今回の番組では、電子線照射技術が既に実用化されている現場を訪れ、その実状を詳しくご紹介して参ります。医療、減菌、材料加工、印刷等、多岐にわたる分野での利用、応用が期待されている電子線照射技術は、近い将来、私たちの暮らしに身近なものとなっていくでしょう。
納豆を混ぜ合わせたときに出来る、ねばねばした糸の部分に放射線を照射することによってできる物質「納豆樹脂」で、地球環境に役立つ発見をした、九州大学大学院の原敏夫助教授。この番組では、納豆樹脂を使った砂漠の緑化へと繋がり広がる、原先生の壮大なる研究と夢を追うと共に、地球を救う一助となる、納豆の細い糸の不思議な魅力について、楽しく学んで参ります。
エビやカニの硬い殻の部分に含まれている「キチン質」が近年、にわかに注目を集めております。そこで今回は、キチン質を精製した結果生まれる「キトサン」の、活用法利用法等を取り上げて参ります。日本原子力研究所とベトナム原子力委員会の二国間協力によって進められている研究の成果、食品のコーティング材や植物の育成剤として等、更に農業や医療分野においても幅広く利用され始めているキトサンについて、詳しく学んで参ります。
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