米ちゃんのよみがえれ地球~アースプロジェクト21~全13話

オゾンホール、地球温暖化、エルニーニョ現象…。異常気象の原因になったり、生物に害をもたらすこうした現象は少しづつ地球に広がっている。地球の環境はこれからどうなるのか?悪化する環境問題を改善するためにはどうしたらよいのか?将来の予測と解決方法を探るために、コンピュータを駆使して地球の未来を科学的に予想しようという計画がすすんでいる。現在横浜市に建設中の「地球シミュレータ」がその中心となる研究所。こちらでは普通のコンピュータの25万台分の能力を持ち、計算速度は世界最高速というスーパーコンピューターを備え、100年後、1000年後の気候の予測だけでなく、地震の予測も立てられるという。開発担当者、研究責任者の方々に解説をいただきながら、「コンピュータがつくる仮想地球」の研究を紹介する。
  • 米村傳次郎(リポーター) 米村でんじろうサイエンスプロダクション、谷啓二 地球シミュレータ研究開発センター、 地球シミュレータセンター、 松野太郎 地球フロンティア研究システム システム長、 海洋科学技術センター
  • 再生時間 : 29分
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今、日本の河川改修工事は曲がり角にきている。従来の治水工事は川の氾濫を防ぐことを第一に進められてきた。その結果、日本の川の多くはコンクリートの護岸に囲まれ、巨大な排水溝のように直線的な川の流れに作り変えられてしまった。洪水は減ったものの、川辺の植物は繁茂する場所を失い、魚や水生昆虫といった水の中の生き物も姿を消してしまった。近年、川の本来あるべき姿を取り戻しつつ治水を行う「多自然型川づくり」が注目を集めている。多自然型川作りとは一体どのようなものか?この研究の第一人者独立行政法人土木研究所の小澤卓思さんを訪ね、全国で行われた工事を例に多自然型川づくりとは何かを伺ってゆく。
  • 米村傳治郎(レポーター) サイエンスプロデューサー、尾澤卓思(研究者) 独立行政法人 土木研究所、水循環研究グループ 河川生態チーム、上席研究員 チームリーダー、西澤政雄(設計者) 横浜市下水道局、河川部 河川設計課、 多摩川上流処理場、 自然共生研究センター
  • 再生時間 : 29分
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ゴミの分別回収やリサイクルなど、ゴミを出さない運動が全国に盛り上がっている。しかし、分別回収を進めてもリサイクルできるモノは限られているため、どうしてもゴミとして廃棄しなければいけないモノが出てくるのが現状である。そこで、リサイクルの方法を根本的に見なおそうという動き「ゼロエミッション構想」が注目されている。これは廃棄物全てを再利用し、ゴミそのものを出さない資源循環型の社会をめざすというものである。進行役のサイエンスプロデューサー米村傳治郎さんは「ゼロエミッション構想」を取り入れた本田技研浜松工場を訪問し、製造過程で出る産業廃棄物から、社員の出す一般ゴミまで徹底したリサイクルを行う現場を見てゆく。また、「ゼロエミッション構想」を打ち出した、国際連合大学高等研究所の鵜浦真紗子さんにインタビューを行い、ゼロエミッション構想の始まりや、資源循環型の社会を作るための条件など伺ってゆく。
  • 米村傳治郎(ナビゲーター) 米村でんじろうサイエンスプロダクション、 服部武久(工場内案内人) 本田技研工業株式会社浜松製作所、鵜浦真紗子 国際連合大学高等研究所
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合成洗剤や食器に使われるプラスチック、工場の煤煙…。私たちの身の回りには合成化学物質があふれています。今回は合成化学物質がもたらす、見えない害「環境ホルモン」がテーマ。国立環境研究所の環境ホルモン研究部門を米村さんが訪ね、環境ホルモンいついてリポートします。環境ホルモンは比較的最近になってクローズアップされた問題で、主に野生動物の生殖器の異常や出生率の低下など種の保存にかかわる部分に影響が出ており、人間にとっても、いまや見過ごせない問題となっています。環境ホルモンは偽ホルモンとして体に作用し、異常なタンパク質を作ることから体に大きな害をもたらすことがわかりました。環境ホルモンの研究最前線である国立環境研究所の活動を紹介します。
  • 米村傳治郎 (司会) 米村サイエンス・プロ、鑪迫典久 (ゲスト) 国立環境研究所
  • 再生時間 : 29分
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サイエンスプロデューサー米村傳治郎氏が環境問題の最先端科学を紹介する番組の第9回目。今回訪ねたのは北九州エコタウンのリサイクル事業。北九州市は地域を上げてリサイクルと公害防止に力を注いでいる。北九州エコタウンは全国でも例を見ない大規模なリサイクル施設で、自動車やOA機器、蛍光灯に「おから」等、様々な廃棄物に対応した処理施設を持っている。その中でも画期的なのが生ゴミを原料にした生分解性プラスチック作り。この研究を進めているのは九州工業大学教授の白井義人さん。実際に残飯からプラスチック「ポリ乳酸」を作っていただき、原理と装置のしくみを伺う。ポリ乳酸は野外に捨てられると木材のように分解される「生分解性」の性質を持つことから、地球にやさしいプラスチックとしても注目されている。今まで捨てるしかなかった生ゴミを有効利用できるこの技術を中心に、リサイクル技術のこれからを伺ってゆく。
  • 米村傳治郎(レポーター) サイエンスプロデューサー、白井義人(研究者) 九州工業大学大学院 生命体工学研究科 教授、 西日本オートリサイクル株式会社、 北九州食品リサイクル協同組合、 株式会社リサイクルテック、 株式会社ジェイ・リライツ、 ホッシ-ファミリージャパン
  • 再生時間 : 29分
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20世紀中頃より、農家は化学農薬によって豊かな実りを得られるようになった。しかし、害虫は激減したが、同時に関係のない生物も死に絶え、人間自身も残留化学物質の害に苦しむ結果を招いている。そこで脚光を浴びているのは「生物農薬」。自然界に存在する「天敵」を利用した害虫駆除方法である。既に「ハダニ」を駆除する「カブリダニ」をはじめ数十種類の生物農薬が実用化されている。中央農業総合研究センター生物防除研究室長の矢野栄二さんは長年にわたり昆虫や微生物を使った「生物農薬」の研究を重ねてきた。研究現場を案内してもらい、カブリダニの実験やウイルスを使った次世代の生物農薬の開発現場を案内していただく。化学農薬は繰り返し使ううち、害虫自身が抵抗性を持ち、効き目がなくなるという点に大きな問題がある。生物農薬にはそのような問題はないことから大きな期待が寄せられている。
  • 米村傳治郎(司会者) 米村でんじろうサイエンスプロダクション、矢野栄二 中央農業総合研究センター 虫害防除部 生物防除研究室、 後藤千枝 中央農業総合研究センター 虫害防除部 生物防除研究室
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温暖化・大気や海洋の汚染・環境ホルモン・野生動物の減少…。こうした地球環境の急速な変化は地球全体のバランスを崩し、生態系を破壊し、私達人間の生活に深刻な影響を及ぼそうとしています。番組では、私達の暮らす地球が抱える環境問題を分かりやすく示し、その再生へ向けて動き始めたプロジェクトやその裏にある科学技術に携わる人々を紹介していきます。
  • 再生時間 : 29分
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瓦や屋根材の代わりに太陽電池を葺いてもらい、一般家庭に太陽光発電を普及させようというプロジェクトが進んでいる。NEDO(新エネルギー・新産業技術開発機構)が中心となって大学、企業と共同ですすめているもので、家庭用太陽電池の値段は高級瓦と同じくらいのコストで、耐久性は数倍というものが既に完成している。このプロジェクトの最もユニークな点は、今まで外部に頼るしかなかったエネルギーを一般家庭でも生産できるようになることだ。プロジェクトの責任者NEDO太陽技術開発室長の小川健一郎氏をゲストに迎え、将来画期的なエネルギー転換をもたらすであろう家庭用太陽電池の開発のいきさつ、将来の展望などお話をいただく。
  • 米村傳治郎(サイエンスプロデューサー) 米村でんじろうサイエンスプロダクション、小川健一郎(ゲスト) NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)太陽技術開発室長、石川修(ゲスト) 株式会社ミサワホーム総合研究所 取締役 技術開発部担当部長
  • 再生時間 : 29分
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夏場、水面に緑の絵の具を流したような池や湖を見かける。その正体はアオコ…。アオコは水面に広くはびこり、腐敗すると異臭を放ち、水中の生態系を破壊してしまう厄介者である。1950年以降日本の主な湖沼はアオコが引き起こす水質汚染に悩まされてきた。これを解決するためには湖沼自体の浄化に加え、原因となる生活排水や農業廃水の浄化も合わせて行なわなければならない。筑波大学の前川孝昭教授は廃水に断続的に電気を流すことで原因物質を酸化させ、水中に沈殿させてしまう浄化技術を開発した。これは従来の浄化施設よりもコンパクトで処理時間も早いという特徴を持っている。そして汚染した湖沼には自然の力を利用した水質浄化の試みが行われている。アオコで汚れた湖に植物を持ち込み、繁茂させることで汚染物質を除こうというのだ。国土交通省が霞ヶ浦で実験中の土浦ビオパークでの実践例を紹介する。
  • 米村傳次郎 米村でんじろうサイエンスプロダクション、前川孝昭 筑波大学農林工学系食品・生物資源プロセス工学研究室、中里広幸 (株)トップエコロジー
  • 再生時間 : 29分
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私たちの生活の基礎となる住まい。ところが安らぎの場であるはずの住居が病気を引き起こす「シックハウス症候群」が増えている。シックハウス症候群は建材や内装材、家具で使われる接着剤や防虫剤などの化学物質が人体に蓄積することから始まる。そして化学物質の蓄積量が体の許容量を超えたとき、頭痛やめまい、吐き気など様々な症状がおそってくるのである。「シックハウス症候群は」まさに生活の中に潜む環境問題である。まだシックハウス症候群の研究は始まったばかりで、その原因はまだよくわかっていない。建築家の立場からシックハウス症候群について造詣が深い東京大学工学部教授柳原幸雄氏を案内役にシックハウス対策の現状と解決のための方法を伺う。また、日本で唯一のシックハウス患者受け入れ施設である旭川市の試験住居を訪ね、化学物質を低減するための最新技術を紹介する。
  • 米村傳次郎 米村でんじろうサイエンスプロダクション、柳沢幸雄 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授、河合了 (株)冬総合研究所 所長 山田綾子 化学物質過敏症患者、加藤優子 ナレーター、81プロデュース所属
  • 再生時間 : 29分
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