テクノ・ギャラリー全63話

千葉県にある放射線医学総合研究所、フロンティア研究センター、放射線感受性遺伝子プロジェクトの岩川眞由美博士と博士の研究を紹介。医学博士でもある岩川博士は、1978年、千葉大学の医学部(小児外科専攻)を卒業し、主に臨床医として新生児の外科疾患、小児癌と向き合う日々を過ごしてきた。2001年に特定独立法人となった放射線医学総合研究所での博士の研究は、放射線と遺伝子の関連性を解くこと。現在、日本の癌患者の25%が放射線治療を受けているが、その中には放射線の副作用により新たに障害を持つ人もいる。現在までの研究で、副作用が出るか出ないかは、放射線の感受性の違いであり、それは個人の遺伝子の違いによって起こるものだという事が解ってきた。そこで個人毎に放射線に対する異なる反応を診断できる方法を開発しようというのが、岩川博士が率いる「放射線感受性遺伝子研究、RadGenomics」なのである。岩川博士は、東京浅草生まれの元気な人。米国M.D.アンダーソン研究センターで研究生活を送ったり、「国境なき医師団」の医療ボランティアとして中国での生活を送ったりしている。童話「ニルスの不思議な旅」のニルスのように様々な旅をして、様々な体験をしている博士は魅力的な先端科学の冒険者である。
  • 医学博士 岩川眞由美 放射線医学総合研究所 国境なき医師団、程島鎮磨 (ナレーター) ヴォイスガレージ、
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脳の秘密を解き明かすには、まず昆虫から! というわけでもないが、少なくとも筑波大学の神埼亮平助教授はそう信じて研究を続けている。人間のニューロンは百億個以上だが、昆虫なら一万あまり。これならすべてチェックしてデータベースを作れるかも、と彼は日夜カイコガの脳神経をチェックしている。このほか、メスのフェロモンにだけ反応するカイコガの匂い源探索メカニズム解明など、脳の仕組みの不思議に迫る。
  • 神崎亮平 筑波大学生物科学系助教授、森永理科(ナレーター) フリー、
  • 再生時間 : 29分
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茨城県の農業生物資源研究所放射線育種場が持つ、半径100mの「ガンマーフィールド」。ここでは、中央の放射塔から発せられるガンマ線によって、周囲に栽培された植物に突然変異を発生させる。その中から、病気に強い品種や、色にバリエーションあるものなど、有効な品種を選び出して栽培する。場長の永富成紀さんに話しを聞く。
  • 永富成紀 農業生物資源研究所放射線育種場、中尾みち雄(ナレーター) 青二プロダクション、
  • 再生時間 : 29分
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東京農業大学 発酵生産科学研究室の角田教授を紹介。微生物の中の「キャンディダ・プルケリマ」という酵母菌が語ってゆく構成。まず微生物とは一般的に大きく分けて酵母菌、カビ、バクテリアの三つの分けられる。酵母菌はビールやワインなどの製造に役立っている。麹カビは日本酒、醤油、味噌の製造、バクテリアの中の乳酸菌はチーズなどを製造するのに人と密接に関係している。しかし人間は、この微生物たちの姿だけでなく、働きもまったく、認識していない。そこで例えば微生物は人間の身の周りの空気の中や、南極や海底火山にもいるということや、大きさを紹介、さらに微生物のつくる酵素による働き、すなわち、発酵について詳しく説明する。その後、「キャンディダ・プルケリマ」という酵母菌がいったいどのような働きをもっているかを実験(ジアゾ結合で構成した色を「キャンディダ・プルケリマ」が出す酵素で消す)にて説明した後、「キャンディダ・プルケリマ」という酵母菌が発見に至るまでの苦労を角田教授が説明する。この研究に相当な根気でいどんだ角田教授の趣味(カメラ)を話していただく。角田教授が今現在、期待している動物性の油を植物性の油に変えるカビの出す酵素の研究を説明。このように発酵とは、食品だけでなく、いろいろな分野に関わっている.例えばカビがつくる抗生物質など医療の分野にも今日やくだっている。人間は発酵という分野の入口にまだまだ立ったばかりである。今後は目に見えないミクロの巨人たちの力を理解し、信じることで軌跡は生まれるだろう。
  • 農学博士 角田潔和 東京農業大学 発酵生産科学研究室、深貝大輔(ナレーター) ヴォイスガレージ、
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ソニーコンピューターサイエンス研究所インタラクションラボラトリー室長、暦本純一さんの研究を紹介。暦本さんが研究しているのはコンピューターのユーザーインターフェース。コンピューターがさらに普及し誰もが持ち歩くような環境になった時、コンピューター間が常時ネットワークでつながることになるだろう。しかし今のままではネットワークでデータのやりとりをするのは、一般の人間には今ひとつ分かりにくい面がある。そこで暦本さんが考えているのは、まるで物をつかんで置くような感覚でデータのやりとりができるインターフェースなのである。コンピューターが鉛筆のように誰もが簡単に使える道具となることを目指し、斬新なインターフェースの数々を開発している暦本さんの研究を、デモンストレーションを交え紹介する。
  • 暦本純一 ㈱ソニーコンピューターサイエンス研究所、TAICHI 山田 ㈱アット・ウィル、
  • 再生時間 : 29分
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慶応義塾大学心理学動物実験室。ここで比較認知科学と呼ばれる研究をしている、渡辺茂教授を紹介する。高度な知的能力は人間だけが持っている、私たちはそう考えがちだ。しかし、渡辺教授はいろいろな動物に目を向け、認知の多様性を研究している。彼が広く世界に注目された研究に、ハトにゴッホとシャガールの絵の区別ができるかという実験がある。訓練により、ハトは初めて見る絵でもゴッホとシャガールの絵を、画風を見て区別が出来るようになり、さらにモザイクをかけても識別できるという。比較認知科学を探求する中で、渡辺教授は、動物の認知を脳の構造へと結びつけて考えるようになってきた。それは、比較認知神経科学という新しい分野の研究へとつながる。渡辺教授の独自な発想による心の研究は続く。
  • 渡辺茂 慶応義塾大学心理学動物実験室、中尾みち雄(ナレーター) 青ニプロダクション、
  • 再生時間 : 29分
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太陽の表面(光球)の温度は六千度、一方、太陽の周囲を取り巻く高温の大気「コロナ」の温度は百万度以上に達する。しかし、「熱力学の第二法則」によれば、熱は熱いものから低いものへの一方通行のはず。ではなぜ、太陽は表面よりも噴き出すコロナの方が高温になっているのか? この謎を解明するメカニズムが「磁気リコネクション」。東京大学の星野真弘さんが、オーロラ発生の原因でもある「磁気リコネクション」についてわかりやすく解説します。
  • 星野真弘 東京大学 大学院理学系研究科、森永理科(ナレーター)フリー
  • 再生時間 : 29分
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空気清浄機、風呂、トイレの抗菌、排ガスで汚れるのを防ぐトンネル照明、ガラスの曇り止めなど、今や「光触媒」はいたるところで使われている。光触媒とは、自身は反応の前後で変化しないが反応を促進するものである。その代表が植物の葉緑素だ。30年程前、日本で葉緑素のような光触媒物質、酸化チタンの性質が発見された。この酸化チタンを使って、植物のように太陽エネルギーから我々が使えるエネルギーを作り出す、人工光合成システムを作ろうというのが、今回紹介する研究者の研究である。橋本和仁さん、東京大学先端科学技術研究センター教授。彼の話を通して、植物の営みがいかに地球を支えているかが分かるだろう。
  • 理学博士 橋本和仁 東京大学先端科学技術研究センター、中尾みち雄(ナレーター) 青ニプロダクション、
  • 再生時間 : 29分
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人類が抱える重要な環境問題である、「地球温暖化」。化石燃料の大量消費が原因である、二酸化炭素の増加によって生じるこの現象を食い止めるためにはどうしたらいいのか。東京工業大学の平井秀一郎教授が取り組むのは、その二酸化炭素を液体にして海に溶かすというもの。その研究「二酸化炭素の海中貯蔵」について、くわしく紹介。
  • 平井秀一郎 東京工業大学、中尾みち雄(ナレーター) 青二プロダクション、
  • 再生時間 : 29分
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2001年2月に発表され、世界的に注目された超伝導の新材料ニホウ化マグネシウムの発見秘話。出演は秋光純青山学院大学教授。
  • 秋光純 青山学院大学、TAICHI 山田 ㈱アットウィル、
  • 再生時間 : 29分
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