NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅全7話
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最新の研究で、地球は大変動をくり返して生まれた星であることがわかってきました。その中でも、最大の変動は40億年前に起きたと考えられている「全海洋蒸発事変」です。直径400キロもある巨大隕石の衝突によって、すべての海洋が蒸発し、海底さえも溶け出してしまうほどでした。この未曾有の危機を私たちの祖先は地下に進出することでくぐり抜けました。最新科学と映像技術で迫る、地球46億年の壮大な旅のプロローグです。
(C)NHK
およそ6億年前、地球は平均気温マイナス50℃以下、真っ白な氷で覆われていたことがわかってきました。この頃、地球を訪れた宇宙人がいたら、死の星だと思ったかもしれません。この全球凍結状態は数百万年も続き、生命を絶滅の淵に追い込みました。しかし、この危機をくぐり抜け、小さな生命が地球を酸素あふれる星に作り変えたとき、微生物に過ぎなかった生命は、大量の酸素とコラーゲンを使って大型生物へと進化したのです。
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4億年前、大陸移動により生存に適した浅い海が減少し、生存競争が激化しました。私たちの祖先である魚類のユーステノプテロンは、弱者だったため浅い海を追われ、大陸の内部にできた淡水の新天地へ進出します。その進出を助けたのは、地球最初の木アーキオプテリスです。淡水域での酸素不足や激化する生存競争に勝ち残るために、私たちの祖先は肺で呼吸を始め、手を進化させました。その進化が上陸への決め手になったのです。
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2億5000万年前、生物の98%が死滅しました。最も打撃を受けたのが人類の直系の祖先、哺乳類型は虫類です。地底マグマの大噴出スーパーブルームによる史上最大級の火山噴火で二酸化炭素が増え、海底のメタンハイドレード融解で発生した膨大なメタンガスが、温暖化と低酸素状態を招いたからでした。呼吸効率改善のために横隔膜を進化させた私たちの祖先は、胎生で子供を産み、母乳で育てる独自のシステムを作り出します。
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恐竜絶滅後、地上に君臨したのは巨大な肉食鳥でした。北米に生息していた私たち霊長類の祖先は、巨大鳥との争いを避けて樹上に生活するようになり、立体視を発達させます。ところが、大陸大分裂で南極が氷の大陸と化して地球は寒冷化、熱帯雨林が減少して、霊長類をエサ不足に陥れます。霊長類は効率的にエサを見つけるため、さらに目を進化させます。高い視力を得た霊長類は、表情を使ったコミュニケーションを構築し始めました。
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荒ぶる星・地球の大変動に翻弄(ほんろう)されて、生命のとった戦略は多様性でした。私たちヒトも環境変動に対して、多くの種を生み出しては、そのうち一つの種が生き残るというプロセスをくり返してきました。およそ200万年前のホモ・エルガステルとパラントロプス・ロプストス。3万年前に絶滅したネアンデルタール人とホモ・サピエンス。両者の違いは何だったのでしょうか。46億年の旅の終点、人類誕生の謎に迫ります。
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微生物に過ぎなかった私たちの祖先は、数々の危機を乗り越えて、ついに脳の発達と言葉の獲得で大繁栄を遂げました。地球46億年の大変動を背景に、人類への進化のプロセスを6回にわたって追ってきた「地球大進化 46億年・人類への旅」シリーズ。総集編として、もう一度、壮大なドラマをたどりながら、私たちが現在の姿と営みを得るに至った道のりを振り返ります。そして、命あふれる星・地球と私たちの未来について考えます。
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