寧温に訪れる新たな窮地、不吉な清国宦官の登場…ドラマ「テンペスト」第3回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年07月30日12時33分ドラマ

役人としての良心に追い詰められ、汚職行為を恥じて海へ身を投げた寧温(仲間由紀恵)だったが、その身を薩摩藩士・浅倉(谷原章介)が救い出す!これを機に二人の仲は急速に近づくが、その頃王宮には新たな災厄の種が撒かれていた。7月31日、NHKのBSプレミアムでBS時代劇「テンペスト」を放送、予告動画が公開されている。

少女時代から温めていた浅倉への思いは伝わったかに見えたが、役人としての職務を行う日々が寧温にはあった。聞得大君が権勢を振るうための行為は徐々に度を越していき、それが自らの首を絞める結果となってしまう。そんな聞得大君にとっての切り札は、寧温が実は真鶴という女であるということ。大勢の前で秘密を暴露される寧温の行く末やいかに。

第2回「王妃処分」あらすじ
義兄・嗣勇(金子賢)を救うために聞得大君の前で衣を脱いだ寧温。聞得大君(高岡早紀)は馬典ノロの勾玉を持っていないか寧温に確認し、所持していないことを知るとそのまま王宮に戻るように言い渡した。嗣勇を人質に、聞得大君のために役人としての権力を振るう事を命ぜられたのだ。とりあえず無事に王宮に戻ったものの、寧温の様子がおかしい事に喜舎場朝薫(塚本高史)も気付いていた。
その頃御内原(うーちばら)では王妃(若村真由美)の誕生祝の準備が進められていた。王妃は、聞得大君が宴で自分に不利なお告げをするのではないかと心配していた。国母と側室と聞得大君が結託している事を不安に思う王妃に対し、側女の大勢頭部(おおせとべ・かたせ梨乃)は聞得大君を失脚させる手はずがあると提案していた。そこへ女官見習いのウミトゥが迷い込んで来たが、普段から言動が変わっているウミトゥに対して大勢頭部は警戒心を持たなかった。しかしウミトゥは聞得大君に耳にしたことを伝えていた。
王妃の誕生祝の宴の日が来た。聞得大君に言われて寧温もその宴席の場に出席していた。聞得大君が祈祷を行っている最中、何かが割れる音がした。見ると、火の神の香炉が粉々に砕けていた。これを見て大勢頭部は聞得大君が偽者であると言いたてた。その場の一同が聞得大君に不信感を抱いたところ、聞得大君は動じる事無く手許の火を香炉が置かれていた隅に投げつけた。するとそこから火の熱さに耐えかねた男が一人飛び出してきた。それは王妃の弟で、聞得大君を失脚させるための仕掛けのために潜んでいたのだった。形勢は一気に逆転し、王妃と大勢頭部は窮地に追いやられる。聞得大君は尚育王に対し2人の処分を同席していた寧温に任せるよう提案、尚育王もそれを受け入れた。その後聞得大君に呼び出された寧温は、王妃を廃位するように言いつけられる。嗣勇の身柄を取られている寧温はそれを受け入れる事しか出来なかった。
寧温が出した王妃廃位の決定に、朝薫は処分が重過ぎると寧温に抗議した。しかし寧温は自分の判断が正しいと譲ることが無かった。寧温の判断に不審を感じた朝薫は問いただすものの、一向に寧温は認めない。寧温の意見に納得が行かないものの、朝薫はひたすら寧温が心配だった。そして朝薫は寧温に対する友情以上の気持ちに気付き、動揺するのだった。
寧温の決定は尚育王にも受け入れられ、王妃は位を下げられ追放、大勢頭部は女官見習いであるアガマの位に落とされた。御内原の女の争いに嫌気がさした寧温は荒れた気持ちで王宮に戻ると、そこで薩摩からの書状を届けに来た浅倉に出会う。浅倉は王妃が廃位になったことについて罰が重過ぎると寧温に意見を述べた。そして、そんな厳しい王宮に慣例を破って宦官として役人を務める寧温の身が心配だと続ける。「良い事が一つも無いなどと思って欲しくない」そう呟いて浅倉はその場を去るのだった。
ある日、聞得大君の雨乞いの儀式に寧温は呼ばれていた。儀式の後、聞得大君は以前に寧温が却下した御殿増築のための予算を復活させるよう要求した。薩摩から借り入れをしてでも御殿を増築するべきとする聞得大君は、神の力を見せ付けてこそ国を守れると信じ、裏金で汚れた政治を覆すためにも金が必要であると訴えた。そして寧温は自分の犬でしかないと聞得大君は言い放った。
失意のうちに自宅で一人打ちひしがれていると、オバァと呼び親しむ善蔵の母が寧温に弁当を持ってやってきた。オバァの励ましの言葉で元気を取り戻した寧温は再び役人として王宮に戻るが、王妃廃位を決定した寧温は他の役人に鬼と呼ばれて距離を置かれてしまう。変わらずに接してくれるのは朝薫ただ一人であった。朝薫は自分が作った科試の翌年の問題文を寧温に見せ、賛同をもらうと大喜びで参事官に提出しに行くのだった。
寧温は御殿増築の予算は復活出来ないと聞得大君に告げに行く。断固として揺るがぬ寧温の決意を見て取ると、聞得大君は手を変え、薩摩の役人と会うように言い渡した。薩摩から銀子一千貫文を借り入れるのだという。薩摩から金を借りる肩代わりに、聞得大君はベッテルハイムの身柄を御仮屋(薩摩藩の詰所)に引き渡していた。薩摩との関係をより強くしたいと考える聞得大君は、次の科試の問題を薩摩藩に漏洩するように命じる。薩摩側の人間を王宮に入れるためだった。激しく反対する寧温だったが、見せしめに嗣勇を激しく拷問する様を見せられると言う事を聞かざるを得ないのだった。
寧温はかくて薩摩の役人に一千貫文の借り入れ申込の文と漏洩する科試問題文を手渡すことになった。受け渡しの場所で寧温が待っていると、そこに現れたのは浅倉だった。浅倉は言いつけられた通りに訪れただけで、取引の内容も把握していないようだった。少なからず浅倉に好意を抱く寧温は、精神的にも追い詰められて崖から身を翻し海に身を投げてしまう…

第3回みどころ
放送3回目ながら、早くも物語は一つの山場を迎える。寧温を巡る浅倉と朝薫の感情、聞得大君の悪女振りなどの役者の技量がふんだんに見せ付けられる場面が次々に登場する。そして俳優としては無二の存在感を放つGACKTもいよいよ登場。初回で姿の見えたワンカットだけでも画を圧倒していたが、どんな役どころを披露するかも注目だ。

BS時代劇「テンペスト」は31日(日)よる6時45分から放送。予告動画は番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

テンペスト|BS時代劇


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