朝薫と共に阿片密売を探る寧温、その裏側は…ドラマ「テンペスト」第4回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年08月06日08時10分ドラマ

琉球を舞台にした阿片密売を更に調査するべく、孫寧温(仲間由紀恵)と喜舎場朝薫(塚本高史)は官位を剥奪され平役人に落とされる。8月7日、NHKのBSプレミアムでBS時代劇「テンペスト」の第4回「阿片疑惑」を放送、予告動画が公開されている。

王からの密かな達しで雑用係として王宮から離れる身となった寧温と朝薫は更に阿片の流れを徹底的に調査する。一方、平民に落とされた聞得大君も黙ったままではいなかった。そして2人の調査へ立ちはだかる清国宦官・徐丁垓(GACKT)。2人が追い求める黒幕の正体とは。

第3話あらすじ
浅倉を前に海へ身を投げた寧温。意識を失う寧温だったが、すぐさま飛び込んだ浅倉雅博(谷原章介)によって寸でのところでその命を救われる。意識を失った寧温を抱きかかえてその身が女ではと察した浅倉は、気を取り戻した寧温に真鶴ではないかと問いかける。浅倉が口ずさむ琉歌を共に歌う寧温。他言はしないと誓う浅倉に抱きしめられ、一度はその身にすがるものの寧温は我に帰って浅倉を拒絶、断固として自分は宦官であると言い放つ。そして身を投げた事情を浅倉に説明し、聞得大君と薩摩の裏取引の一部始終を告白する。聞得大君に真鶴を人質に捕らえられているが故に不正を手伝ってしまったとする寧温の言葉に、義憤に駆られた浅倉は2人でこの件を処理して「真鶴」を助けようと意気込む。
聞得大君のもとへ戻った寧温は、薩摩との取引が失敗したと告げる。ベッテルハイム拘束について、キリシタンを獲得しているという証拠が無い事、科試試験の漏洩については気が変わったと拒否されたとして報告すると、聞得大君は烈火のごとく怒るが為す術もない。
上手く事が運んだ寧温は意気揚々と王宮へ戻ると、門番の多嘉良が機嫌の良い寧温を察してにこやかに声を掛けてきた。寧温に空腹かと声を掛けた多嘉良は銭蔵奉行の儀間ペーチン(松尾英太郎)のいる蔵へ案内し、以前王妃の誕生祝の際に持ち込まれた慶良間のスイカを持参した。最初はおすそ分けされたと嘘をつくが、実はくすねた事を多嘉良が告白すると寧温は青ざめ、証拠隠しに早く食べてしまおうと提案する。3人でスイカに包丁を入れるものの中々切ることが出来ない。やっと割ってみるとそのスイカは細工されており、中に何かが隠されていた。清国に留学経験のある儀間ペーチンにより、その中身が阿片であると判明した。
この事を寧温はすぐさま喜舎場朝薫(塚本高史)に告げた。阿片の密売を通して裏金が作られていると気づいた寧温は、清国との貿易に詳しい朝薫と共にその流通経路を探る事にした。清国からの流入窓口を探るべく、琉球に滞在中の清国冊封使を訪れる。そこで外交に詳しいものとして、冊封使から徐丁垓という人物を紹介される。

場所は移って、遊廓街。儀間ペーチンは一人のジュリ(遊女)に自分の形見として勾玉を渡し口説いていた。その一方で、徐丁垓を尋ねて寧温と朝薫もこの遊廓街に足を運び入れていた。徐が太藍と呼ばれている事でその身が宦官であると知った2人だが、徐は宦官でありながらもジュリたちを幾人もなぶる猟奇的な人物だった。しかしながら大和言葉も流暢に操り、密貿易についても徐は既に清国側にいる琉球人の元締めを把握しており、切れ者である一面も見せた。それ以上徐が語らなかったために、寧温と朝薫は琉球の受け入れ側については独自に調査せざるを得なかった。そして、民間の海運業者が窓口になっているのではとの推測に至った。
その頃、聞得大君は海運業者に航海安全の祈祷に訪れていた。その見返りに聞得大君は海運業者から金を借り入れることに成功していた。聞得大君にと海運業者の癒着をきつく咎める寧温に対し、腹いせに聞得大君は立ち去る寧温に聞こえるように獄中の義兄・嗣勇に食事を与えるなと命じた。しかしそれ以前に、妹の足手まといにならぬように兄は自ら絶食を続けていた。
ある日、勾玉を隠し持っているとして儀間ペーチンから勾玉を渡されたジュリが連れられて来た。聞得大君から激しく打ち据えられたジュリから勾玉が取り上げられるが、それは馬天ノロの勾玉ではなかった。そこで聞得大君はこのジュリをキリシタンに仕立て上げ、その上で再度ベッテルハイムを拘束することを思いつくのだった。
雨の振る夜、浅倉が寧温の屋敷を訪れた。浅倉は寧温にベッテルハイムが聞得大君から薩摩側に証拠とされるキリシタンと共に引き渡された事を知らせにきたのだった。耐えかねた寧温は、尚育王に聞得大君がベッテルハイムを不等に拘束した事を告げた。国を思う尚育王は、我が姉ながらもその処分を寧温に託すのだった。捕らえられたベッテルハイムを訪れた寧温は、ある書状をベッテルハイムに渡して拘束する。そこには何やら寧温の企みが記されていた。またその足で廃妃に処せられた王妃を尋ねた寧温は、頭を下げて協力を請うていた。

夜。聞得大君の宮殿に役人たちが押しかけ、聞得大君がキリシタンであるとしてその身柄を連れ去っていった。寧温は捕らえられた嗣勇を助け出した。裁きの場に連れられた聞得大君を前に、寧温は聞得大君はキリシタンであると告発した。そしてその証人として浅倉、ベッテルハイムが呼び出された。ベッテルハイムは一冊の聖書を聞得大君に翻訳してあげる約束だったと嘘の告発をする。そしてその裏づけとして浅倉も証言を行う。偽キリシタンに仕立てられたジュリが聞得大君がキリシタンであると証言を続け、ついには王妃まで現れる。王妃は聖母像を聞得大君のものであると証言、脅された自分を守るために寧温に頼んで廃妃にしてもらったのだと口裏を合わせた。結果、聞得大君は平民に落とされ首里追放を言い渡された。
最後のあがきとして聞得大君は寧温が真鶴という女であると告発する。その言を浅倉は高笑いする形で否定し、周囲の誰もそれが真実だとは受け取らなかった。かくて聞得大君は誠牛(もうし)という本来の名に戻って追放される。

第4回みどころ
平役人に落とされるという尚育王の措置で行動がしやすくなった寧温と朝薫はより絆を強める。阿片疑惑の追及が進む一方、寧温とどう接するか迷いのある浅倉と寧温の微妙な関係、寧温へ対する気持ちを測りかねる朝薫などの心理描写も見逃せない。

BS時代劇「テンペスト」は7日(日)よる6時45分から放送。予告動画は番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

テンペスト|BS時代劇


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