突然の尚育王の死、徐丁垓の野望に寧温は立ち向かう…ドラマ「テンペスト」第5回予告と前回のあらすじ-NHK

2011年08月13日15時22分ドラマ

阿片密売に関わった役人が一掃された王宮で重臣となった孫寧温(仲間由紀恵)は新しい琉球を作るべく教育改革を尚育王に進言していた。琉球の地で権力を得ようとする徐丁垓(GACKT)は寧温が女である事を見抜いて脅しにかかる。密かに思いを通じていた浅倉雅博(谷原章介)との仲も引き裂かれ窮地に追いやられる寧温は、徐を討つべく立ち上がる。
8月14日、NHKのBS時代劇「テンペスト」は第5回「宦官の野望」を放送、予告動画が公開されている。

第4回あらすじ
寧温は喜舎場朝薫(塚本高史)に阿片密売の流れを突き止めるために協力を要請し、王宮内で加担しているものをあぶりだす為清国からの輸入品を記した帳簿を2人であらためていた。するとそこへ怒鳴り込んできたのは表十五人衆の中でも清国派の喜屋武親方だった。次に寧温は御内原を訪れ御料理座の帳簿を調べに来たと告げると、大勢頭部(おおせとべ)一人が顔色を変えたのを寧温は見逃さなかった。そして儀間ペーチン(松尾英太郎)を慕っていたジュリが、海運業者と密会していた王府の役人が中立派の座喜味親方であると情報をもたらしてくれた。
その頃聞得大君の身分を剥奪されて庶民となった真牛(もうし・高岡早紀)は海運業者に借りた金を返すことが出来ずにジュリ(遊女)として遊郭に売り飛ばされてしまった。そして真牛の最初の客として訪れたのが宦官の徐丁垓(GACKT)だった。
ある夜、寧温の屋敷で朝薫と多嘉良と食事を囲んでいた。その時、義兄の嗣勇が庭から様子を伺っているのをオバア(平良とみ)が見つけた。ここで初めて寧温は嗣勇と自分が共に孫家に養子に来た身であると周囲に明かし、嗣勇もそれを受けて自分が踊りの道に進んだために弟に迷惑を掛けたと詫びるのだった。

次の日王宮に出仕すると、そこには寧温と朝薫が評定所筆者主取から罷免され、尚育王(高橋和也)の庭園である識名園の雑用係に任ぜられる旨が張り出されていた。王宮を追放された事に失望する2人だったが、識名園に足を運んだ尚育王が直々に罷免した理由を説明した。阿片密売について動向を探る2人を王宮から一時追放することでその身柄を守り、王宮内の証拠を保全させるためでもあった。証拠を掴み次第、寧温と朝薫を王宮に戻すことを尚育王は約束し、2人は更に阿片密売の流れを探るべく動き出した。
大和へ阿片が流れているとする寧温は、その窓口となる薩摩の状況を探るべく浅倉と接触した。浅倉は寧温が阿片密売まで探っていたことに驚き、寧温を讃えると共に大和も琉球も変わるべきだと主張し、「いつになったらこの距離を縮められよう」と意味深に寧温の肩に手を置く。その様子を伺っていた朝薫は2人の間に割って入り、浅倉との仲を咎める。嫉妬からきた朝薫の言葉だったが、寧温は薩摩と密通していると勘違いされたと思って激高する。そんな寧温に朝薫はただ謝るしかなく、寧温への複雑な感情を告げることが出来ないでいた。
その頃、琉球に置かれた阿片を早く処分すべく、座喜味親方は海運業者と遊郭で密談していた。その座敷の隣に部屋を取った徐に付いていた真牛もその実体を知る事となったが、今となってはどうする事も出来ずにいた。寧温と朝薫は御仮屋(うかりや・薩摩藩の駐留所)を訪れ、薩摩では琉球からの万能薬というものが売られていおり、それこそが阿片でないかと浅倉から説明を受けた。朝薫は海図を前に阿片の流れを寧温と浅倉に説明するが、それを肩を並べて聞く2人を前に軽い苛立ちを覚えていた。
御仮屋を訪れたその返す足で寧温は遊郭の徐を訪ねた。清国から琉球への阿片の流れを解明するように要請するためだったが、不必要に絡まれた寧温はいたたまれずにその場を立ち去ろうとする。そんな寧温に徐は阿片がインド産であり、裏には英国も関わる動きがあると告げたのだった。徐はそれを知ったために琉球へ左遷されたのだと明かした。遊郭を去ろうとするその時、「思徳金(ウミトクガニ)が消されるぞ」との声がどこからか聞こえた。それは隣室に潜んでいた真牛が投げかけた言葉だったが、その声の主にまで寧温は思いが及ばなかった。
振り出した雨の中、朝薫の屋敷へ寧温は駆けつけ、御内原で唯一阿片の在り処を知る大勢頭部が消されてしまうとしてすぐ王宮へ戻る必要性を訴えた。報告書をまとめた2人は翌日尚育王へ事の顛末を報告、王の許しを得て2人は糺明奉行とその相付に任ぜられた。すぐさま王宮へ行き証拠として帳簿を押さえる一方で、寧温は大勢頭部を救うべく御内原へ向かっていた。覆面をした刺客が大勢頭部を襲おうとしたところに寧温は出くわし、寸でのところで大勢頭部を救い出した。刺客を取り逃がした寧温は、それが嗣勇であるとは気がつかなかった。
大勢頭部の案内で阿片の隠し場所を知った寧温と朝薫に、大勢頭部は自分がのし上がるために加担したこの密売で得た金は全て貧しい女官たちに分けていたと語り、王妃とは一切無関係であると明かした。事実、女官たちが里帰りの際には大勢頭部は心づけを渡して帰していた。その頃、浅倉は海運業者を取り押さえ、積荷の阿片を没収していた。
裁きにより座喜味親方は斬首、大勢頭部は本来の名前である思徳金として追放され、八重山に流刑となった。大勢頭部は王妃に別れの挨拶をするが、王妃は「お前のことは忘れた」と冷たくあしらった。王宮を出る思徳金を寧温は見送りに行き、思徳金の故郷である八重山に流刑にするように王に願い出たのは王妃であると明かした。王妃の心遣いに、思徳金は城壁の外から深く頭を下げて涙するのだった。

第5回みどころ
徐丁垓の魔の手、追い討ちを掛けるように尚育王の急死と追い詰められていく寧温がいかに立ち上がるか。寧温を取り巻く浅倉と朝薫の関係は相変わらず見逃せない。仲間由紀恵が挑戦する殺陣のシーンも貴重な場面となる。
BS時代劇「テンペスト」は14日(日)よる6時45分から放送。予告動画は番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

テンペスト|BS時代劇


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