真鶴として再び王宮へ、琉球に迫る列強の脅威…ドラマ「テンペスト」第7回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年08月28日12時44分ドラマ

機織と舞踊の腕を買われて女官として首里に戻ることになった孫寧温こと真鶴(仲間由紀恵)は女官として王宮に戻ってきたものの、側室の試験を受ける羽目になってしまい動揺…真鶴は御内原(うーちばら)から迫りくる米英の脅威を王府に伝えられるのか!8月28日、BSプレミアムのドラマ「テンペスト」は第7回「再び王宮へ」を放送、予告動画が公開されている。

下級女官として御内原に戻るつもりが側室に選ばれてしまった真鶴。御内原で地位を上げてしまうと再び孫寧温には戻れないために真鶴は焦りを覚えてしまう。八重山で知った米英の侵攻を何としても伝えるべく御内原を抜け出した真鶴だったが、そこで薩摩藩士の浅倉雅博(谷原章介)と再会してしまう。心が乱れる真鶴をよそに、ついに米国艦隊が那覇の港に現れる。

第6回「八重山の流刑者」あらすじ
孫寧温が徐丁垓(GACKT)を暗殺した罪と共に謀反人であると、盟友である喜舎場朝薫(塚本高史)から告発されてしまう。寧温は第一尚王氏の末裔であり、現王朝を転覆させるために役人になったと訴える朝薫だったが、それを知ったのは徐からの密告であった。徐は朝薫に寧温の血統について知らせると共に、薩摩に色目を使うくらいなら朝薫に惚れてもよさそうなものにとうそぶき、朝薫の嫉妬心も煽り立てた。寧温の判決の詮議は翌日に持ち込まれ、寧温は牢で一夜を過ごした。
その頃、浅倉は薩摩の意として孫寧温の減刑嘆願を申し出ていた。これを内政干渉であると反発する朝薫だったが、徐丁垓が国相となったことが清国からの内政干渉であり、寧温はそれを排除したと浅倉は擁護する。かつて徐が薩摩排除のために軍隊を結成したことを浅倉は上げ、寧温を死刑にすると徐の体制を踏襲したものと見なして薩摩からも軍を派遣すると国王に申し出た。それが影響したのか、翌日寧温に下った判決は八重山への一世流刑だった。流刑の日、浅倉は寧温の船に向かって琉歌を詠む。その想いを胸に寧温は八重山へ向かうのだった。その頃、やはり遠くから寧温を見送っていた朝薫のもとにオバア(平良とみ)が訪れ、自分にもしものことがあったら朝薫に渡すように言われたという書を持参していた。それは徐と刺し違えるつもりで書いた遺言であり、徐の陰謀の告発や今後の琉球王府の政策の展望についてまで仔細に書き記されていた。朝薫は自らの過ちを悟ったが、流刑となったものを呼び戻すことはあってはならぬ事でただ悔いるのみだった。

八重山についた寧温が眼にしたのは英米の艦隊が八重山に向かって砲撃を行っているところだった。寧温は八重山の蔵筆者が身元を預かることとなったが、早速蔵筆者が英米艦隊への対応を相談してきた。実は、朝薫が早船で蔵筆者当てに文を書き、寧温を厚く保護すること、寧温が外交に優れた役人であり何かの時は頼るようにとしたためていたからであった。英米からの砲撃は、船での酷い扱いに耐えかねた酷い苦力(クーリー・清国人の奴隷)が船長を殺害して逃亡、その保護を八重山に求めていたことにあった。まず琉球王府に知らせるべきと言う寧温だったが、その間に米国人から苦力はどんどん殺害されて緊急を要すると蔵筆者は訴えた。
寧温はすぐさま王府の役人として英国艦隊と交渉することにした。かつて琉球に遭難した英国人を琉球へ速やかに送還したことなどを挙げ交渉に臨もうとしたが、実は英米の狙いが苦力騒動をきっかけに八重山を侵攻する事にあるのを知る。そこで寧温は、ヴィクトリア女王からナイトの身分を与えられている事も明かした。すると英国艦長の態度は一変した。実はこの艦長は、かつて寧温が救って英国に送り届けたボーマン大尉の部下だったのだ。その寧温の要請とあって、英国は米国艦隊へ苦力の殺害をやめるよう調停に入り、事件は無事に解決した。この一件で八重山の役人たちは寧温に好感を持ったが、それを許さないのが琉球から赴任した八重山の財番筆者だった。この男は聞得大君に加担したものとしてこの地に左遷させられており、寧温への恨みは強いものだった。
財番筆者によりブタ小屋へ軟禁された寧温は、衛生環境の悪化からマラリアを発症してしまう。そして感染を恐れられ、その体は山中に捨てられてしまう。その後気を取り戻し、当てもなく山をさすらう寧温は尚育王(高橋和也)や朝薫、浅倉の幻覚を見て崖から転落してしまう。
再び気づいた寧温は、人家で介抱されていた。寧温を助けたのはかつての大勢頭部であった思徳金(ウミトクガニ・かたせ梨乃)だった。介抱する過程で寧温が女だと知った思徳金だったが、そんな彼女にどうにかして王府に戻れないかと寧温は相談する。その日から思徳金は寧温を真鶴として扱い、機織や染色の技術と知識を一から教えた。
いつしか日は過ぎ、真鶴は機織娘として働いていた。ある日役人が真鶴の織った布の素晴らしさに感動し、王府からの役人へ贈ることになり、その際真鶴が献上することが決まった。これで目に止まれば女官として首里に戻ることが出来る。御内原では機織の技術を持つ女官は大成することを知っている思徳金が、先を見越してこれまで真鶴に全ての知識を与えてきたのだった。真鶴と思徳金が出会って、既に3年の月日が経っていた。そして献上の日、役人は布の素晴らしさに夢中で真鶴の存在へは気づかない。役人をもてなす宴の中、八重山舞踊を見ていた役人が「琉球舞踊が見られないのが残念」というと、真鶴に嫉妬する機織娘の仲間たちが「真鶴が踊れる」と申し出て、真鶴に恥をかかせようとする。そこで真鶴は琉球舞踊の古典である「花風(はなふう)」を舞った。浅倉との思い出の琉歌でもあり、その舞は役人の心を打ち、是非この舞を国王に献上したいと言うのだった。かくて、真鶴が女官として琉球へ戻ることが決まった。それは思徳金との別れでもあったが、思徳金は笑顔で真鶴を送り出した。

第7話みどころ
これまで男装が中心で八重山についてからも地味な衣装だった真鶴だが、女官として戻ってからは華やかな装いになるのが注目だろう。男性と接することのない御内原で真鶴が緊迫する外交情勢をどう王府に伝えることが出来るのか、そして真鶴が首里に戻ったことを知った浅倉はどうするのか。物語の展開に更なる期待が高まる。

BS時代劇「テンペスト」は28日(日)よる6時45分から放送。予告動画は番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

テンペスト|BS時代劇


ナビコンでは、ドラマ「テンペスト」をもっと楽しむためにあらすじや見どころを紹介しています。
    ↓
【「テンペスト」を2倍楽しむ】に戻る

PR