10月2日、NHK・BSプレミアムのBS時代劇第3弾は堺雅人主演の「塚原卜伝」を放送、予告動画が公開されている。室町時代の末期に出現した伝説の剣聖・塚原卜伝が初めて主人公となってテレビに登場する。今や押しも押されぬ人気俳優となった堺が、諸国を巡り奥義「一つの太刀」を会得して「卜伝」を名乗るまでの塚原新右衛門を演じる。

映画では「南極料理人」「クヒオ大佐」「ゴールデンスランバー」「武士の家計簿」「日輪の遺産」など主演の常連の堺だが、テレビ連続ドラマはこれが2作目、時代劇では初めての主人公を演じる。堺とNHKといえば相性が良く、その出世作となった連続テレビ小説「オードリー」（2000年）を始め、NHK大河ドラマ「新撰組！」（2004年）「篤姫」（2008年）など、いずれも人気の作品となっている。特に「新撰組！」」で山南敬助を演じた際にはその切腹シーンのある第33回「友の死」が視聴者から大きな反響を得、年末には「アンコール2004」として異例の1話のみの再放送も行われて注目を集めた。
日ごろからアクション苦手と自称する堺だが、今回の役どころは殺陣が満載。しかしながら番組の制作発表会見では卜伝の17歳を演じるシーンもある事を取り上げ「チャンバラよりもある意味、ハードルが高かった」と語って笑わせている。その他出演者には栗山千明、平岳大、永島敏行、江波杏子、中尾彬、風間杜夫といった充実の顔ぶれが揃う。剣豪物の代表と言える「宮本武蔵」や「柳生十兵衛」よりも一世代ほど時代が古く、鹿島神宮の神官の子として生まれた生い立ちもあって主人公の剣に対する意識がやや特殊であることも見どころの一つとなる。会見での堺の言葉を借りて言えば「室町時代という神様が近くに感じられた時代、あえて自らを主張しないというところが魅力」である新右衛門の生き様は勝ち負けだけに囚われない深いドラマを作り出した。まさに新しいスタイルの剣豪ドラマに、堺という役者が上手くリンクした期待の作品となる。

BS時代劇「塚原卜伝」は2日スタート、毎週日曜日午後6時45分から放送。再放送は翌土曜の午後11時から。初回は73分の拡大枠で放送。予告動画は番組公式サイト「次回予告」で視聴出来る。

塚原卜伝｜NHK　BS時代劇

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