ジム・キャリーが迫真の演技で深い感動を与える、ヒューマンドラマ『マジェスティック』。

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ジム・キャリーというのは、なかなかに不思議な俳優である。コメディアン出身であり、また、『マスク』などで見せた体技はまさにコメディアンそのものなのだが、一方で、実に悲哀に満ちた芝居を見せる。その哀しみ度が半端ではない。
彼の出る作品は、たいてい寓話的な物語である。『トゥルーマン・ショー』しかり、『マン・オン・ザ・ムーン』しかり、あるいは『ブルース・オールマイティ』しかりである。
この『マジェスティック』もその系統にある作品だ。しかし、寓話度はさらに高くなっている。

時代は1951年。新進の脚本家ピーター・アプルトン(ジム・キャリー)に赤狩りの波が押し寄せ、審問会に呼び出されてしまう。将来を悲観したピーターは、車の事故で川に転落。田舎町ローソンに流されてしまう。さらに、ピーターは記憶喪失になってしまった。
ところが、ここでピーターは「ルーク」と呼ばれ、父親らしき人物も現れる。そう、彼と瓜二つの男性が、第二次世界大戦に出征し、還らぬ人となっていたのだ。そのルーク、戦場で8名の命を救って名誉勲章も受けていた……。

寓話というのは、一歩間違うと「そんな話、あるかよ」と否定されてしまうのだが、この作品は際々のところで踏みとどまり、逆に感動を呼び起こしている。
タイトルは、ルークの父ハリーが持つ映画館の名であり、息子の帰還を機に再開しようというのである。
ジム・キャリーは相変わらずあの独特の笑顔をふりまきつつ、ひたすら戸惑いつづける青年を好演している。
  • 監督: フランク・ダラボン
  • ジム・キャリー、マーティン・ランドー、ローリー・ホールデン
  • 年月日 ~ 年月日

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