二人の名優が映画『恋におちて』によって「不倫」という言葉を浸透させた。

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名優にして怪優でもあるロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープの共演によるラブストーリー。と聞けば、一癖も二癖もあるドラマを想像したが、実際には極めてオーソドックスなラブロマンスだった。
人生も半ばを過ぎた、妻を持つ、夫のある男女の恋愛。この映画以降「不倫」をテーマにしたドラマや小説が流行ることになる。

ニューヨーク郊外からの満員の通勤電車に乗った、モリー(メリル・ストリープ)とフランク(ロバート・デ・ニーロ)。
モリーはグラフィック・アーチストで、父の看病をするために、マンハッタンに通っている。フランクは建築技師で、職場に向かっている。
二人は書店の前で偶然にぶつかり、持っていた荷物をまき散らしてしまう。拾って帰途につく二人。家に帰ってから、包みが相手のものであることに気づいた。
通勤電車の中で偶然に再会した二人は、それ以後、デートを重ねていくのだった……。

不審な行動を問いただされるデ・ニーロと妻とのやり取りが、中年以降に落ちた「恋」について如実に物語っている。また、妻の思い、対応も、そうなのだ。
ごく普通の、日常的に起きうる出来事を、二人の名優がけっして誇張せずに演じてみせてくれる。

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