恋愛映画というのは、リアリティを求め過ぎると、身も蓋もない展開にならざるをえなくなる。だから、ときどき、気恥ずかしくなったり、気後れしたりするほど直截的な恋愛映画を見たくなるときがあるのだ。
そんなときには、ケビン・コスナーとロビン・ライト・ペン共演の『メッセージ・イン・ア・ボトル』などは最適だろう。ある種、現代の寓話であり、大人の心に染み入る物語なのである。
新聞社の調査員テリーサは、シングルマザーである。離婚して、それほど時間が経っていなかった。ある日、休暇中の彼女が、海岸で手紙の入った瓶を見つける。それは、男性が亡き妻に宛てたもので、切々とした心情が綴られていた。
この手紙が新聞のコラムになった後、テレーサは手紙の主、ギャレット(ケビン・コスナー)を探しはじめ、ついに見つけだす。2年前に妻を亡くした男、離婚したばかりの女、二人は互いに惹かれ合うのだが……。
作り物のドラマだからこそ一片の真実を映し出すことがある。ひとは、それを欲して恋愛映画に足を運ぶのだろう。つまり、「出会い」とは偶然にありながら、あたかも必然のごとく訪れるということを。
この作品、ギャレットの父親役としてポール・ニューマンが渋い演技を見せているのも楽しみの一つである。
ケビン・コスナーとロビン・ライト・ペンが共演、
『メッセージ・イン・ア・ボトル』大人の心に染み入る愛の物語。
スタッフ: 監督: ルイス・マンドーキキャスト: ケヴィン・コスナー、ロビン・ライト・ペン、ポール・ニューマン
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