NHK連続テレビ小説の2011年下半期タイトルは「カーネーション」に決定、放送に先駆けて番組サイトでは主演の尾野真千子の会見や大阪でのロケの様子を伝える動画が公開されている。物語は日本が世界に誇るデザイナー・コシノ3姉妹の母である小篠綾子の人生を描く物語とあって、そのストーリーにも放送前から大きな関心が寄せられている。

著名人の母を主人公にした連続テレビ小説としては、黒柳徹子の母を主人公にした1987年放送の「チョッちゃん」、吉行淳之介や吉行和子の母を主人公にした1997年放送の「あぐり」などがあるが、いずれも高い視聴率を誇った。「チョッちゃん」で平均視聴率38.0％、「あぐり」で平均視聴率28.4％という記録もあり、その流れを汲むこの作品にも期待が高まっている。
今回ヒロインに抜擢されたのは尾野真千子。映画監督の河瀬直美のスカウトで女優を志すようになり、同監督が第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した「殯（もがり）の森」に出演したことで注目を集めた。最近ではフジテレビ系ドラマ「名前をなくした女神」で陰のある母親・ちひろ役を好演していたことが記憶に新しい。大阪が舞台の作品ということでNHK大阪放送局が制作、公式サイトでは大正時代のだんじり祭を再現したロケや岸和田ロケの際に行われた取材会の模様なども動画配信されている。また、尾野とコシノ3姉妹によるトークショーの映像もあり、番組開始前に見ておくと更に楽しむ事が出来るコンテンツが揃っている。
物語は主人公・糸子の少女時代から青春時代を中心に、大正時代の大阪の下町が舞台に繰り広げられる。その他出演者には小林薫、麻生祐未、尾上寛之、栗山千明といった安定した俳優陣に加え、正司照枝やトミーズ雅といった大阪らしさの感じられるキャスティングで盛り上げる。公式サイトでは尾野はじめとする出演者の番組出演情報も続々追加されている。ドラマ主題歌は椎名林檎が作詞と作曲も手掛けた「カーネーション」に決定。自らもファッションデザイナーとして活躍し、ミシン一台で洋装店を開くに至った強い女性だった小篠綾子の人生は、人々に夢と勇気を与えるものとなる。

連続テレビ小説「カーネーション」は10月3日（月）からスタート。放送時間はNHK総合では月曜から土曜の午前8時から、再放送は同日午後0時45分から。BSプレミアムでは月曜から土曜の午前7時30分から、再放送は同日午後6時45分から。また、土曜日の午前9時30分から1週間分をまとめて放送する。番組の各種動画は公式サイト「ムービー」で視聴出来る。

連続テレビ小説「カーネーション」｜NHKオンライン

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