今夜25日夜8時からのNHK「妻は、くノ一」は、第5回「いのちのお守り」を放送、寺子屋の師範に励む雙星彦馬（市川染五郎）は教え子のために奔走する日々を送る一方で、織江（滝本美織）は松浦家から静山の書物を盗み出すという行動に出た……本作は現在、NHKオンデマンドでも配信中で、お試し視聴もできる。

彦馬の教え子の藤松があこぎな商売の手伝いをするために寒空の中、川に潜るという事を行っているのに心を痛めた。そして藤松に出来る真っ当な商売は無いのかと必死で考え込んでいた。彦馬を過小評価した事で立場を危うくした織江は、いつかは彦馬を殺さねばならないと示唆され苦悩する。

[第4回「忍の宿命」あらすじ]
長崎からカピタンやシーボルトらが恒例の将軍謁見のために江戸へ来る時期がやってきた。彦馬は相変わらず寺子屋の師範を続け、ある時異国の動物の絵を描いて教えていたが、象の絵を描いても一向に信じてもらえなかった。幕府にはカピタンらに面会を申し込む大名や知識人が相次ぎ、その中には松浦静山（田中泯）の名もあった。平戸藩の内情を知るためにも、御公儀は泳がせる意味で静山の面会を許可した。
そんな折、静山は盗んだ骨董品を井戸に捨てていった泥棒の話を南町奉行所の原田（中村靖日）から聞く。鑑定依頼するところだったという骨董品について持ち主は詳しく語りたがらないため、大勢が井戸からどうやって盗品を引き上げるか頭をひねっていた。そこへ千右衛門（時堀部圭亮）がやってきて彦馬を松浦家下屋敷に連れ出した。嫌々ながら同行した彦馬だったが、そこへ家督を譲った養子の雁二郎（梶原善）も居合わせて飛駒は驚く。彦馬からお船方や天文方の仕事を引き継いだ雁二郎は、その事で静山に報告するため江戸へ来ていたのだった。彦馬より年上の雁二郎は、律儀に彦馬を「お父上」と呼んで周囲を驚かせる。その場で彦馬は静山がカピタンと謁見する事を聞き、そわそわしはじめる。彦馬の意を汲み取ってか、静山はカピタンとの面会に同行するよう彦馬に命じた。
一方、下屋敷に潜む織江は下男の一人にしつこく言い寄られていた。始終付きまとわれている織江は、中々任務もままならない状況に陥っていた。そして彦馬は念願のオランダ人との謁見を果たす。彦馬を始め学問に熱心な者達が集い、様々な質問を投げかけた。そして蒸気で走る船の話を聞き、彦馬は渡航の夢に胸を膨らませる。カピタンとの面会を終えた静山も船で海に乗り出したいと漏らし、その言葉に彦馬はかつて織江に夢を語った事を思い出しつつ、静山の言葉に微かな笑みを浮かべるのだった。
静山がカピタンと面会した一部始終は川村家の忍である宵闇順平（梨本謙次郎）によって川村（和田聰宏）に報告されていた。そこで川村は静山に同行した人物が彦馬である事を知らされ、以前に織江が報告した取るに足らない人物との評価と食い違うと感じた。順平は織江が忍として判断を見誤ったか、その男に惚れたのではないかと意見する。その夜、川村は雅江（若村麻由美）を尋ね、織江に求婚したが断れらた話を打ち明けた。身分違いだからと謙遜する雅江に、川村はそれだけが理由かと意味深に尋ねるのだった。
同じ頃、下屋敷では織江が下男に夜這いをかけられていた。本気を出せば男を始末することも可能だったが、織江は男の額に傷をつけるに留め、事を荒立てぬように甘んじて身を許してしまう。
ある時織江は静山から声を掛けられる。最近織江の炊く飯の味が落ちていると指摘し、何か心配事を抱えているのではと尋ねるのだった。そこで織江は、かつて彦馬を襲った人物を知ってしまったと告げ、その男には額に傷があると密告したのだった。これを聞いて静山は早速辰吉を捕らえて軟禁し、彦馬を呼んで顔を確認させたが暗闇で分からないとしか答えなかった。後日、辰吉を引き取りたいと奉行所がやってきた。すぐさま奉行所が忍ばせたものだと察し身柄の引渡しを拒んだが、奉行所はカピタンとの面会に事前に報告の無かった彦馬を同行させたことを指摘してきた。やむを得ず静山は辰吉を引き渡すが、その後すぐに辰吉の亡骸が川面に浮かんでいた。
彦馬は、かつて織江が天の川に投網を投げて星をいっぱい取ってみたいと無邪気に語っていた事を思い出し、そこから井戸の盗品を投網で引き上げる事を思いついた。これによって引き上げられた盗品は南蛮渡来の象の置物であり、彦馬はこれを寺子屋の子どもたちに見せてもらい、本当に象がいることを信じてもらえるのだった。
織江にとってとりあえず平和になった下屋敷に、ある時小物売りの女がやってきた。それはよく見ると雅江であった。雅江は川村が彦馬の事に疑念を抱いていると織江に伝えにきたのだった。織江は忍としての自分の立場が危機に陥っているのを察した。

NHK時代劇「妻は、くノ一」第5回の放送は今夜25日夜8時からNHK総合にて放送。ナビコンでは、前回のBSプレミアムにて簿放送に合わせて全話のあらすじと見どころを紹介しているので、先どりしたい方はこちらをどうぞ。
　⇒NHK時代劇「妻は、くノ一」各話のあらすじ

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