死刑囚は手ごわい元ジャーナリスト…ドラマ「緊急取調室」第7話予告動画と前回のあらすじ-テレ朝

2014年02月26日20時00分ドラマ

2月27日、テレビ朝日のドラマ「緊急取調室」は第7話を放送、真壁有希子(天海祐希)は3人を殺害し死刑判決を受けた元ジャーナリスト・真田正巳(浅野和之)の取調べを担当する。真田は暴力団のからの脅迫で3人の殺害を指示されてそれを実行した罪で死刑判決を受ける。しかし真田の供述では殺害した3人はいずれも東京湾に遺棄したとなっていたが、一人だけ長野の山間部で遺体が発見された。供述の矛盾を暴くべく緊急時案対応取調班の出動となるが、被疑者と因縁のある石川(小日向文世)や菱本(でんでん)が取調に名乗りを上げても、郷原(草刈正雄)と相田(篠井英介)が指名したのは真壁だった。真壁は辣腕ジャーナリストとして活躍した真田の取調に苦戦を強いられる。

【みどころ】
毎回のストーリーに加え、真壁の夫の死、それについて何かを知る梶山(田中哲司)と隠蔽する上層部の構造が段々と浮き彫りになり、ドラマもいよいよ盛り上がりを見せる。今回被疑役で登場する浅野和之はかつて絶大な人気を誇った野田秀樹主宰「夢の遊眠社」出身で、舞台中心に活躍しながら近年は多くのテレビドラマにも出演を果たし名バイプレイヤーとして共演者らからの信望も厚い役者だ。尊敬する役者として小栗旬は彼の名前を挙げ、三谷幸喜作品の常連でもある彼自身のファンも少なくは無い。温厚な役どころも多い浅野が、キントリメンバーを翻弄するジャーナリストをどう演じるのか期待したい。

【第6話あらすじ】
ゲーム会社社長の山本真人(佐戸井けん太)が誘拐され、容疑者としてゲーム製作者の北原健(満島真之介)が逮捕された。社長宅の防犯カメラで北原が山本を誘拐する姿も映っており、実行犯が北原であるのは確実だった。取調で北原と対面した真壁は、息子が熱を上げている「ペガサスシリーズ」について敵を殺すだけのゲームだと鼻で笑う。北原は悪びれもせずに取調に臨むが、その姿を見て中田(大杉漣)は北原がかつて補導したことのある少年だと気づく。中田は自ら北原の主取調を申し出、過去のことは伏せて北原と対話を重ねる。北原は自分が製作したペガサスシリーズの4作目が発売中止となった事に抗議の意を示すために山本を誘拐したと言う。しかし山本の居所は現在も不明であり、それを聞き出すべく中田は熱心に話を聞く。すると北原は、発売中止になったペガサス4の中のレアアイテム「ペガサスの剣」に山本の監禁場所のヒントが隠されていると答えた。
早速ゲーム会社からペガサス4のソフトを入手し、真壁をはじめ監物(鈴木浩介)や渡辺(速水もこみち)らもゲームを始めるが、アイテムは一向に見つからない。そこで石川は捜査2課時代に情報源として知り合った伝説のゲーマーと呼ばれる女性にアイテム探しを依頼する。結果、ペガサスの剣は母親の生まれた馬小屋の地下に隠されていたのが分かる。そこで北原の亡くなった母親の実家が自動車部品の工場であることを突き止め、車=馬の関連から既に閉鎖された工場を探す。するとそこには山本がガス中毒による遺体で発見される。
山本死亡の知らせを受け、北原は驚いて自分は殺してないと主張する。なぜなら、この誘拐は山本と北原がゲームの話題性を集めるために仕組んだことであり、北原が誘拐罪で懲役を受ける代わりに一億円の報酬を山本からもらうことになっていたと北原は語る。あくまでも山本が死んだのは事故であると主張する北原に、郷原はその主張を認めれば山本が死んだのは警察の取調力不足ではなく事故だったと処理できると周囲に指示する。しかし、中田は母親思いだった北原の少年時代を思い起こし、北原に真実を語るよう激しく怒鳴りつける。「仏の善さん」と呼ばれている中田の豹変振りにキントリメンバー全員は驚きを隠せなかった。中田をはじめ、全員が真実追及のために、敢えて郷原の指示を無視して再び取調を開始する。石川が再びゲーマーの女性に話を聞きに行くと、実はアイテムの場所は事前に北原から教えてもらっていた事を知らされる。更に、ペガサス4が発売中止になったのは、エンディングで主人公が王を殺害してしまうストーリーになっていたからではないかとの感想を聞き、石川はそれを報告する。
ペガサスシリーズは、貧しい生まれであることから王の子である事を伏せられてきた少年が、父である王に自分を認めてもらうために戦いの旅に出るという物語だ。真壁は北原の取調で、この主人公は北原、王は山本を現しているのではないかと切り出した。北原の母は北原を未婚で産んだが、実はその父親こそが山本だったのだ。北原は自分の素性を隠して山本の会社に入社したが、ふとした事から山本が自分に対して蔑む言葉を投げるのを耳にし、猛烈な怒りにとらわれて犯行を計画したというのだ。山本のガス死も北原が仕掛けた時限発生装置によるもので、北原の目的は始めから山本の殺害にあったのだ。貧しく辛い日々を送っていた母と自分を知らずにのうのうと生きてきた山本は死んで当然と言い放つ北原に、中田は涙ながらに訴えかける。君は悪いことをしたが、悪い人間ではない…その言葉は以前、北原が万引きで補導された時に中田に掛けられた言葉と同じで、北原はようやく中田の事を思い出す。中田の心からの訴えにいつしか北原も涙を流し、自分の犯した罪に懺悔の言葉を述べるのだった。また一つの事案を解決して安堵するキントリメンバーだったが、郷原は苦々しく思っていた。郷原が緊急事案対応取調班を設立したのは、真実を見つけるためでなく真実を作り上げるためだと冷徹に言い放つ。部下として、相田は頭を下げてそれを聞くしか無かった。

木曜ドラマ「緊急取調室」第7話は27日(木)よる9時から放送。予告動画はドラマ公式サイトトップページで視聴出来る。スピンオフ動画「モツナベの緊急取調室」は同サイト内コンテンツおよびYouTubeで配信中。現在は大滝漣のインタビュー動画を配信中。

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木曜ドラマ『緊急取調室|テレビ朝日』

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