JAXA（宇宙航空研究開発機構）は、スペースシャトル「ディスカバリー号」の打ち上げの様子を、公式サイトでライブ中継する予定だ。

打ち上げの日時は、日本時間3月12日（木）10時20分（米国東部夏時間11日21時20分）。乗組員の中には、若田宇宙飛行士の名前も連ねられている。注目したいのは、この打ち上げによって、国際宇宙ステーション（ISS）への長期滞在が、若田氏が日本人としては初となることだ。

若田氏の滞在期間は約3ヶ月。STS-127（2J/A）ミッションで運ばれてきた「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォーム、船外パレットをISSへ取り付け、「きぼう」を完成させるのが主な任務。他にも、医療機器を使ってクルーの健康管理を行ったり、クルーが怪我をした場合の救急処置を担当したりするなど、業務内容は多岐に渡る。若田氏には多くの期待が寄せられそうだ。

ところでディスカバリー号とは厳密にいうと、オービターと呼ばれる部分を指す。オービターとは、スペースシャトルの有人軌道船のことだ。大気圏へ再突入するときに、地球周回軌道に乗って滑空・着陸する部分となる。三角翼を有し、宇宙ステーションへの乗員・資材の輸送などを行うのが主な役割だ。

ディスカバリー号の最初の打ち上げは1984年8月30日。チャレンジャー号の事故から2年8ヵ月となる打ち上げであったが、打ち上げは見事に成功をおさめる。1990年4月24日にはハッブル宇宙望遠鏡の軌道投入を成功させ、同年の10月6日には太陽探査機「ユリシーズ」を送り出す任務も達成するなど、輝かしい実績をもつ。2005年7月打ち上げでは、野口聡一氏も登場している。

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