前回は、葵美（有村架純）の持ってきた百舌の絵本を見て新谷（池松壮亮）が過去の記憶を取り戻した！そんな彼の語りと映像に導かれ、新谷妹の正体と爆弾事件の顛末、そして少女が見たお化けの正体が分かった…第7話では、いよいよ倉木（西島秀俊）が百舌に会いに行く！「MOZU」前回おさらいと第5話あらすじを紹介、予告動画は番組サイトで視聴できる。

■前回の復習
新谷（池松壮亮）の前に引きずり出された葵美（有村架純）は、ひどい拷問を受け気絶。中神甚（吉田鋼太郎）は葵美のカバンの中から妹・宏美の絵本を取り出した。薄れていく意識のなか、新谷は百舌の絵本を見て自分の過去を思い出した。
モズという鳥は捕らえた獲物を食べることなく木に刺しておくという習性があり、これを“百舌の早贄（はやにえ）”と呼ぶ。何のために行われているのかは、未だに分かっていない…「当たり前だ。他のやつらに、俺達の衝動が分かるはずがない」。
新谷和彦（池松壮亮）の妹・新谷宏美は、心も体も男だったが、生まれる前に死んでしまった妹の死を受け入れられない父親に、その子の名前・宏美と名付けられ女として育てられた。和彦と一卵性双生児だった。宏美は学校でも女の子としてやり過ごした。屈折した心に湧き上がる衝動を、宏美はアイスピックで人形や動物を刺して抑えていた。しかしその衝動を抑えられなくなり、アイスピックで父親の首を刺して殺害。それを見ていた和彦は、妹の宏美をかばい、自分たちが戻ってきたときは父が死んでいたことにした。しかし、父親を殺したことにより宏美の衝動は制御不能に。
成人した和彦は、裏組織に殺し屋として仕事を引き受け、それを実際には女装した宏美に実行させた。ターゲットの死は闇に葬られ、殺人事件として表ざたになることはなかった。しかし、筧（田中要次）の一件で完璧なシナリオが狂った。
爆弾が起きた当日、筧に標的を絞り、女装した宏美は殺しのタイミングを図りながら尾行。そしてそんな二人を美希（真木よう子）が尾行。筧がトイレに立ったのを好機とみて宏美が後に続いたが、人が来て失敗。席に戻った宏美は筧といた女が外に出たのを見て、直感的に追跡。近くの雑居ビルまで追跡したが、まかれてしまった。急いで喫茶店に戻ろうとした宏美が見たのは、人ごみの中でホームレスに絡まれていた3人の女。その一人が千尋（石田ゆり子）と認めた筧が突然、彼女に向かって激走し、その時筧のカバンが爆発！宏美は、殺人に失敗したいらだちのまま、バラバラになった筧の死体からICチップを見つけ出した。絵を描いた少女が見たお化けとはこの時の宏美の姿だった。
ICチップを隠し、男の姿に戻った宏美は、ことの顛末を兄の和彦に報告に行ったが、和彦が赤井（田口浩正）らに連行されている現場を目撃。崖から突き落とされた和彦が、百舌の早贄のように崖下の木に引っ掛かっているのを見つけた宏美は、助けようとして兄もろとも転落してしまった。記憶をなくして生存したのは宏美の方だった。
百舌・新谷宏美（池松壮亮）はすべての記憶を取り戻し、覚醒した。死体となってしまった葵美に謝罪した百舌は一瞬の隙をついて中神の手下を皆殺しにし、大激闘の末、中神も殺害。

一方、倉木（西島秀俊）と大杉（香川照之）は、津城（小日向文世）から「記憶喪失で戻ってきたのは、新谷和彦でなく、妹の宏美と指紋が一致した」と聞いた。そして爆弾当日、筧と宏美を尾行していた美希からことの真相を聞きだし、喫茶店で筧がトイレに立った隙に女が筧のカバンに爆弾を入れて出ていったことも聞いた。
事件の真相を知った倉木たちは情報を得て現場に駆け付けた。そしてそこで倉木が見たのは、折れた窓枠にまるで早贄のように突き刺さった中神の死体だった。倉木たちは殺しの実行犯、百舌である新谷宏美がすべての記憶を取り戻したと確信した。

■第7話あらすじ
現場から逃走し身なりを整えた百舌=新谷宏美（池松壮亮）は、殺された葵美（有村架純）が心残りにしていた、借りたままのアルバムを返すためにかつて通っていた小学校を訪問。
アルバムを受け取った管理作業員の寺門（品川徹）は、百舌のことを兄の和彦だと思い懐かしがる。和彦は事ある毎に妹をかばっていた…そんな話を聞かされ、兄の記憶が百舌の脳裏を駆け巡る。優しかった兄はもういない…百舌は押し寄せる感情を堪え、「ひとり残らず殺す」と誓う。その頃、東（長谷川博己）は、新谷が駅のロッカーから何かを取り出したとの情報をキャッチ。
一方、倉木（西島秀俊）たちは百舌の足取りを掴めずにいた。そんな中、美希（真木よう子）は倉木に、自分は夢でダルマを見たことがある、と告白。そして自分宛に送り主無記名で届いた封筒を渡す。入っていたのは、かつて行われた警察の極秘作戦「グラークα作戦」に関する資料。所々黒く塗りつぶされた文章の中に、倉木は上司である室井（生瀬勝久）の名前を見つける。室井にその資料を突き出す倉木。しかし多くを語らない室井は、倉木をある場所に連れて行く。毎週金曜日に室井が向かう場所…そこは何年も意識が戻らない室井の娘の病室だった。
そんな中、大杉（香川照之）は津城（小日向文世）と酒を飲んでいた。津城に巨悪と戦う覚悟を問われ、あると答える大杉。そんな彼に津城は「あなたの力で公安警察の闇を暴きませんか」と持ちかける。
津城と大杉、そして美希の3人が動く頃、百舌はレストランで東（長谷川博己）を殺すタイミングを伺っていた。離れた席にいる東を見つめ、アイスピックを取り出す百舌。そこに一人の男が現れる。「初めまして、新谷宏美君」そう言って百舌の前に座ったのは、倉木だった…。

ドラマスタート時、小柄な池松壮亮の殺し屋役のキャスティングを訝しがった方も多かったのでは？なんと、俳優・池松は、新谷兄弟役を担当し、女装まで見せてくれた。これで、謎の女を追跡した冒頭の口紅の意味が分かった。前回の吉田鋼太郎との死闘も迫力だった。
すべての謎が解けていよいよ今夜、倉木と百舌＝新谷宏美が対面する！「MOZU Season1～百舌の叫ぶ夜～」第7は、5月22日木曜日夜9時からTBSで放送。予告動画は、番組公式サイトおよびYouTubemozu.tvで視聴できる。 また、TBSオンデマンドおよびGyaO!ストアで見逃し配信も開始中！

※『MOZU』ワールドを音楽で彩る菅野祐悟作曲のオリジナル・サウンドトラックが、6月11日発売決定！予約・確認（amazon）⇒MOZU オリジナル・サウンドトラック
また、西島秀俊、香川照之、W主演の「ダブルフェイス」は、現在Huluにて大好評配信中！2週間無料視聴できる⇒Huluで今すぐ視聴！今なら無料視聴実施中！

◇TBS「MOZU」番組公式サイト
◇YouTube｜mozu.tv