富士山頂で最初の越冬観測に挑んだ夫婦の物語「芙蓉の人~富士山頂の妻」26日放送開始!第1話あらすじと予告動画-NHK

2014年07月25日23時26分ドラマ

平成25年6月、世界遺産に登録された日本の霊峰、富士山!明日26日(土)から放送のNHK土曜ドラマは、明治28年、不可能と思われていた厳冬期の富士登山を成し遂げた夫婦の奮闘を描く物語「芙蓉の人~富士山頂の妻」を放送!主人公夫婦を佐藤隆太と松下奈緒が演じ、全6回で放送!予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

富士山は芙蓉峰とも呼ばれる標高3776mの日本最高峰の日本の象徴ともいえる山。この最高峰を基盤にして、日本の気象観測は目覚しい発展を遂げた。その発展に大きく貢献したのがドラマの主人公で、富士山頂で最初の越冬観測を試みた民間人・野中到(いたる)と妻の千代子。ドラマは、日本の発展のため、過酷過ぎる使命に命を賭けた夫の到と、夫のために死ぬことも恐れなかった妻・千代子の「愛」の姿を描く。

主人公夫婦は実在の人物。1895年(明治28年)、不可能と思われていた厳冬期の富士登山を成し遂げ富士山頂に私設気象観測所を作った人物。しかし、ひと冬籠もっての観測で「一人であれば、夫は必ず死ぬであろう」と確信した妻の千代子は、夫と共に山頂に籠もることを決心。計画を周囲に隠し、姑をあざむき、あらゆる方策を尽くして遂に決行した。こうして前人未到の真冬の富士山頂で、寒さと高山病に苦しみながら、夫唱婦随の観測が始まったが、この逸話は当時大きな反響を呼び、翌年には劇化され上演された。その年の9月には登山記録をもとにした実録小説『高嶺の雪』が刊行。そして1948年(昭和23年)の橋本英吉著「富士山頂」も刊行され、これを原作に、1948年と1967年に映画化もされている。
その後、1971年(昭和46年)には新田次郎の小説「芙蓉の人」が刊行され、これを原作にNHKでは1973年に長門裕之と八千草薫で、1982年には滝田栄と藤真利子主演で2度ドラマ化している。他にも、現在のテレビ東京が1977年に中村嘉葎雄と五大路子でドラマ化。

NHKとしては今回、3度目となる「芙蓉の人~富士山頂の妻」は、佐藤隆太と松下奈緒が主人公夫婦を担当。
タイトルで示す通り、今作では妻目線でのドラマの展開となるだけに松下の活躍がドラマの成否に大きくかかっている。松下は、2010年度上半期に放送された「ゲゲゲの女房」でも良妻を演じており、今回の千代役でどんな妻ぶりを見せてくれるのか注目を集めている。


■第1回『初恋の石』
明治28年、野中千代子(松下奈緒)は厳冬期の富士山登頂に挑む夫の到(佐藤隆太)の無事を祈っていた。誰も登ったことのない雪の富士登山に成功したなら、いよいよ富士山頂に観測所を建て、冬期気象観測のために一冬籠もるつもりだ。民間人の誰かがまずは実証しなければ国を動かすことは出来ないと信念に燃える到を、父母や弟は一家をあげて支援するが、千代子は心配でたまらない。「そんな無茶、一人では死んでしまうに違いない」と確信する千代子は、嫁は家を守るものだと叱責する姑のとみ子(余貴美子)に初めてさからい、同行を決意する。


NHK土曜ドラマ「芙蓉の人~富士山頂の妻」は、7月26日(土) 午後9時~9時58分放送。再放送は、28日(月)午前0時50分~1時48分(日曜深夜)放送予定。

NHK「芙蓉の人~富士山頂の妻」番組公式サイト