小泉孝太郎と長谷川京子が秘密の共有?「ペテロの葬列」前回あらすじと第5話予告動画-TBSミステリー

2014年08月03日20時00分ドラマ

前回は、園田編集長の壮絶な過去が明らかになった…TBS月曜ミステリー「ペテロの葬列」第5話では、謎の女性・間野京子(長谷川京子)が杉村(小泉孝太郎)に積極的に近づき、妻・菜穂子(国仲涼子)との間に目に見えない亀裂が…第5話は8月4日(月)夜8時からTBSで放送、番組公式サイトに予告動画が公開されている。第5話では、毎週日曜日あさ10時から放送中のニュースバラエティー番組「サンデージャポン」の中で、ユニークなコメントでおなじみの郭文玉さんが登場する。番組サイトに動画コメントが公開されている。

第5話からは、今多会長(平幹二朗)の特命で、広報室あげてのバスジャック事件の真相解明に取り組むことになりそうな気配。これまでのいきさつを菜穂子に黙っていたことを今多会長に叱責され、すべてを話した杉村だったが、菜穂子は父の特命だから仕方ないとしながらも、探偵稼業を嫌っている。原作ではこの菜穂子の言動が大きな意味を持っていたが、果たしてドラマの結末はどうなるのか?では、まずは復習と前回見逃した方のために前回のあらすじを紹介。

■前回あらすじ
園田編集長(室井滋)は相変わらず自宅のマンションに閉じこもったきりで休職。慰謝料についてすぐに警察に通報しなかったことで会社に迷惑をかけるかもしれないと危惧する杉村は、義父・今多コンツェルンの会長・今多嘉親(平)に辞表を提出。ひとまず辞表を受け取った今多は園田の件については自分にも責任があると、彼女の壮絶な過去について語った。園田はかつて社命を受けて女性専門の自己啓発セミナー(センシティビティ・トレーニング=ST)に入所。高度成長期60年代から70年に多く誕生した優れたリーダー育成を目的としたセミナーだが、園田が入所したフェノミナ人材開発研究所の実態は人格改造を狙っていた。教育係のトレーナーたちは研修生たちを単なる物としてしか見ておらず、自己主張が強く間違ったことにはたとえ強者相手にも屈しない園田は、独房に入れられ徹底的に絞られた。2度目の独房に入れられたとき、園田は壁に頭を打ち付け自殺を図った。しかし、園田の精神状態を考え研究所を訴えることはできず、今多が園田の代わりに徹底的に研究所を弾劾し、研究所は閉鎖した。今多は、暮木もまたこうしたSTトレーナーだったのではないかと、杉村に語った。
広報室では井手(千葉哲也)が間野京子(長谷川京子)に対して、セクハラまがいの発言をしたり、会長秘書の橋本(高橋一生)に取材といって今多会長の身辺や後継問題を探り出そうとしたりしていた。一方、京子は広報室メンバーからの信頼を着実に得ていた。
今多会長は、園田への贖罪の思いも込めて、STがその後、どの様に形を変えて社会に巣くっているのか洗い出そうと考えた。そしてバスジャック事件がこれに大きく関連していると睨み、事件を徹底的に調査し、まとめるように杉村に命じた。杉村は、暮木が悪党と呼んだ3人が、マルチ商法をしている日商フロンティアの上級会員だったと報告。会長は、日商フロンティアとSTとの関連性を示唆。金の地金に絡んだ大阪のある商事会社に園田を殺しかけたトレーナーが在籍していて、ビルから転落自殺をしていた話をした。
いよいよ義父の特命もあって本格的にサラリーマン探偵として動き出すにあたり、探偵・北見の墓参りに出向いた杉村は、そこで1人の男と出会った…。

杉村が墓参りに行ったのは、前シリーズ「名もなき毒」に登場した元警察官の私立探偵・北見一郎。どんな小さな事件にも親身になって解決してくれる探偵として、地域の人間から信頼を得ている探偵として大杉漣が扮した。

■第5話
バスジャック事件以来、仕事を休んでいた編集長の園田(室井滋)は、会長から呼び出され「園田はそのままでいい」という優しい声をかけられ復帰。そのことを受けて手島(ムロツヨシ)が復帰のお祝いをしようと提案。仕事が終わると、野本(犬飼貴文)が手配した中華料理店へと向かう編集部一同。しかし、用事があるということで井手(千葉哲也)は不参加。ほどなく、盛り上がった飲み会も解散というとき、京子(長谷川京子)が「この後、2人だけで少し……」と杉村(小泉孝太郎)を誘う。
そんな時、杉村家では桃子(小林星蘭)が急に熱を出してしまい、杉村に何度も電話をする菜穂子(国仲涼子)は杉村に連絡をするが、飲み会の最中の杉村は携帯の電源を切っていて繋がらない。仕方なく自分の運転で桃子を病院へ連れて行こうと玄関を出ると、たまたま嘉親(平幹二朗)のところにいた橋本(高橋一生)が菜穂子たちを見つけ、二人を病院まで送り付き添ってくれることに。
その後日、数日前に北見(大杉漣)の墓地で偶然会った足立(渋川清彦)が、殺人容疑で指名手配される事を知った杉村は、北見の住んでいた公営住宅を訪ねる。息子の司(松本岳)が出迎えると、北見の妻・容子(かとうかずこ)も来ているという。その容子の話によると、5年前、仕事の依頼人として足立が北見を訪ねてきたという。その依頼とは…?

登場人物とリンクする喫茶・睡蓮に飾られた絵。前回第4話は、バスジャック事件以来、心を閉ざしてしまった園田編集長の心情にもオーバーラップした絵だった。これは、ムンクの「思春期」という絵画で、有名な「叫び」の1年後の1894年の作品。詳しくは公式サイトの「絵画コレクション」で紹介している。

主題歌は、8月20日リリースされる近藤晃央の歌う『心情呼吸』(アリオラジャパン)、⇒心情呼吸(初回生産限定盤)

TBS「ペテロの葬列」






★☆★ 宮部みゆき 著書一覧(amazon) ★☆★