漫画家の道を閉ざされたのでアニメーターにと思ったけれど、やっぱり漫画家になると決意したモユル（柳楽優弥）は描いた作品を東京の出版社へ持ち込むことに！　1980年、クリエイターを目指す（実在の）若者たちの（フィクション）物語「アオイホノオ」原作愛読者からも高評価を得ているドラマだ！予告動画は番組公式サイトで公開。

今回もムダに目力だしまくりの柳楽優弥扮するモユル。地上派連ドラ初主演の柳楽の気合いが伝わってくる…というか、巨匠福田雄一の演出なのだが。

前回（第3話）で登場した新製品「ポカリスエット」。今では定番商品だが、1980年発売当時は画期的な飲み物だった。そもそも日本に、ポカリ以前“スポーツドリンク”という概念があっただろうか！？　それほど消費者にとってポカリの登場は衝撃的だった。しかも液体ドリンクとしての販売だけではなく、粉末状態でも商品化されたことは、当時、全国の野球少年たちが持参する水筒の中身にも、革命が訪れたといっても過言ではない！　自宅でポカリを作れる…今までそんな商品はなかったのだ！

そして本ドラマのキャスティングに鶴の一声がかかった！
トンコ先輩役の山本美月を熱望したのは、原作者・島本和彦だったのだ！　どうやら島本本人もドラマ出演（というか山本美月との共演）を熱望しているとのこと。はたして福田雄一監督は島本の願いを聞き入れるのだろうか？！

■前回のあらすじ
漫画家がダメならアニメーターに方向変換したモユル（柳楽）は大学の課題でCM制作をすることに。グループを組まずモユルは1人でアニメ制作に挑むべく、高価な道具も買いそろえたが肝心のアイデアが出ない…。部屋に遊びにきた津田ヒロミ（黒島結菜）が「宇宙戦艦ヤマトが宅配便だったらおもしろいじゃん」と興味深いことを言った。しかし常に上から目線のモユルは、素人のヒロミのアイデアをそのまま採用することは、プライドが許さなかった。クリエイターとは、自分が納得するアイデアが浮かぶまで描かんのだ！　とまたワケの分からない理屈でごまかし、なかなか筆が進まないモユル。焦るモユルは何かのきっかけをつかむため、梅田にある“聖地”と呼ぶアニメ店へ向かった。ここでは店頭のテレビでいろいろなアニメを見せている。必死の形相でテレビを見るモユルのとなりに、気づいたら山賀ヒロユキ（ムロツヨシ）、庵野ヒデアキ（安田顕）、赤井タカミ（中村倫也）がいた。彼らも食い入るようにテレビを見ていたのだが、特に庵野はモユルが知らないようなコアなアニメーターの情報を事細かく知っていた。「こいつらは単なるアニメファンだ。オレは研究者としてこれを見ている。お前たちとは違う！」と、これまたいつもの上から目線で開き直るモユル。結局アイデアは浮かばないまま、ヒロミの案を採用することにした。そして提出日2日前になってやっと実際描き始めたのだが…自分が思っていたより1枚描くのに時間がかかる…これを1人で何百枚も描かなければならない…つ・ま・り…「時間がたりない！」と今更ながら根本的なことに気づいたモユル。しかしこの男、どこから湧き出てくるのかわからないが、またもや何の根拠もない自信で「クリエイターとは、100%満足した作品しか世に出さん！　だから今回おれは出さん！」とあっさりと提出を諦めてしまう。
そして課題発表の日…なぜか学年も学部も違うトンコ先輩が隣に。近眼なので近くじゃないと見えないというトンコさんと超接近で顔をつきあわすモユル！　トンコさんは、おれの事が好きなのに、村上先輩との腐れ縁があるんだ…。そんなもの気にせずオレのところへ来ればいい！　と勝手な妄想にふけっていると、庵野の作品が上映された。ところが、あまりの出来のすばらしさに、完全に打ちのめされ、ムンクの叫び状態になって放心してしまったモユル。
庵野の斬新なアイデアと圧倒的な画力の差を、まざまざと見せつけられた。

■第4話あらすじ
庵野ヒデアキのアニメを見て、完全に打ちのめされたモユル。再び漫画家になることを決意する（ふりだしにもどる）。そして出来た作品を東京へ持ち込むべく、作品制作にとりかかった！　そのころ大学の課題とはまったく関係なく、庵野と赤井は人形特撮に没頭。それを見ていた山賀は「こいつらを手放さなければ一生食いっぱぐれない」と思った（後にガイナックスという会社を設立、思ったとおり食いっぱぐれない勝ち組になった）。
一方モユルは、夏休みの間に描いた作品を、岸本（大水洋介）と一緒に東京の出版社へ持ち込むことに…。

福田雄一脚本・監督、柳楽優弥主演「アオイホノオ」第4話「いざ！東京出撃」は8月8日（金）24時12分！予告動画は番組公式サイトで視聴できる。テレビ東京オンデマンドで見逃し配信中。

◇テレビ東京「アオイホノオ」番組公式サイト