第二のバスジャック事件!京子(長谷川)の正体は?小泉孝太郎の「ペテロの葬列」前回あらすじと第10話予告動画-TBS

2014年09月07日23時03分ドラマ

ついにバスジャック犯の正体が明確になった前回…残すところ2話となった「ペテロの葬列」、明日9月8日(月)放送の第10話では坂本(細田善彦)によるバスジャック事件が起きる!被害者だった坂本が何故バスジャック犯となったのか?間野京子(長谷川京子)の正体は?そして杉村(小泉孝太郎)と菜穂子(国仲涼子)の間は?前回のおさらいと第10話のあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

前回、杉村(小泉)の語りで「薄い黄色は裏切り者のユダを表す」という言葉があった。日本では、高倉健主演の映画『幸せの黄色いハンカチ』(1977年、山田洋次監督)にもあるように「幸せ、元気の良い、陽気な、快適な」などのイメージが強い。日本ファーザーズ・デイ委員会では「父の日」のイメージカラーを「黄色」にし、父の日にはこれにちなんで「黄色バラ」を贈る人も多い。だが一方で、黄色のバラは「嫉妬」や「別れましょう」などのネガティブな意味もある。
中世の西欧では、杉村の語ったように黄色は嫌悪色だとされていたようだ。ペテロは保身のために「イエスを知らない」と裏切った弟子だが、もう一人イエスを裏切った弟子がいる。イエスをユダヤ当局に引き渡した弟子で、裏切り者の代名詞にもなっているユダだ。彼が黄色の衣を着ていたことからこのような言葉が残った。これにより、道化や当時差別されていたユダヤの人々は、黄色の服を着させられる制度があった。これは近代においても続いたようで、ナチはユダヤの人に差別的な色である黄色のバッジを着用させた。このため黄色には「裏切り」、「汚辱」といったネガティブなイメージもあるそうだ。現在でも西欧では黄色を第一のナショナルカラーとする国はほぼなく、国旗・紋章において黄色を用いているのは、あくまでも金色の代替色。そんなことも頭に入れて、まずは前回のあらすじからご紹介。

■前回あらすじ
杉村(小泉)と手島(ムロツヨシ)、前野(清水富美加)、坂本(細田善彦)の4人は、謎のお金の送り主・早川多恵(冨士眞奈美)という人物に会った。多恵はバスジャック犯(長塚京三)の幼なじみで、家族のような存在とのこと。涙ながらに幼なじみのことを話した多恵は、バスジャック犯の名前は暮木ではなく羽田光昭、愛称みっちゃんだと言った。羽田は10歳の頃、資産家だった実家が不審火で全焼。母親の機転で足の悪かった羽田だけが助かり、大おじの元に引き取られた。だが、火事は遺産争いをしていた大おじの仕業とのうわさもあり、羽田は多感な少年期に悲惨な日々を送ったらしい。18歳で上京した羽田は多恵には強がっていたが、その後も孤独と苦労は絶えなかった。しかし、数年後、人材育成会社のプロのトレーナーになった。この会社こそが、園田編集長(室井滋)を自殺未遂に追いやった会社。その後、同社の先輩・御厨尚憲と羽田は日商フロンティア協会を立ち上げ、小羽を育て上げた後、彼に会社を任せ二人は詐欺家業から引退したのだった。そんな羽田が川で臨死体験をしたことで、これまでの自分の人生を悔い改め児童養護施設などに寄付したりした。そんなときに老女の迫田と出会い、バスジャックをすることで、自分と同じように人を騙している奴らを懲らしめようとした。三悪人を指名することで他にもいる大勢の悪人たちに警鐘を鳴らし裁こうとしたのだ。三悪人は誰でもよかった。羽田は無作為に3人を指名した。だが、自ら命を絶つほど後悔・反省した羽田が、先輩の御厨に対して何の処罰を与えなかったことが杉村には不思議だった。これを多恵に訊くと、多恵は狼狽し、知らないの一点張り。結局御厨については何も知ることができなかった。さらに杉村は、聞き取りの間中、異常に苛立っていた坂本(細田善彦)の変化がどうにも気になった。
一方、園田編集長の元には、回顧録制作中止を申し入れてきた森元常務(柴俊夫)から、続行の連絡が入った。打ち合わせに京子が森の元に出向くことになり、杉村は園田から彼女との同行を頼まれるが、井手(千葉哲也)から言われた「(杉村が)どうしようもないくらい間野(長谷川京子)に惚れている」の言葉が気になり、同行を断った。しかし、その言葉はまるで毒のように杉村の全身に回り、菜穂子と一緒にいても京子のことばかりを考えていた。
その頃井手は、今多コンツェルン社長夫人・小夜子(安蘭けい)に近づこうとし、京子は森元常務宅からの帰り道にバスジャック事件に遭遇!

前回は他にも気がかりなことがあった。京子がバタフライナイフを購入したり、今多会長(平幹二朗)に同行して渡米中の橋本(高橋一生)から菜穂子に電話が入ったり…。多恵は「どんな悪人でも人間は改心するもの」と言っていたが、杉村の語りでは「悪は伝染する」とも言っている。


■第10話
森元常務の自宅から帰る京子(長谷川京子)がバスジャック遭う。犯人は坂本(細田)。自分が被害に遭った時と同じ場所で同じ路線バスをバスジャックした。坂本は、あのときの羽田(長塚京三)と同じように、バスを廃工場へ走らせると、そこで運転手を解放し、警察へ通報するよう指示した。
その頃、杉村(小泉)を訪ねて、前野(清水富美加)が睡蓮へとやってきた。今朝方、坂本の母親から電話があり、坂本とその友人が殴りあいの喧嘩となり、家を飛び出してしまったとのことだった。また、坂本家の庭には、多くのお札を燃やした跡があったという…。
一方、グループ広報室に京子を訪ねて弁護士・清田(野間口徹)がやって来る。間野の離婚時に仕事を依頼されたという清田弁護士は、間野から転居した連絡も受けておらず、彼女の行方を捜しているという。
ほどなく、第2のバスジャック事件の現場へ、前回の事件を担当した山藤警部(金山一彦)が到着。あのときの被害者だった坂本が事件を起こしていることに驚く山藤警部に、坂本からある要求が伝えられた。

果たして、なぜ坂本は、あの時と同じようなバスジャック事件を起こしたのか?そしてその要求とは!?
なぜ、京子は仕事を依頼した弁護士と、連絡を取らなくなってしまったのか?
最終回前話となる明日放送の宮部みゆき原作「ペテロの葬列」第10話は、9月8日(月)夜8時から放送。予告動画は番組公式サイトで公開されている。

TBS「ペテロの葬列」






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