さよなら鉄瓶長屋！NHK木曜時代劇 岸谷五朗主演「ぼんくら」最終回見逃した方のためにあらすじと関連動画
長屋の床下に葵（佐藤江梨子）が埋められていると睨んだ平四郎（岸谷五朗）だったが何も出て来なかった。そして疑惑の本丸・湊屋総右衛門（鶴見辰吾）から全てが語られた。何のため誰のために鉄瓶長屋を潰すのか…宮部みゆき原作、岸谷五朗主演「ぼんくら」（全10話）NHKオンデマンドで最新話の見逃し配信中。
「ぼんくら」の原作者で直木賞作家の宮部みゆき。近年は新刊が刊行されればそのほとんどが、映画もしくはドラマで映像化されている人気ベストセラー作家である。「ぼんくら」をはじめ時代劇からファンタジー、本格ミステリまで幅広いジャンルを書き分けている。
2012年、新潮社からぶ厚い単行本3冊で刊行された『ソロモンの偽証』（新潮文庫全6巻）が2015年3月7日公開の【前篇・事件】と4月11日公開の【後篇・裁判】の2部作として映画化された。原作が大長編なだけあって、映画化にあたりとても1本で収まりきらなかったのだろう。
クリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒。警察は自殺と断定したが目撃者を名乗る謎の人物から「殺人だった」と告発状が届く。容疑者はクラスメート。生徒たちは自分らで真実を追究するため、前代未聞の裁判を行うことにした…という物語。ものすごく長い小説だが、読み始めると物語に引き込まれて一気に最後までいってしまう…『ソロモンの偽証』がどんなふうに実写映画化されたのか、公開日が待ち遠しい。予告動画は映画公式サイトで視聴できる。「ぼんくら」のようなほんわかした物語（殺人もあったが）ではない。宮部みゆきの「ダークサイド」とでも言える『ソロモンの偽証』、原作本もオススメである。
⇒3月7日、4月11日公開『ソロモンの偽証』公式サイト
■最終話あらすじ
鉄瓶長屋の床下に、佐吉（風間俊介）の母・葵（佐藤江梨子）が埋められていると睨んだ平四郎（岸谷五朗）だったが、あてがはずれ何も出て来なかった。そこへ、今まで行方をくらましていた前の差配人・久兵衛（志賀廣太郎）が現れ、湊屋総右衛門（鶴見辰吾）に会ってほしいと言ってきた。いよいよ疑惑の本丸、総右衛門から隠された事実が語られた。
総右衛門が言うには、平四郎と弓之助（加部亜門）の推理は鉄瓶長屋の床下に葵（佐藤江梨子）が埋まっている、という以外はすべて当たっているという。それじゃ葵の遺体はどこに埋まってるんだ？ と聞く平四郎に総右衛門は「葵は死んでいません。生きてます」と答えた。
事の起こりは17年前、普段から折り合いが悪かった葵と総右衛門の妻・おふじ（遊井亮子）は鉄瓶長屋ができるまえ、かつてそこにあった提灯屋の離れで揉め、おふじは葵のクビを絞めた。事切れたように見えた葵だったが、その後息を吹き返した。しかしおふじにはそのことを告げず、総右衛門はそのまま葵を別な場所へ匿った。総右衛門は、おふじが本当のことを言うを待った。ところがおふじは、葵は店の金を持って若い手代と駆け落ちしたと言い張った。残された佐吉は、おふじから辛い目に合わされ、見かねた総右衛門が知り合いの植木屋へ奉公に出した。その後しばらくは穏やかな日々が続いたが、娘・みすず（山田朝華）が成長し、顔が葵に似るようになると、おふじは精神状態がおかしくなった。総右衛門は鉄瓶長屋を更地にし、屋敷を建て、そこにおふじを住まわせるつもりだった。おふじには、床下に葵が埋められていると思わせたまま…。17年間、総右衛門は葵を匿った。それだけ葵のことを愛していたからだ。手間暇、金をかけて葵が死んだことにしていたのだった。
千駄ヶ谷の医者にかかっていたおくめ（須藤理彩）は、お徳（松坂慶子）に看取られて亡くなった。佐吉は所帯を持つことになり、お徳は幸兵衛長屋へ屋移りすることとなり、鉄瓶長屋からは誰もいなくなった…。
NHK木曜時代劇「ぼんくら」（全10回）出演は岸谷五朗、奥貫薫、加部亜門、佐藤江梨子、風間俊介、志賀廣太郎、六平直政、鶴見辰吾、松坂慶子ほか。NHKオンデマンドにて全話見逃し配信中。
◇NHK木曜時代劇「ぼんくら」番組公式サイト
◇NHKオンデマンド公式サイト
■見逃し配信
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