ネオ医療センターに移籍した香村(椎名桔平)は佐久間(滝藤賢一)の言いなりか!?「破裂」第4話あらすじと予告動画

2015年10月30日21時00分ドラマ

医療ミスの決定的な証拠を佐久間(滝藤賢一)に握られた香村(椎名桔平)は、ネオ医療センターに移籍することとなった。表向きは老人をポックリ死なせる「プロジェクト天寿」を成功させるため、しかし裏では副作用を防ぐ治療の研究を続けた…NHK総合31日(土)夜10時「破裂」第4話放送。予告動画は番組公式サイトで公開。

今クールは医療ドラマが多い。NHKでは「破裂」、TBSでは「コウノドリ」、フジテレビでは「無痛 診える眼」が放送されている。この3本のドラマのうち、「破裂」と「無痛」が同じ原作者・久坂部羊なのをご存じだろうか。著者本人も医者なため、小説の医術的描写が実にリアルに描かれている。物語の設定も、かなりヘビーな内容だが、「破裂」も「無痛」も、どちらも実際にあり得る話っぽそうなので怖い。

久坂部羊のペンネームのほか、本名の久家義之名義でも著作がある。こちらはフィクションではなくエッセイと医療本。『大使館なんかいらない』(幻冬舎文庫)と『呆然!ニッポン大使館 外務省医療官の泣き笑い駐在記』(徳間文庫)では、世界の在外日本大使館・領事館の裏事情を面白おかしく書かれており、『老いて楽になる人、老いて苦しくなる人』(ビジネス社)では、「破裂」の前進なのだろうか、後期高齢者が増加する社会について、医師の目からどうすべきかが書かれている。

なぜ、在外大使館のエピソード本が執筆されたかというと、著者本人が、在外公館で医務官として勤務していた経歴の持ち主だからである。なかなか興味深い経歴の著者。『破裂』『無痛』以外にも、かなり際どい医療ミステリーを執筆しているので、興味ある方はぜひ読んでいただきたい。

■前回のあらすじ
佐久間和尚(滝藤賢一)に香村療法の副作用を悪用されないため、先手を打ち、あえて副作用を公表した香村(椎名桔平)。心臓が破裂する原因は究明できたが治療法がまだ見つからない。香村は倉木に「あんたの心臓は半年しかもたない」と告知するが、倉木は「半年もあれば十分だ」と答える。
一方、香村は誰か内部の者が佐久間と繋がっていると推測。上司・川邊(鶴田忍)に国民生活省の佐久間から研究妨害されていると報告するが、川邊は佐久間を庇護し、香村にネオ医療センターへ移籍するほうがいいのではと促す。香村は川邊が佐久間との内通者だと確信した。
一方、佐久間は上司の城(佐野史郎)から、ネオ医療センター設立の条件として、香村を招集することが約束だったのに、これでは予算を回わせないと言われてしまう。そこで佐久間は、弁護士の松野(坂井真紀)が追っている、香村の医療ミス問題に目をつけた。
松野は以前、香村がオペした峰丘茂に医療ミスがあったと、香村を訴えていた。峰丘の体内に、針を置き忘れたのが原因で、峰丘の病理解剖に携わった鶴田(磯部勉)に話を聞きに行くのだが、うまくはぐらかされてしまった。
その夜、松野が事務所に戻ると室内が荒らされており、峰丘の遺族から預かった証拠の針が盗まれていた。
佐久間は何度も香村にネオ医療センターへ来て欲しいと頼むのだが、香村は頑なに拒み続けた。そこで最終手段として、香村の医療ミスをネタに揺すりをかけた。松野の事務所から証拠を盗ませたのは佐久間。佐久間から証拠の針を見せつけられ、香村にはもう逃げ場がなかった。

■第4話あらすじ
医療ミスの証拠を佐久間(滝藤賢一)に握られた香村(椎名桔平)。佐久間の指示に従わざるを得なくなり、腹心の厨(甲本雅裕)と一緒にネオ医療センターへ移籍することになった。表向きは「プロジェクト天寿」に加わるとし、裏では香村療法の副作用回避の研究を続けていた。
一方、一時的に回復した倉木(仲代達也)は念願の映画撮影に入るのだが、香村との約束、撮影は1日3時間まで、夜には必ず帰って検査を受けると言う約束をすっぽかすようになる。激怒する香村に、彰子(キムラ緑子)がある秘密を打ち明けるのだが…。

NHK総合10月31日(土)夜10時「破裂」(全7話)第4話放送。原作は久坂部羊著『破裂』(幻冬舎文庫)。出演は椎名桔平、滝藤賢一、坂井真紀、甲本雅裕、嶋田久作、佐戸井けん太、モロ師岡、佐野史郎、キムラ緑子、仲代達也ほか。第1話予告動画は番組公式サイトにて公開。第4話再放送は11月6日(金)24時10分より放送。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

NHK総合 土曜ドラマ「破裂」番組公式サイト
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  各話216円/1日間、972円/毎月(自動更新)

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