厨（甲本雅裕）に裏切られた香村（椎名一平）は佐久間に香村療法を奪われてしまった！佐久間はさらに安楽死を法案化を企む…香村は倉木（仲代達也）の治療副作用を回避させようとするのだが難航、このまま老人の安楽死が認められる世の中になるのか！？NHK総合7日（土）夜10時「破裂」第5話、予告動画は番組公式サイトで公開。

厚生労働省の平成22年人口動態統計によると、日本人の死亡原因のトップは悪性新生物、いわゆる「ガン」が29.5%、その次に多いのが心疾患15.8%と、心臓疾患での死亡者数は非常に多いことが分かる。「破裂」は心臓疾患を回避する治療を開発した香村という医者が主人公のドラマだが、それを悪用するのが役人というのが恐ろしい。国策として少子高齢社会を解消するために、老人をぽっくり死なせる…なんてことが秘密裏に行われていたら…そう考えると恐ろしい。もちろん、この物語はフィクションでそんな国策などあるはずもないのだが。

ちなみに死亡原因1位のガン。今では2人に1人がガンになり、3人に1人の割合で「ガン」で死亡しているそうだ。本ドラマの原作者・久坂部羊の最新刊『虚栄』
（角川書店刊）は「ガン」を扱った医療ミステリーである。約500ページにもおよぶ厚い本だが、現在のガン医療についていろいろ書かれており、大変興味深い。いずれ『虚栄』もドラマ化されるのではないだろうか。

■前回のあらすじ
医療ミスの証拠を佐久間（滝藤賢一）に握られた香村（椎名桔平）。佐久間の指示に従わざるを得なくなり、腹心の厨（甲本雅裕）と一緒にネオ医療センターへ移籍することになった。表向きは「プロジェクト天寿」に加わるとし、裏では香村療法の副作用回避の研究を続けていた。
一方、一時的に回復した倉木（仲代達也）は念願の映画撮影に入るのだが、香村との約束、撮影は1日3時間まで、夜には必ず帰って検査を受けると言う約束をすっぽかすようになる。激怒する香村に、彰子（キムラ緑子）が倉木の過去を語る。戦後、戦争孤児になった倉木は、弟となんとか生き延びたが、栄養失調で弟を亡くしてしまった。その時の辛い記憶が倉木をずっと苦しめてきた。最後の撮影として挑んでいるこの映画は、そんな倉木の幼きころを描いたもの。だから人一倍、映画に対する思いが強いのだった。台本を読んだ香村は少しだけ、父のことを理解した。
一方、香村療法の副作用を回避する研究を、秘密裏ですすめていた香村。厨（甲本雅裕）に研究を託していたのだが、それも完成が間近だった。香村は副作用が回避できるようになれば、何万人もの人を救える、プロジェクト天寿も解体できると喜ぶのだが…。
そんな香村の動きはすべて佐久間にお見通しだった。厨は香村を裏切って、佐久間についていたのだった。

■第5話あらすじ
香村療法を佐久間（滝藤賢一）に奪われてしまった香村（椎名桔平）。佐久間は心臓破裂という副作用を大々的に医療にもちいり、老人の人口を少なくさせようとする。さらに安楽死法案の法制化を企む。香村はなんとか倉木（仲代達也）を手術で心臓破裂を回避させようとするのだが、それも難航。そして香村は倉木に、自分たちが佐久間に利用されていることを告白。倉木は単身、佐久間のもとを訪れるのだが…。

NHK総合11月7日（土）夜10時「破裂」（全7話）第5話放送。原作は久坂部羊著『破裂』（幻冬舎文庫）。出演は椎名桔平、滝藤賢一、坂井真紀、甲本雅裕、嶋田久作、佐戸井けん太、モロ師岡、佐野史郎、キムラ緑子、仲代達也ほか。第1話予告動画は番組公式サイトにて公開。第4話再放送は11月13日（金）24時10分より放送。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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　 各話216円/1日間、972円/毎月（自動更新）

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