驚愕のラスト!最後一言がすべてをひっくり返す…椎名桔平主演「破裂」最終回見逃した方のためにあらすじと関連動画

2015年11月22日11時00分ドラマ
(C)NHK

国民生活省の佐久閒(滝藤賢一)は安楽死法制化に力を注ぐが思わぬところでプロジェクトが破綻!香村(椎名桔平)はネオ医療センターに戻り、香村療法の副作用を回避する治療を見つけるのだが…生きる自由、死ぬ自由、どちらが大切なのか!?NHK総合「破裂」最終回(第7話)は21日放送、NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

国民生活省の佐久閒(滝藤賢一)は少子高齢社会を回避するためには、老人に「ピンピンポックリ」で死んでもらうことが一番だと考え、「プロジェクト天寿」を進めていた。一方、医師の香村(椎名桔平)は心臓病を劇的に回復させる治療法を編み出し、一人でも多くの高齢者たちの命を救うことを目標としていたのだが、ドラマのラストで老婆が香村に言った一言で、すべてがひっくり返ってしまった。「先生、死なせて…」そう言われ香村の驚愕する表情でドラマは終わる。最後まで、佐久閒、香村のどちらが正しかったのか、答えがわからないドラマだった。それは今の日本社会が抱える問題そのものと言っても過言ではない。

高齢者にとって、長生きすることは幸せなのか、それとも不幸なことなのか…。
NHKでは「破裂」と同クールで黒木メイサ主演「デザイナーベイビー」というドラマも放送していた。両作品とも原作は医師が書いた小説(ドラマと同名タイトル)である。片方は「死」をテーマに、もう片方は「生」をテーマに描かれていた。同じ局、同クールで真逆のテーマを扱ったドラマを放送するとは、非常に興味深くもあり、それぞれ私たちの実社会で抱える問題だと痛感させられた。

■最終回あらすじ
佐久閒(滝藤賢一)の命令を無視し、暴走した小池(モロ師岡)に拉致された香村(椎名桔平)は、山中で生き埋めにされる寸前、佐久閒によって救われた。
ネオ医療センターには、突然死するんじゃないかと恐怖に怯える被験者が、厨(甲本雅裕)のもとを訪れていた。予め、佐久閒から指示されたマニュアル通りに対応する厨。説得に応じない被験者は、そのまま隔離病棟に押し込まれ、死ぬまで放置されることになった。厨は自分が被験者たちにしていることに耐えられなくなり、山中で自殺。香村には、佐久閒が行っている様々な悪事の証拠を残していた。
香村は、厨が残した「プロジェクト天寿」を中止に追い込む証拠の数々を、佐久閒の上司・城(佐野史郎)に見せる。被験者を殺すプロジェクトだと公になったらどうなるか…香村の脅しに屈した城は、佐久閒から手を引いた。さらに「プロジェクト天寿」を指示していた国会議員たちも、佐久閒から離れていった。
佐久閒と小池の闇の繋がりが明らかとなり、小池が代表を務める「福祉ぐるうぷ寿会」への補助金不正受給の容疑で小池は逮捕。国民生活省側からは、佐久閒のほかに林田(佐戸井けん太)も逮捕された。佐久閒は警察に身柄を拘束される直前、脳梗塞を発症し倒れてしまった。幸いにも一命は取りとめたが、身体に麻痺が残り、回復の見込みはないとされた。
ネオ医療センターに戻った香村は、香村療法の副作用(心臓破裂)を回避する治療法を編み出した。これで1人でも多くの人の命が救える、そう思った矢先、ネオ医療センターに大勢の老人たちが押し寄せた。香村は、老人たちが元気になりたいからここに来たのだと思ったが、車椅子に乗った一人の老婆が香村に「先生、死なせて…」と言った。

NHK総合「破裂」(全7話)最終回は11月21日(土)に放送された。原作は久坂部羊著『破裂』(幻冬舎文庫)。出演は椎名桔平、滝藤賢一、坂井真紀、甲本雅裕、嶋田久作、佐戸井けん太、モロ師岡、佐野史郎、キムラ緑子、仲代達也ほか。第7話予告動画は番組公式サイトにて公開。最終回の再放送は27日(金)24時10分より放送。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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  各話216円/1日間、972円/毎月(自動更新)

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