いよいよ伊達政宗が登場！NHK大河ドラマ「天地人」第28話「北の独眼竜」がNHKオンデマンドの見逃し番組サービスにて配信されている。視聴料は315円（税込み）。

出産を控えたお船（常盤貴子）は、与板城に戻っていた。一方、兼続（妻夫木聡）は家老職で忙しくしていた。そんな折、秀吉（笹野高史）から伊達政宗（松田龍平）を討てという書状が届く。兼続は一度政宗に会って説得することにし、景勝（北村一輝）も了承する。政宗と対面した兼続は、戦をやめるよう説得するが、政宗はとりあわず、兼続に斬（き）りかかる。そこに政宗の妻・愛姫（杏）が現れ、ようやく政宗は刀を収める。

ブーム真っ盛りの戦国武将人気で一、二を争う独眼竜・伊達政宗。48作を数える大河ドラマの歴史で、最高平均視聴率を誇る傑作「独眼竜政宗」は22年前。当時はもちろんヒーロー・政宗を前面に出して描いたわけだが、今回は直江兼続が預かる上杉家の不倶戴天の敵として立ちはだかる形となる。

初登場の今回は、摺上原の戦いで蘆名家を滅亡に追い込み、残虐非道の形容詞とともにその名を天下にとどろかせる、“悪役”政宗の姿が強調されており、政宗のドラマでの立ち位置を明確化させている。それを演じる松田龍平の姿と、「独眼竜政宗」での渡辺謙とのそれを重ねて比べて見るのも、長く続く大河ドラマならではの楽しみ方といえよう。加えて、その悪役ぶりに歯止めをかける役目としての政宗の正室・愛（めご）姫を演じる、渡辺謙の娘・杏の立ち位置にも注目したいところだ。

大河ドラマ・天地人「北の独眼竜」　NHKオンデマンド