【文楽】「2月文楽公演」竹本津駒太夫が六代目竹本錣太夫を襲名!2月公演1/7チケット予約開始!関連動画

2019年12月31日17時00分芸能
©国立劇場

【古典芸能・演芸】2月の東京公演では竹本津駒太夫改め六代目竹本錣太夫(たけもとしころだゆう)襲名披露狂言「傾城反魂香」と人気演目「菅原伝授手習鑑」をはじめとする5演目(3部制)を上演(国立劇場)!「人形浄瑠璃 文楽 東京公演」は2020年1月7日(火)よるチケット予約開始。公式サイトにて関連動画を公開。

歌舞伎、能、狂言とならんで日本を代表する伝統芸能が「人形浄瑠璃(文楽)」。人形遣いが操る人形は、まるで生きている人間のよう。そして太夫が語る浄瑠璃(義太夫節)は、人間の喜怒哀楽を最大限に表現する。

「文楽ってなに?」「文楽はむずかしそう」という方が圧倒的多数と思われるが、実は文楽は初心者でも楽しめる芸能なのだ。太夫が語る義太夫節は古い大坂弁(大阪ではない)なので、正直、今の人にはわかりづらい。そんな人のために舞台には現代語の字幕が表示されている。

筋書き(プログラム)にも物語のあらすじが書かれているし、イヤホンマイク(有料サービス)で舞台と同時進行で解説を聞くこともできる。

「文楽って単なる人形劇なんでしょ」と思われるかもしれないが、それは間違い。もともと歌舞伎は人形浄瑠璃(文楽)を模したもので文楽のほうが、歴史が古い。江戸時代の文楽は、いまで言うところの「ワイドショー」的なエンターテインメントだった。

どこそこの大店の娘さんが、親の反対を押し切って奉公人と駆け落ちしたとか、恋愛のもつれで殺人事件が起きたなど、人形浄瑠璃作家は実際に起きた事件(有名なところでは忠臣蔵など)をすぐに舞台化し、庶民はワイドショーを見る感覚で文楽を楽しんだ。

江戸時代の庶民にとって文楽は「伝統芸能」という敷居の高いものではなく、庶民の生活に根付いた娯楽だったのである。それが時を経て、現代まで受け継がれ、世界に誇れる日本の芸能へと発展していった。

現在、文楽は主に東京の国立劇場(半蔵門)と大阪の国立文楽劇場(日本橋)の2ヵ所で公演されている。1月は国立文楽劇場で、2月は国立劇場で上演。両公演ともに、竹本津駒太夫改め六代目竹本錣太夫の襲名披露興行が行われる。錣太夫の襲名は80年ぶり。文楽の大名跡が復活する。

■公演スケジュール
●初春文楽公演(国立文楽劇場)
令和2年1月3日から26日まで
【第1部】
「七福神宝の入舩」
「傾城反魂香」竹本津駒太夫改め六代目竹本錣太夫襲名披露狂言
「曲輪ぶんしょう」
【第2部】
「加賀見山旧錦絵」
「明烏六花曙」

●二月文楽公演(国立劇場)
令和2年2月8日から24日まで
【第1部】
「菅原伝授手習鑑」
【第2部】
「新版歌祭文」
「傾城反魂香」竹本津駒太夫改め六代目竹本錣太夫襲名披露狂言
【第3部】
「傾城恋飛脚」
「鳴響安宅新関」

チケットは「国立文楽劇場」「国立劇場」チケット売場窓口、または各劇場公式サイトにてインターネット予約が可能。「2月文楽公演特設サイト」にて六代目竹本錣太夫のメッセージ動画を公開中。

2月文楽公演特設サイト
国立文楽劇場公式サイト
国立劇場公式サイト

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