「時をかける少女」実写映画化!いきものがかりも歌う予告動画を公開中

2010年01月11日13時53分映画

13年の時を経て、「時をかける少女」が帰ってきた!1997年以来の実写映画化となった「時をかける少女」は、今年3月13日公開予定だ。
主演はドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」や「任侠ヘルパー」など人気ドラマへの出演で注目を集める、仲里依紗。2006年のアニメ版映画「時をかける少女」でも、声優として主人公役を務めた。
また、他のキャスト陣も、主人公が恋に落ちる相手役を「ROOKIES(ルーキーズ)」でお馴染みの中尾明慶、主人公の母親役を安田成美、他にも石橋杏奈、青木崇高、勝村政信など、豪華な顔ぶれが揃った。監督の谷口正晃氏は、出演者たちの演技を見て思わず涙が出てしまった、と語るほど大絶賛しており、歴代の「時をかける少女」に勝る、良い作品が期待できそうだ。

筒井康隆の小説で当映画の原作である「時をかける少女」は、1965年に雑誌で連載が開始された作品で、現在までに3度映画化、4度テレビドラマ化、2度漫画化されている。実写版の作品では原田知世をはじめ、安倍なつみ、南野陽子、内田有紀、島田淳子、中本奈奈が主人公役を務めてきた。また、2006年公開のアニメ版では、昨年映画公開された「サマーウォーズ」でお馴染みの細田守が監督を、「新世紀エヴァンゲリオン」を手がけた貞本義行がキャラクターデザインを務めたことで話題を集めた。

物語の主人公の芳山和子は中学3年生。ある出来事をきっかけに、タイム・リープできるようになる。「時をかけられる」ようになったのだ。そんな不思議な力を使って、恋を叶えようとしたり、様々な問題を解決していったりし、時を駆け巡るのだが、そこで出会う登場人物たちとのやりとりや、和子自身のキャラクターが、ただのSFではない、この作品の大きな魅力で、これだけ長く愛され続ける訳なのだ。

さて、今年公開の映画では、主人公は原作の芳山和子ではなく、その娘である芳山あかりなのだ。今までに幾度も映像化されてきた、芳山和子の「時をかける少女」のその後を描いた作品となる。そのため、当然これまでのファンの方も、今回初めて見るという方も楽しめる、充実した内容になっているのだ。

そして、「時をかける少女」を語る上で外せないのが、その楽曲だ。1983年の映画では物語と同名の主題歌「時をかける少女」(作詞・作曲:松任谷由実)を原田知世が歌い大ヒット、2006年のアニメ版では主題歌となった奥華子の「ガーネット」がロングセラーとなった。
今回の映画の主題歌を歌うのは、昨年末リリースした4thアルバムが週間オリコンチャート1位を獲得したいきものがかり。「ノスタルジア」という曲が主題歌となるのだが、実はこの曲、いきものがかりがインディーズ時代に制作した曲で、現在はまだリリースされていない、いわば幻の名曲なのだ。さらにこの曲は、彼らの地元である神奈川県の一部のCDショップでしか取り扱っていないインディーズ時代のCDにしか収録されておらず、ファンでも未だ聞いたことのない方が多い。また、「時をかける少女」のカバーも、今回いきものがかりが担当するということだ。往年のヒット曲にどんな“いきもの色”を加えるのか、楽しみだ。

そして、なんと映画「時をかける少女」のホームページの予告動画では、いきものがかりが歌う主題歌「ノスタルジア」と「時をかける少女」の一部が流れているのを聞くことができる。もちろん、映画自体の魅力も存分に配信されているので、ぜひチェックしていただきたい。
映画「時をかける少女」、半世紀の時をかけてきた物語は、今年3月の公開予定だ。

映画「時をかける少女」公式サイト