ウルトラマンを創った沖縄出身の男たち－金城哲夫と上原正三－の知られざる生涯に迫る人間ドラマ「ふたりのウルトラマン」がNHKBSプレミアムとNHK4Kにて2022年5月2日（月）午後9時～10時30分に放送、予告動画も公開している。



1972年の沖縄本土復帰直前、日本全国で大ヒットした特撮ドラマ「ウルトラマンシリーズ」。アメリカの統治下、沖縄からパスポートを持って上京し、20代で円谷プロのメインライターとして活躍、子どもたちが夢中になる人気番組を創り上げた特撮界の2人のヒーローの若き日を描く。

主役は「ウルトラQ」「ウルトラマン」「快獣ブースカ」「ウルトラセブン」など、黎明期の円谷プロを支えた金城哲夫と盟友上原正三。“特撮の神様”と呼ばれた円谷英二の愛弟子で沖縄出身の天才脚本家である金城を「ナンバMG5」（フジテレビ）出演の満島真之介、「ウルトラＱ」で脚本家デビューをした沖縄出身の脚本家の上原を「未来への10カウント」（テレビ朝日）の佐久本宝が演じる。円谷英二の長男で、テレビ局監督の円谷一役で青木崇高が出演するほか、後に金城と袂を分かち、金城の帰郷後の足跡を知るために沖縄へ向かう60歳の上原を平田満が扮する。

脚本・演出は、主役に沢田研二を迎えて今秋公開予定の『土を喰らう十二ヵ月』の脚本と監督を務める中江裕司。

ドラマはその初期のシリーズの制作当時を知る人々の証言を交えながら、ヒーロー誕生の舞台裏や日本復帰前後の沖縄の光と影、夢と挫折を見つめる。また番組には、2人が愛した怪獣たちも登場する。資料映像からは、『ウルトラセブン』のキングジョーやチブル星人。『ウルトラQ』のガラダマ（ガラモン）も。ドラマの中にも怪獣が出てくるんだとか…？ どんな場面に登場するのか？こちらもお楽しみに。

公開中の予告動画は沖縄の方言のナレーションでドラマの見どころを紹介している。

■あらすじ
1965年、「円谷特技プロダクション」を沖縄出身の上原正三が訪れる。待っていたのは脚本家であり、故郷の同胞・金城哲夫だ。金城は、天才的発想で『ウルトラＱ』の脚本を執筆していた。やがて円谷 一らを中心に、若い監督たちが集結し、『ウルトラマン』を創りだす。沖縄の日本復帰が近づくなか、金城と上原は二人が交わした「ヤマトゥーンカイ、マキティナイミ！（日本人に負けるな）」の言葉を胸に、それぞれの道を歩みだす──。

■キャスト
金城哲夫：満島真之介
上原正三：佐久本宝
円谷一：青木崇高
実相寺昭雄：玉置玲央
金城裕子：蔵下穂波
円谷英二：綾田俊樹
上原正三（60歳）：平田満

■当時を語る証言者たち
・「ウルトラＱ」の助監督、監督・満田かずほ（“ほ”は「禾（のぎへん）」に「斉」）
・円谷英二の三男で当時の助監督・円谷 粲あきら
・「ウルトラマン」の監督のひとり・樋口祐三
・「ウルトラセブン」の助監督、「帰ってきたウルトラマン」の脚本家・田口成光（89分版のみ）
・「ウルトラマンシリーズ」に多く携わった元テレビプロデューサー・橋本洋二（89分版のみ）
・「ウルトラマンシリーズ」の脚本家、作家・藤川桂介（89分版のみ）
・金城の妻・金城裕子
・金城の妹で染織家・上原美智子

◇NHKBSプレミアム「ふたりのウルトラマン」