『土を喰らう十二ヵ月』沢田研二と松たか子、たけのこを頬張る!一緒に食べたい!おすそ分け本編映像到着

2022年11月15日10時00分映画

全国公開中、中江裕司監督最新作『土を喰らう十二ヵ月』の本編特別映像が公開された。

『土を喰らう十二ヵ月』は、作家・水上勉によるエッセイ『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』を原案に沢田研二主演、『ナビィの恋』『盆唄』の中江裕司が監督・脚本を手がけ映画化した作品。料理研究家の土井善晴が初めて映画の料理に挑んだ作品だ。



タイトルの「土を喰らう」とは、旬を喰らうこと。四季の移ろいの中で、自然が恵んでくれる食物をありがたく頂くこと、今この瞬間を大切に生きること。楽しくも厳しくもある里山の暮らしから何かを得ようとする作家ツトムとその周囲の人々の一年間の物語がここから始まろうとしている。

作家のツトム(沢田)は人里離れた信州の山荘で、犬のさんしょ、13年前に亡くなった妻の遺骨と共に暮らし、畑で育てた野菜や山菜を収穫し幼少期に禅寺で習った精進料理を作る日々を送っている。時折、訪ねてくる食いしん坊の担当編集者真知子(松)と旬のものを料理して食べるのは、楽しく格別な時間―。

「この映画を撮りながら、いつも考えていたのは〈好きな人と食う飯がいちばん美味い〉ということです。そこに究極の答えがあるかもしれない。食べることは生きることだけど、一人で食べていてもあまり楽しくない。でも、好きな人と食べていると楽しいし美味しい。それが人間じゃないのかって。この映画は理屈をこねるものではなく、魂で感じる作品だと思います。」中江監督は語る。

小満。あらゆる生命が満ち満ちていく頃。東京から車を走らせツトムの家にやってきた真知子を待っていたのは、たけのこの匂い。ツトムが調理をしている。ツトムと真知子は大皿を準備し、湯気が立ち込めるたけのこを鍋から移し、軒先で摘んだ木の芽をふんだんに掴みいれる。時間との勝負と言わんばかりに二人は、一刻を争いながら居間へ。

そして、いよいよと出来立てのたけのこに喰らいつく。一心にかぶりつく真知子の姿を見届けて、ツトムは出し汁をいれてやる、そんなささやかで自然な一つ一つのやりとりにほぐされる。繊細な味を噛みしめ恍惚とした表情を浮かべる二人の姿。見ているこちらまでたけのこに思いを馳せ、匂いを嗅ぎ、かぶりつきたくなること請け合いだ。


土を喰らう■あらすじ
長野の山荘で暮らす作家のツトム。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13 年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる…。

■映画概要
沢田研二 松たか子 西田尚美 尾美としのり 瀧川鯉八 / 檀ふみ 火野正平 奈良岡朋子
監督・脚本:中江裕司
原案:水上勉 『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊) 『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』(文化出版局刊)
料理:土井善晴 音楽:大友良英 製作:『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会 配給:日活 制作:オフィス・シロウズ
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会 tsuchiwokurau12.jp
新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他にて全国公開中!