『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』役所広司コメント&アンゼルム作品を捉えた新場面写真公開

05月21日10時00分映画

6月21日に公開されるヴィム・ヴェンダース監督のアートドキュメンタリー『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』に役所広司(俳優)からコメントとアンゼルム作品を捉えた新場面写真が到着した。公式サイトで予告動画が公開中だ。

本作は、戦後ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファーの生涯と現在を追う。ナチスや戦争、神話をテーマに、多彩な表現で壮大な世界を創造するキーファー。彼の作品は戦後ドイツの暗い歴史と向き合い、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げ続ける。



ヴェンダース監督は『PERFECT DAYS』でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた名匠。劇映画だけでなく、ドキュメンタリーでも高い評価を受ける。

本作は2年かけて3D&6Kで撮影。従来の3D映画とは異なり、絵画や建築を立体的に再現。キャストにはキーファー本人、青年期を息子ダニエル・キーファー、幼少期をヴェンダース監督の孫甥アントン・ヴェンダースが出演。カンヌ国際映画祭で『PERFECT DAYS』と共にプレミア上映された。

この度、ヴィム・ヴェンダース監督が手掛ける『PERFECT DAYS』(23)で主演を務めた役所広司(俳優)からコメントが到着。「かつて映画監督を夢見た画家、アンゼルム・キーファーの強烈な作品の世界を、かつて画家を夢見た映画監督ヴィム・ヴェンダースが映画で表現する。二人の芸術家によって、人間が忘れてはならない記憶を掘り起こす。」と寄せている。

併せて解禁となった新たな場面写真(画像左)は、アンゼルム・キーファーのさまざまな作品を収めたもの。焼け焦げたひまわりの下で寝そべる自身を描いた絵画、白いドレスを着た顔のない女性像の立体作品、アンゼルムの背丈をはるかに超え、画面には収まり切れないほどの大きな絵画作品、戦闘機や潜水艦を髣髴とさせる大きなインスタレーションなど、多岐にわたる表現方法で作品を生み出している。

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2025年3月下旬から6月下旬まで、世界遺産・二条城でアンゼルム・キーファーの大規模個展が開催されることも決定している。また、東京・青山にあるファーガス・マカフリー東京で、アンゼルム・キーファーの個展「Opus Magnum」が現在開催中。展示は6月29日まで。

★6.21(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国順次公開
監督:ヴィム・ヴェンダース エグゼクティブプロデューサー:ジェレミー・トーマス 撮影:フランツ・ルスティグ
ステレオグラファー:セバスチャンクレイマー
編集:マクシーン・ゲディケ 作曲:レオナルド・キュスナー 出演:アンゼルム・キーファー ダニエル・キーファー アントン・ヴェンダース
2023年/ドイツ/93分/1.50:1/ドイツ語・英語/原題:Anselm/カラー・B&W/5.1ch/3D&2D 字幕:吉川美奈子 配給:アンプラグド
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