キム・ヨングァン×チェ・スビン「ハートにチャージして」制作発表会!“知っている味”に電気と人工心臓をプラスした新感覚ロコ

10月02日04時00分ドラマ
写真:NetflixKOREA公式Xより 「ハートにチャージして」10月9日よりNetflixで独占配信

Netflixシリーズ「ハートにチャージして」(原題:나를 충전해줘/私を充電して)の制作発表会が10月1日、ソウル・麻浦区のホテル・ナヌ・ソウル・Mギャラリーで開催された。会見にはパク・スウォン監督と主演のキム・ヨングァン、チェ・スビンが出席。YouTubeにて会見動画が公開されているのでくわしくレポートしよう。

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本作について、パク監督とキム・ヨングァン、チェ・スビンの3人は「財閥3世と平凡な女性」というロマンティックコメディの定番に、“電気”と“人工心臓”というユニークな設定を加えた作品だと紹介した。

同名ウェブ小説を原作とする「ハートにチャージして」は、電気を操る能力を持つドラマ脚本家ナ・ボベ(チェ・スビン)と、人工心臓のバッテリーを充電しなければならないTSリゾート専務ペク・ホラン(キム・ヨングァン)のロマンスを描く。

幼い頃に落雷に遭ったナ・ボベは、それ以来、体に電気が流れるようになり、他人に触れるだけで感電させてしまう。そのため、誰とも気軽に触れ合うことができない。そんな彼女の前に現れたのが、自分だけは電気が通じないペク・ホランだった。しかもホランは人工心臓のバッテリーが切れると、生きるために充電を必要とする。こうして2人は、電気を“充電”するための3カ月間の契約関係を始めることになる。

■「電気が通らない運命のゴム手袋」に惹かれるロマンス

本作の最大の特徴は、誰にも触れられない女性と、彼女の電気が通じない男性という組み合わせだ。

パク・スウォン監督は、この設定に惹かれて演出を引き受けたという。「ロコのヒロインなのに電気の能力を持っているというところが興味深かったです。相手の男性がかっこいいからドキドキするのもありますが、電気が通らない“運命のゴム手袋”だから相手に惹かれていくという導入が面白いと思いました」

つまり、ナ・ボベにとってホランは、初めて自分を恐れず、触れることのできる特別な男性。ホランとの出会いによって、これまで経験できなかった“普通の恋愛”が始まっていく。

一方のホランにも、人工心臓のバッテリーという人には言えない事情がある。パク監督は、2人がそれぞれ抱えるコンプレックスが次第に明らかになることで、単なるラブコメではない物語になっていくと説明した。「最初、2人はお互いを嫌っています。でも、腹が立つほど、とても必要としているんです」

互いにとって最も不快な存在でありながら、同時にいなくてはならない存在。その逆説的な関係が、2人のロマンスの出発点となる。

さらに監督は、「中盤以降になると、人工心臓があることや、体に電気が流れることが2人のコンプレックスとして明らかになります」と語り、「互いの傷をありのまま受け止め、癒やすことができるロマンスになるよう、真摯さを見せたかった」と作品に込めた思いを明かした。

■キム・ヨングァン、財閥3世役に「真実であること」を意識

キム・ヨングァンが演じるペク・ホランは、すべてを計画通りに進める財閥3世。家業の継承を目前に控え、TSリゾートの専務を務める完璧な男性だ。

一見すると、韓国ロマンティックコメディでおなじみの財閥3世キャラクターだが、ホランには人工心臓のバッテリーが切れると充電しなければならないという大きな秘密がある。

キム・ヨングァンは、最初に台本を読んだとき、「漫画のような設定や状況だったので、やってみたら面白そうだと思いました」と出演を決めた理由を語った。子どもの頃に少女漫画を読んでいたときのような感覚があり、そこに惹かれたという。

役作りでは、財閥3世らしい外見にも細かくこだわった。衣装の多くをオーダーメイドで用意し、シルクのパジャマをはじめ、ホラン独自の生活習慣やルーティンまで設定したという。

一方、単なる“完璧な財閥3世”にはしないことも意識した。「家業を継がなければならない財閥3世という設定から完全に離れることはできませんでした。でも、この人物が真実なのか、誠実なのかという部分を意識しました。少し誠実で、落ち着いていて、淡々とした姿を見せたかったです」

また、もし自分が実際に電気を充電する能力を持ったらどうするかと聞かれると、「人には明かさないと思います。自分が必要なときだけ使うつもりです」と笑いを誘った。

■パク監督が絶賛!キム・ヨングァン&チェ・スビンを選んだ理由

パク監督は、主演の2人をキャスティングした理由についても率直に語った。キム・ヨングァンについては、「ロコに必要な要素をすべて持っている俳優」と評価。「漫画から飛び出してきたようなビジュアルとフィジカルを持っていて、シックに見えるけれど、実はいたずら好き。気難しく見えるのに、自分の女性に対してだけは大型犬のようになる。女性視聴者が好きになる要素をすべて持っています」と信頼を寄せた。

一方、チェ・スビンについては「とにかくかわいかった」と絶賛。「撮影が終わると、男性スタッフたちがずっと『本当にかわいい』と言っていました」と撮影現場でのエピソードも披露した。さらに、「演技も上手で頭の回転も速い俳優ですが、ロコではヒロインがかわいくて愛らしければ、それで勝ちです」と語り、「2人と一緒にできたことを、本当に恵まれていたと感じています」と笑顔を見せた。

■チェ・スビン、「知っている味だけど、温かい物語に惹かれた」

ナ・ボベを演じるチェ・スビンも、最初から出演を即決したわけではなかったという。財閥3世と平凡な女性、契約関係から始まる恋愛という設定は、ロマンティックコメディではおなじみだからだ。

しかし、監督や脚本家、制作陣とのミーティングを重ねるうちに、その印象は変わった。「『知っている味だけれど、本当に面白く作る自信がある』と言ってくださったんです。物語がとてもキュートで弾むような感じがあり、その中に温かさもあったので、これはやらなければと思いました」

ナ・ボベはドラマ脚本家でありながら、自分自身には恋愛経験がない。そのため恋愛シーンを書くことにも苦労しているという、ユニークな人物だ。チェ・スビンは、そんなボベにとってホランが単なる契約相手ではないことを強調した。「ペク・ホランはとてもかっこいい人物ですが、ナ・ボベにしか見せない姿があるので、すごく愛着が湧きます」

2人だけの間に生まれる特別な距離感が、作品の大きな見どころになりそうだ。

また、劇中での酔った演技については、普段あまりお酒を飲まないながらも、「酔ったときにどんな感情だったのか記憶に残っているので、表現するうえで役立ったと思います」と自身の経験を役作りに生かしたことも明かした。

■「あえて違う味にしなかった」パク監督が挑む“知っている味”

本作には、もう一つのキーワードがある。それがパク監督のいう「知っている味」だ。財閥3世と平凡な女性。契約関係から始まる恋。最初は反発し合いながら、いつしか互いを必要とするようになる男女――。確かに、ロマンティックコメディとしては決して珍しい設定ではない。だからこそ、パク監督も制作の初期段階では「どう新しく見せるか」を悩んだという。

しかし、最終的には定番を無理にひねるのではなく、“知っている味”を徹底的においしく見せることにした。「最初はかなり悩みました。この話は“知っている味”なんです。でも、知っている味だからといって、わざわざ頑張って違う味にしたいとは思いませんでした。知っている味って、結局すごい力があるんです」そして、「その味を本当に上手に作る人気店のような作品にしたかった」と語った。

つまり、「ハートにチャージして」が目指すのは、これまでにないロマンスそのものではない。誰もが一度は見たことのあるロマンティックコメディの楽しさを大切にしながら、そこに“電気能力”と“人工心臓”という新しいエネルギーを加えることだ。

“触れれば感電してしまう女性”と“唯一、彼女の電気が通じない男性”。そして、生きるために彼女の電気を必要とする男性――。

一見すると正反対の2人が、互いを必要とするようになっていく過程には、笑いだけでなく、それぞれが抱える孤独や傷、そして誰かに必要とされることの温かさも描かれる。

パク監督は、「仕事をしながら、まるで放電したように生きている私たちに、『私もあんなふうに充電されたい』『私も誰かを充電してあげたい』と思ってもらえるところが魅力」と作品のメッセージを語った。

◇YouTube「나를 충전해줘」제작발표회(制作発表会動画一覧)

“充電”を通して、互いに必要な存在となっていく2人。おなじみのロマコメに“電気ショック”を加えた「ハートにチャージして」は、10月9日17時からNetflixで配信開始となる。

kandoratop【作品詳細】【「ハートにチャージして」を2倍楽しむ】