中村倫也が吉田松陰、寛一郎が高杉晋作に!「逆賊の幕臣」斎藤工・西岡德馬も参戦、薩長キャスト発表

12時00分ドラマ
画像提供:NHK

松坂桃李が主演する2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」に、中村倫也、寛一郎、斎藤工、西岡德馬の出演が決定した。

本日10月9日、出演者発表第8弾として明らかになったのは、幕末の日本を大きく動かす薩摩・長州の人々。中村が吉田松陰、寛一郎が高杉晋作、斎藤が島津久光、西岡が島津斉彬を演じる。やがて幕府と対峙する人物たちは、主人公・小栗忠順とどのように出会い、それぞれの未来を選んでいくのか。出演者と制作統括のコメント全文を紹介する。



大河ドラマ「逆賊の幕臣」は、松坂桃李演じる幕臣・小栗忠順を主人公に、安達奈緒子が脚本を手がける大河ドラマ。今回発表された4人は、幕末ものではおなじみの歴史上の人物だが、本作で注目したいのは、初めから敵味方に分かれているわけではないという点だ。若き日に学び、語り合い、相手の才に心を動かされる。その出会いが、時代の激流の中でどう変わっていくのか。薩長側の顔ぶれが明らかになり、小栗を中心に描く幕末群像劇への期待が膨らむ。

■中村倫也が吉田松陰に!小栗と交わす激論、幕末を動かす“熱源”に注目
逆賊「天地人」「軍師官兵衛」に続き、3作目の大河出演となる中村倫也が演じるのは吉田松陰。幼少から兵学を学び、わずか11歳で藩主の御前講義をするほどの才人となった松陰は、江戸で佐久間象山や安積艮斎に学び、開国の是非をめぐって小栗ら塾生たちと激論を交わす。西洋を自らの目で知ろうと黒船での密航を企てるも失敗。やがて松下村塾で弟子を育てながら、老中暗殺や倒幕へと思いを向けていく。
穏やかな知性と内に秘めた激しさをどう行き来するのか。制作統括が「惚れ惚れするようなセリフ回し」と語る中村の弁舌家ぶり、そして若き小栗との出会いが見逃せない。

【中村倫也コメント全文】
「熱をどれだけ表現できるか。
世界情勢の中、それぞれの正義を胸に、走り、ぶつかり、渦巻いた幕末の動乱。あるものは沈着に。あるものは苛烈に。しかしそのどれも、今の僕らには想像もつかないような使命感を帯びていたのだと感じます。
様々な資料を通じて学んだこと。実際に萩を訪れて感じたこと。今作における、吉田松陰という〝熱源〟を魅力的に提示できるよう、最大限を尽くしたいと思います。」

■寛一郎が高杉晋作に!師・松陰を救うため、小栗を頼る若き日の姿も
逆賊高杉晋作を演じる寛一郎も、「鎌倉殿の13人」「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に続く3作目の大河出演。松下村塾で松陰の「圧倒的な実行力」に惹かれ、生涯の師と仰ぐ晋作は、江戸遊学中に安積艮斎の塾で小栗と出会う。松陰が江戸の牢へ送られると、師を救うために小栗を頼みの綱とするが……。
後に奇兵隊を起こす長州のカリスマも、本作では師を慕う若い青年として登場する。そこから大胆で過激な行動へ踏み出していく変化を、寛一郎がどう体現するのか。松陰、小栗、晋作を結ぶ関係は、歴史上の結末を知っていても胸を揺さぶられる場面となりそうだ。

【寛一郎コメント全文】
「『おもしろき こともなき世を おもしろく』。
僕が高杉晋作という人物に惹かれる理由の一つが、この言葉にあるように思います。
これまでもさまざまな作品で描かれ、多くの人に愛されてきた高杉晋作という人物を演じさせていただくことに、嬉しさと同時に緊張も感じています。
今回の作品の中で、彼がどんな人物として立ち上がっていくのか、僕自身、まだその全貌は見えていません。だからこそ、これから彼の人生や言葉に触れながら、自分なりの高杉晋作を見つけていきたいです。」

■斎藤工が島津久光に!偉大な兄の遺志と、自らの理想の間で揺れる
逆賊「江〜姫たちの戦国〜」「八重の桜」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」に続き、4作目の大河出演となる斎藤工は島津久光役。名君と名高い島津斉彬の異母弟で、兄を通じて若き勝麟太郎とも知り合う。斉彬の急逝後はその遺志を継ごうとし、若き藩主の父である「国父」として藩政を掌握。千人余りの兵を率いて上洛し、幕府に政治改革を求めていく。
薩摩を出たことのない「地五郎」と呼ばれながらも、時代の中心へ進もうとする久光。有能さとあか抜けなさ、理想と現実の間に生まれる葛藤が、斎藤の演技を通してどんな人間像を結ぶのか。兄の陰に隠れがちな人物の胸中にも光が当たる。

【斎藤工コメント全文】
「島津久光という人物を知るほど、幕末の大きなうねりの中で果たした役割と、その一方で兄・斉彬の陰に隠れ、語られることの少なさに惹かれます。
兄の遺志を背負い、侮られ、理想を阻まれながらも時代の中心へ進んでいく。決して一直線ではない久光の人間臭さも含め、大河ドラマという長い時間の中で丁寧に生きたいと思います。」

■西岡德馬、大河10作目で島津斉彬!「翔ぶが如く」からつながる縁に感慨
逆賊第11代薩摩藩主・島津斉彬を演じるのは、本作で大河出演10作目となる西岡德馬。西洋の文化や技術、世界情勢に通じる斉彬は、まだ無名だった勝麟太郎の蘭学の才を見込んだ人物でもある。後に薩摩を訪れた勝は、壮大な海軍構想を語る斉彬に心酔。押し寄せる西洋列強から日本を守ろうとする名君の構想が、勝の視野を広げていく。
西岡は1990年の大河ドラマ「翔ぶが如く」で、斉彬の重臣・赤山靱負を演じた。その西岡が今回は斉彬本人を演じるという巡り合わせにも注目したい。『SHOGUN 将軍』での存在感も記憶に新しい名優が、大沢たかお演じる勝をも惹きつけるカリスマ性を届ける。

【西岡德馬コメント全文】
「テレビが未だモノクロ画面だった頃の大河ドラマ『花の生涯』『赤穂浪士』を食い入る様に観ていたのを懐かしく思い出す。いつの日か自分も大河に出たい、その思いは通じ1985年の『春の波涛』以来今回の『逆賊の幕臣』は、記念すべき十作目に当たる。色々な人物を演らせて頂いた。殊に記憶に残るのが1990年の『翔ぶが如く』、薩摩藩・島津斉彬公の重臣・赤山靱負役です。西郷隆盛に薫陶を与えた人物で最後は責任を取って自刃した。
その切腹シーンは、観た人から『あれは感動的だったね、第一話目で一番良い役だよ』と言われた嬉しさは、今でも忘れない。さてさて、その薩摩藩の名君、斉彬公が今回の私の役どころ、『これはもう、運命的なものを感じます!』」

■同じ未来を語った者たちが、なぜ引き裂かれるのか
今回の発表で浮かび上がるのは、幕府と薩長の対立だけでは捉えきれない人間関係だ。小栗と松陰、晋作は学びの場でつながり、勝は薩摩の斉彬と久光に出会う。それぞれが日本の未来を真剣に考えていたからこそ、選ぶ道の違いは深いドラマを生む。制作統括・勝田夏子のコメントからも、出会いの輝きと、その後の別れを丁寧に描こうとする意図が伝わってくる。

【制作統括・勝田夏子コメント(要約)】
制作統括の勝田夏子は、小栗と同じ安積艮斎の門下で学んだ松陰、晋作との関係に注目。中村倫也の惚れ惚れするようなセリフ回しと、寛一郎が演じる晋作の、師を慕う青年から大胆で過激な行動へと踏み出す振れ幅を見どころに挙げる。また、斎藤工が演じる久光の有能さとあか抜けなさの裏にある葛藤、西岡德馬が体現する斉彬の壮大な近代化構想とカリスマ性にも期待を寄せる。若き日に未来を語り合った人々が、時や立場によって引き裂かれていく、愛憎入り乱れる人間ドラマを描くという。

「逆賊の幕臣」は2027年1月10日(日)放送開始。NHK ONEで同時・見逃し配信予定。

【作品情報】
作:安達奈緒子
出演:松坂桃李 ほか
制作統括:勝田夏子、深川貴志
演出:西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭 ほか

◇NHK「逆賊の幕臣」