「文武」百済滅亡の悲劇!義慈王役コ・ヨンビン×忠臣イム・ホ、階伯役キム・ウダムが金庾信と激突!主要キャスト6人公開
11月14日(土)にスタートするKBS 2TV新大河ドラマ「文武」(原題:문무)が、三国の中で最初に滅亡する百済の主要人物6人を公開した。
今回公開されたのは百済の最後の王・義慈王(ウィジャワン)を演じるコ・ヨンビンをはじめ、忠臣・成忠(ソンチュン)役のイム・ホ、百済の名将・階伯(ケベク)役のキム・ウダムらが、国家存亡の危機に直面した人々の葛藤と悲劇を描き出す。これまで新羅と高句麗の主要人物が公開されてきたが、今回は三国統一の裏側にあった「滅ぼされる側」の物語に注目が集まる。
「文武」は、約600年にわたる三国間の争いと、それぞれの国内で起きた激動の歴史を背景に、勝利のためにすべてを懸けた指導者たちの壮絶で孤独な人生を描く本格歴史大河ドラマ。新羅第30代王・文武王となる金法敏(イ・ヒョヌク)を中心に、父・金春秋(キム・ガンウ)、新羅の名将・金庾信(パク・ソンウン)、高句麗の実力者・淵蓋蘇文(チャン・ヒョク)らが登場する。今回公開された百済側の人物たちは、三国統一の過程で最初の大きな転換点となる660年の百済滅亡を描くうえで欠かせない存在だ。
■義慈王と忠臣・成忠、百済滅亡を招いた王と家臣のすれ違い
百済最後の王・義慈王(ウィジャワン)を演じるのはコ・ヨンビン。義慈王は聡明で勇敢な君主で、儒教の聖人・曽子になぞらえて「海東の曽子」と称されるほど優れた資質を持っていた。しかし本作では、自らの出自をめぐる疑惑や有力貴族たちの牽制に苦しみ、心の奥に不安を抱える人物として描かれる。
そんな義慈王を支えるのが、イム・ホ演じる忠臣・成忠(ソンチュン)だ。王のそばで忠誠を尽くしながらも、時には耳の痛い忠告をためらわない。ところが、義慈王は次第に自分に反対する臣下を排除し、側近たちの進言にも耳を貸さなくなっていく。かつては国の未来をともに考えていた王と忠臣が、異なる判断によって徐々に離れていく。その亀裂は、やがて国家の命運を左右することになる。
歴史上、義慈王は即位当初、積極的な対外政策によって新羅を圧迫した王として知られる一方、晩年には政治の混乱を招いたと伝えられている。ただし、百済滅亡の原因を義慈王一人の失政に求めることはできない。新羅と唐の同盟、百済国内の政治的対立など、さまざまな要因が重なっていた。ドラマが義慈王を単純な暗君ではなく、能力と弱さを併せ持つ人間としてどう描くのか注目したい。
■キム・ビョンギ×チョン・ウィガプ、百済の最後を見届ける重臣と武将
キム・ビョンギは、百済の元老貴族・沙宅智積(サテク・チジョク)を演じる。政治・経済の両面で強い影響力を持ち、義慈王が即位初期に王権を確立するうえで重要な役割を果たした人物だ。王に対しても厳しい意見を述べることをためらわず、政治的な後ろ盾として百済王室を支える。
一方、チョン・ウィガプが演じる常永(サンヨン)は、百済の高官であり、長槍部隊を率いる武将。国家が存亡の危機に陥っても義慈王のそばを離れず、最後まで戦い続ける。
常永は王都・泗沘(サビ)を守るため、黄山伐(ファンサンボル)の戦いに参加するが、新羅軍に敗北。百済が滅亡する悲劇を目の当たりにすることになる。
王権を支えた老練な政治家と、戦場で最後まで抗戦した武将。立場は違っても、ともに百済の終焉に立ち会う二人の姿が、滅びゆく国家の悲しみを浮かび上がらせる。
■階伯VS金庾信!黄山伐の戦いで繰り広げられる壮絶な死闘
百済側の人物の中でも、とりわけ注目したいのがキム・ウダム演じる名将・階伯(ケベク)だ。
本作の階伯は、沙宅王后(サテク王后)の親衛隊を率いる将軍として登場する。羅唐連合軍の侵攻によって百済が危機に陥り、地方貴族たちが次々と義慈王に背を向ける中、階伯は援軍を率いて戦場へ向かう。しかも、出陣に際しては自らの家族さえ犠牲にするという悲壮な決意を固める。そして黄山伐で、パク・ソンウン演じる新羅の名将・金庾信(キム・ユシン)と激突する。
660年の黄山伐の戦いは、百済滅亡を語るうえで欠かせない歴史的事件だ。階伯が率いる百済軍は、圧倒的な兵力差にもかかわらず新羅軍を相手に奮戦したと伝えられている。しかし、最終的には金庾信率いる新羅軍に敗れ、百済は滅亡へと向かっていく。
新羅側から見れば三国統一への重要な勝利だが、百済側から見れば祖国を守るために命を懸けた最後の戦い。階伯と金庾信という両国を代表する名将の対決が、どれほど壮絶な戦闘シーンとして描かれるのか期待が高まる。
■祖国を裏切った黔日、復讐に生きた男の悲劇
イ・ダルが演じる黔日(コミル)は、もともと新羅に仕えていた人物だ。しかし、大耶城(テヤソン)の戦いで、城主・金品釈(キム・プムソク/キム・フンス)に妻を奪われたことから深い恨みを抱き、百済へ亡命する。祖国への忠誠よりも個人的な復讐を選んだ黔日は、かつて仕えた新羅に剣を向けることになる。しかし、百済の滅亡とともに、その人生も悲劇的な結末を迎える。
興味深いのは、黔日が百済人ではなく新羅人であることだ。国家のために命を懸けた階伯と、個人的な恨みから祖国を裏切った黔日。同じ戦乱の時代を生きながら、まったく異なる選択をした二人の運命が、物語にさらなる深みを与える。
また、大耶城の陥落は金法敏にとっても忘れられない悲劇だった。城主・金品釈の妻は金春秋の娘であり、金法敏の妹にあたる。百済軍による大耶城の陥落は、金春秋親子に深い傷を残し、百済への復讐心を強める出来事となった。
つまり、黔日の復讐と金法敏の復讐は、同じ大耶城の悲劇から生まれながら、正反対の方向へ向かうことになる。この因縁がドラマでどのように描かれるのかも見逃せない。
■「文武」が描くもう一つの三国統一、滅ぼされる側にもあった歴史
制作陣は今回の百済側キャスト公開にあたり、「三国の中で最初に滅亡した百済の悲劇を濃密に描いていく」と説明。さらに「俳優たちの熱演が作品の完成度を最大限に高めるだろう」と期待を寄せている。
「文武」は新羅の文武王を主人公とする大河ドラマだが、百済や高句麗の指導者たちにもそれぞれの信念と守るべきものがあった。義慈王と成忠のすれ違い、最後まで国を支えた重臣たち、黄山伐で命を懸けた階伯、そして復讐に生きた黔日。彼らの物語を知ることで、三国統一が単なる勝者の歴史ではなく、多くの犠牲と悲劇の上に成り立っていたことが見えてくる。
とりわけ、義慈王と階伯は韓国時代劇でもたびたび描かれてきた人物だ。これまでの作品で描かれた百済の姿と比較しながら楽しむのも、本作の見どころとなるだろう。
KBS 2TV新大河ドラマ「文武」は、11月14日(土)21時20分から韓国で放送開始。新羅の三国統一を、滅びゆく百済の人々の視点からも描く壮大な歴史ドラマに期待したい。
◇「문무」1次ティーザー
◇연개소문 티저(淵蓋蘇文ティーザー)
◇김춘추 티저(金春秋ティーザー)
◇연개소문 티저(淵蓋蘇文ティーザー)