「あなたとは違う恋愛」最終回に日韓で賛否!「リアルすぎて号泣」「虚無エンド」の声、視聴率2.4%も配信は世界5位
ソ・ガンジュンとアン・ウンジンが主演するKBS2週末ドラマ「あなたとは違う恋愛」(原題:너 말고 다른 연애)が、11月1日(日)放送の第14話で最終回を迎えた。10年間愛し合った男女が別の恋愛を通して自分たちの関係を見つめ直すという異色のラブストーリーは、最後まで王道のロマンスとは一線を画す展開となった。
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日韓では「リアルすぎて胸が痛い」と共感する声がある一方、「14話も見守ったのに、この結末?」と戸惑う反応も。韓国での最終回視聴率は2.4%にとどまったが、配信では世界5位にランクインするなど、地上波とは対照的な人気を見せた。
日韓で賛否!10年の恋に訪れた「ほろ苦い結末」
「あなたとは違う恋愛」は、10年間交際してきたナムグン・ホ(ソ・ガンジュン)とイ・ミド(アン・ウンジン)が、長年の関係に生じた倦怠感やすれ違いをきっかけに、新しい恋と向き合う姿を描いたリアルメロドラマ。パク・スア(チョ・アラム)とハン・テスン(イ・ジュアン)という新たな相手が現れ、4人の感情は複雑に絡み合っていく(最終回ネタバレは【「あなたとは違う恋愛」を2倍楽しむ】で紹介する)。
視聴者の関心を集めたのは、10年という長い歳月を共有した恋人たちが、最後にどんな答えを出すのかという点だった。
しかし、本作が選んだのは、すべてのわだかまりが解消されて幸せになるような単純な結末ではなかった。愛し合った時間を否定することなく、それでも過去には戻れないという現実を描き出した。この結末に対し、視聴者の受け止め方は大きく分かれている。
韓国では「本当の愛の形」と共感する一方、「虚無感が残る」との声も
韓国では、10年間の恋愛に終止符を打つという展開を、現実的な大人のラブストーリーとして評価する見方がある。
特に共感を呼んだのは、長く一緒にいたからといって、その関係を続けることだけが正解ではないというメッセージだ。2人の間には、単なる恋愛感情だけでなく、過去の事故にまつわる罪悪感や責任感、相手を思う気持ちが複雑に絡み合っていた。
こうした関係を見つめ直し、相手を大切に思うからこそ別の道を選ぶという展開には、「結婚だけが愛の完成形ではない」「手放すことも愛情なのかもしれない」といった共感が寄せられている。
一方で、批判的な意見も少なくない。14話にわたって繰り返されるすれ違いや感情の衝突を見守ってきた視聴者からは、「ここまで苦しむ姿を描く必要があったのか」「最後まで見てもすっきりしない」といった不満も浮かんだ。韓国メディアでも、序盤はリアルな恋愛描写で関心を集めながら、後半になるにつれて登場人物への共感が薄れたとする厳しい評価が見られる。
幸せな結末を期待する視聴者と、現実の恋愛の複雑さを評価する視聴者。その温度差も、本作の特徴となった。
日本でも「しんどい」と「隠れた名作」で評価が二分
日本でもPrime Videoを通じて視聴されてきた本作は、従来の韓国ロマンスドラマとは異なる作風で注目された。明るく軽快なラブコメディーを期待していた視聴者には、登場人物たちの煮え切らない態度や、繰り返される感情のすれ違いが重苦しく感じられたようだ。
視聴者の感想には、「登場人物の誰にも共感できなかった」「見ているだけで疲れる」「もっと爽快な恋愛ドラマを期待していた」という否定的な傾向が見られる。
その一方で、長年の恋愛経験がある人ほど胸に迫る作品だったという評価もある。「好きなのに一緒にいられない」「別れたはずなのに相手を忘れられない」という矛盾した感情を、きれいごとにせず描いた点が支持された。
誰か一人が悪いわけではなく、誰か一人の選択が絶対に正しいわけでもない。そんな割り切れなさこそが本作の魅力だったとする見方だ。
万人受けする作品ではないが、大人の恋愛の痛みを丁寧にすくい取った「隠れた名作」として評価する声もあり、好き嫌いがはっきり分かれる作品となった。
ソ・ガンジュン×アン・ウンジン、演技力への評価は高い
結末への賛否とは対照的に、主演俳優たちの繊細な演技は本作の大きな見どころとなった。
KBS「너 말고 다른 연애」ポスター
ソ・ガンジュンは、長年愛してきた女性への思いと、新たな恋に揺れる感情を、視線や表情のわずかな変化で表現。言葉にできない苦悩や、心の奥底に抱えてきた罪悪感をにじませる演技が印象を残した。一方、アン・ウンジンは、愛する人との関係に疲れながらも、簡単には思いを断ち切れないミドの複雑な心境を体現した。相手を責めたいのに責められない。自分の幸せを望みながら、長年支えてくれた人を傷つけることが怖い。そんな矛盾を抱えた女性の姿に説得力を与えた。
さらに、ハン・テスン役のイ・ジュアンも存在感を発揮。韓国メディアでは、本作を通じて発見された新たな有望株として、その魅力を取り上げる記事も登場した。物語の展開には賛否があっても、俳優陣の熱演が作品を支えたことは間違いない。
視聴率は最終回2.4%!1%台を脱出するも苦戦
一方、韓国地上波での視聴率は最後まで厳しい結果となった。9月12日の初回は2.6%でスタートし、第2話では自己最高となる2.8%を記録。しかし、その後は下降傾向となり、第8話から第13話まで6話連続で1%台に低迷した。
10月31日放送の第13話では自己最低となる1.6%まで下落。最終回は2.4%へと0.8ポイント上昇したものの、自己最高記録を更新することなく幕を閉じた(【11月1日視聴率TOP10】)。
週末の地上波ミニシリーズとしては苦しい成績であり、ソ・ガンジュンとアン・ウンジンという人気と実力を兼ね備えた主演コンビを起用しながら、広い視聴者層を獲得するには至らなかった。
配信では世界5位!韓国WavveとCoupang Playで1位も
ところが、地上波視聴率とは対照的に、動画配信では好調な成績を残している。
韓国のコンテンツランキングサービス「キノライツ」が9月17日に伝えた集計では、Wavve(ウェーブ)とCoupang Play(クーパンプレイ)のドラマランキングでそれぞれ1位を獲得。映画やバラエティーを含むコンテンツ統合ランキングでも2位に入った。
さらにCoupang Playによると、10月3日から5日までの視聴量が前週比195%増を記録。地上波では視聴率が伸び悩む一方、配信では視聴者を増やしていたことがわかる。海外でも注目され、OTTランキング集計サイト「FlixPatrol」によると、10月20日にはPrime VideoのTV番組部門で世界5位にランクインした。同日の国別ランキングでは、インドネシアとタイで1位、シンガポールで2位を記録。9月中旬には世界35か国のTOP10に入るなど、アジアを中心に幅広い地域で関心を集めた。
これらは放送期間中の実績であり、最終回放送後のランキングとは異なるが、国内のテレビ視聴率だけでは測れない作品の人気を示している。
なぜ地上波と配信で明暗が分かれたのか?
本作の特徴は、刺激的な事件や劇的な恋愛成就よりも、登場人物たちの心の揺れをじっくり描くところにある。10年間付き合った男女が別の相手と恋愛するという設定は大胆だが、実際の物語は意外なほど地味で、心理描写を重ねながら進んでいく。
週末の夜に気軽に楽しめる恋愛ドラマを求める視聴者にとっては、展開が重く、もどかしい作品だったのかもしれない。一方、好きな時間に自分のペースで視聴できる配信では、複雑な人間関係や細やかな感情の変化をじっくり味わうことができる。
もちろん、配信ランキングの好調だけで一気見需要が成功の理由だったとは断定できない。しかし、地上波とOTTでこれほど異なる数字が出たことは、視聴環境や視聴者層によって作品の受け止められ方が変わることをうかがわせる。
「愛した時間は無駄ではなかった」――賛否を残した最終回
「あなたとは違う恋愛」が最後まで描き続けたのは、愛することと、一緒に生き続けることは必ずしも同じではないという現実だった。10年という歳月は、簡単に忘れられるものではない。しかし、その長さだけを理由に関係を続けることが、本当に幸せなのだろうか。
本作は、そんな答えのない問いを視聴者に投げかけた。すっきりしない結末に失望した人もいれば、だからこそ深い余韻が残ったという人もいる。日韓で評価が分かれたこと自体が、恋愛に求めるものや幸せの形が人によって異なることを物語っているようだ。
視聴率では苦戦したものの、世界の配信ランキングで存在感を示した「あなたとは違う恋愛」。王道のハッピーエンドではない、ほろ苦い大人のラブストーリーとして、その結末は視聴者の記憶に残りそうだ。
画像:YouTube[13-14화 메이킹]よりキャプチャー
SNSには最終章(第13-14話)のメイキング映像が公開されている。
◇YouTube[13-14화 메이킹](メイキング映像)
◇KBS「너 말고 다른 연애」HP
【作品詳細】【「あなたとは違う恋愛」を2倍楽しむ】