宮崎緑の夢・実現!ライフサイエンス全19話
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今、生物、医薬、農業、食品などライフサイエンスの分野では放射線や放射光を使って次々に新しい研究の成果が発表されています。この番組は宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)を案内役に、放射線・放射光を利用した最先端のライフサイエンスを紹介するものです。今回は第1回目。原子炉が発生する中性子線を使ったガン治療を紹介します。この研究を行っているのは京都大学原子炉実験所の小野公二教授。この治療法は「中性子捕捉療法」といい、「健康な細胞にダメージを与えず、ガン細胞だけを破壊する」特徴があります。従来の放射線では治療が難しいとされる脳腫瘍や悪性黒色腫などの治療に目覚しい効果をあげ、研究の発展が期待されています。原子炉に隣接した治療所を訪問し、小野教授に治療のしくみや治療例、そして今後の課題等伺います。
この番組では、放射線や放射光を使った最先端のライフサイエンス研究の現場を宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪ねます。今回は宇宙の放射線が生物に与える影響を調査する研究を紹介します。現在地上から約400km上空で建設が進められている国際宇宙ステーション。ここでは、宇宙放射線の生物への影響を調査する実験が計画されています。そして、この実験で使われるのはなんとカイコなのです。この実験の責任者は京都工芸繊維大学の古澤壽治教授。現在ステーション実験に向けて地上予備実験を繰り返している古澤教授に、カイコを使う理由、実験の詳細やこれまでの成果、そしてこれからの目標などをお聞きします。
この番組では、放射線や放射光を使った最先端のライフサイエンス研究の現場を宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪ねます。今回は低線量(少ない量)の放射線が生き物の体に与える影響を調べる研究を紹介します。私たちは日頃から放射線の中で生活しています。これら、自然放射線程度の量の放射線に対して、生き物は免疫機能を持っていると考えられています。そして、それよりわずかに多い量の放射線(低線量放射線)を長時間浴びた場合、生き物の細胞が持っている様々な機能が活性化されると考えられています。この低線量放射線が生物に与える影響を調べているのが電力中央研究所の酒井一夫さん。マウスを使って様々な実験を重ねている酒井さんに、低線量の放射線が生物に与える影響とこれまでの実験の成果、そして今後の目標などを伺います。
この番組では、放射光や放射線を使った最先端のライフサイエンス研究の現場を、宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪ねます。今回は加速器から作り出された放射光を利用して、心臓の画像を撮影し、診断に役立てようという研究を紹介します。従来、病院で使われいるX線は、白色X線といわれるX線で、いろいろなエネルギーのX線が混ざったものです。これに対し、加速器から作り出されるX線は、単色X線といい、混ざりっけのない、1種類のエネルギーをもつX線です。単色X線で撮影した画像は、どのようなものなのか?どのようなメリットがあるのか?茨城県つくば市にある物質構造科学研究所の兵藤一行博士に、お話をお伺いしました。
この番組では、放射光や放射線を使った最先端のライフサイエンス研究の現場を、宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪ねます。今回のテーマは、X線を用いたタンパク質の構造の解析。先生の研究はタンパク質の構造の中から、人間の健康に有用な機能を見つけ出すことです。その方法は、X線結晶構造解析と呼ばれる解析方法。タンパク質の結晶にX線を照射することで、立体的な構造データが得られます。これにより、タンパク質の構造の中でどの部分が一番重要な機能を担っているかなど、推測することができるのです。将来的に遺伝子組み換え技術を使い、新しい食品を作り出そうという研究へとつながっていきます。東京大学の田之倉優教授にお話を伺いました。
今回宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪れたのは、東京大学農学部キャンパス。ここで行われている、X線結晶構造解析という技術を使ったライフサイエンス研究をリポートします。その研究対象は、好熱菌と呼ばれる微生物の持つ酵素です。今回お話を伺ったのは、酵素学研究室の若木高善さん。酵素とは全ての生き物が持っている生体触媒です。しかし好熱菌の酵素は、他の生物のものとは大きく異なる特徴を持っています。また現在その酵素が科学界だけでなく産業界からも注目されているのです。若木さんに、酵素や好熱菌、X線結晶構造解析について説明してもらい、なぜ好熱菌の酵素が注目されているのか、その独特の性質について教えていただきます。
この番組では、放射光や放射線を使った最先端のライフサイエンス研究の現場を宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪ねます。今回は、タンパク質の結晶にX線を照射することで構造を解析し、解析したデーターから体内の輸送タンパク質の働きを紹介します。輸送タンパク質の中には、GGAというタンパク質があります。このGGAタンパク質は体内のどこで働いているのか?どのように運ばれているのか?そして、結晶構造解析の結果から、どのようなことがわかってくるのか?私たちの生活にどのように役立てられているのか?GGAタンパク質について研究をされている、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構の若槻壮市教授にお話を伺いました。
この番組では、放射光や放射線を使った最先端のライフサイエンス研究の現場を、宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪ねます。人間活動の根幹を担う脳には未知なる部分が多く残されています。その謎を解き明かす方法として近年注目を集めているのがPET診断(ポジトロン断層撮影法)です。PET診断では放射線を利用することで、脳の状態を読みとることの他に、脳の持つさまざまな働きを知ることが出来ます。番組では、長年脳研究に携わってきた大阪大学大学院医学系研究科の畑澤順教授が、PET診断の原理や手順を実際のPET画像などを交えてわかりやすく説明します。また、これまでの研究によってわかったこと、X線やCTスキャンなどの他の方法と比べたメリット、さらには今後の課題や安全性についての議論が展開されます。
今回、宮崎緑さんが訪ねたのは、放射線医学総合研究所。ガンの治療方法として代表的なものに、外科手術、化学療法、放射線治療があります。放射線治療は、外科手術に伴う痛みや、化学療法に見られる副作用などが少なく、体に優しい治療と言われています。しかし、放射線治療にも副作用があり、放射線の照射後に皮膚などに傷害を起こす場合もあります。そこで、患者さん一人一人にあった放射線量を探ることで、副作用のない放射線治療とより高い治療成績が望めるようになります。放射線治療の現状や放射線治療をオーダーメイド化するための検査の方法を、放射線医学総合研究所、フロンティア研究センターの原田良信農学博士に聞きました。
この番組では、放射光や放射線を使った最先端のライフサイエンス研究の現場を宮崎緑さん(千葉商科大学助教授)が訪ねます。今回は、人間が浴びている自然放射線のおよそ半分を占めている自然放射性元素ラドンの実態を紐解き、生物へ与える影響についての研究を紹介します。放射線医学総合研究所・放射線安全研究センター・ラドン研究グループの山田裕司さんに、ラドンの発生源や各国の室内ラドン濃度について伺います。また、ラドンの子孫核種が出すα線が生物の細胞にどのような影響を与えるのかを実験を交えて紹介します。
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