新仁義なき戦い
組織がある限り、親分が権力をふるう限り、暴力は絶え間なく続く…。前五部作に引き続き、リアリズムタッチを基調にしながら、より一層の人間個々を深く抉り、より克明にヤクザ社会を描き出す。昭和34年の約1年間の山守組内戦にスポットを当てる。財力と暴力で呉を席巻してきた若頭・青木に組長の座を追われる親分・山守は、仮出所する三好に青木暗殺を促すが、三好の野望はそれとは別個に阿修羅となって、打倒青木へと燃え上がっていく。これを察知した青木は三好襲撃へと暗躍する。殺るか殺られるか、面従腹背、計算された醜い駆け引き、そして壮絶な死斗として果てしなく展開される。監督 深作欣二(1974年 98分)
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