銀河英雄伝説　本伝・第4期全24話

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ラインハルトは、宿敵ヤンの死による喪失感から逃れるように政務に精励していた。そんな彼の胸に去来するのは、ラインハルト、キルヒアイス、ミッターマイヤー、ロイエンタールの長い友諠のきっかけとなった5年前の嵐の夜の出来事であった。その時、ミッターマイヤーは門閥貴族の策謀で軍刑務所に収監されていた…。

制作国:日本

制作年:1988年
スタッフ:
原作：田中芳樹／総監督：石黒昇／シリーズ構成：河中志摩夫／キャラクター原案：奥田万つ里／本木久年／久米一成／コンセプチェアルデザイン：加藤直之（スタジオぬえ）／アニメーションディレクター：清水恵蔵／キャラクターデザイン：清水恵蔵／プロデューサー・シリーズディレクター：田原正利／プロデューサー：菊川幸夫／製作：徳間書店／ビデオチャンプ／らいとすたっふ
キャスト:
ラインハルト・フォン・ローエングラム：堀川亮（現・堀川りょう）／ユリアン・ミンツ：佐々木望／ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ：勝生真沙子／ウォルフガング・ミッターマイヤー：森功至／オスカー・フォン・ロイエンタール：若本規夫／フレデリカ・グリーンヒル：榊原良子／カーテローゼ・フォン・クロイツェル：三石琴乃／アレックス・キャゼルヌ：キートン山田／ナレーション：屋良有作

フレデリカを政府首席、ユリアンを軍司令官として設立されたイゼルローン共和政府は、民主共和制の灯をささやかに守り続けていた。しかし、帝国の自由惑星同盟併呑により、イゼルローン要塞は今や人類社会の最辺境、異端者たちの聖地となりつつあった。そんな中でユリアンは長期的な視野に立った方法を考え始めていた…。

帝国軍戦没者墓地の完工式に出席したラインハルトは、ヴェスターラントの犠牲者の遺族から襲撃を受けた。キルヒアイスを喪う原因になったヴェスターラントへの熱核攻撃は、今でも彼にとっての心の傷であると同時に姉アンネローゼへの大きな負債となっていた。茫然自失のラインハルトは、ヒルダに一夜の慰めを求めて…。

惑星ハイネセンでは、戦没者合同慰霊祭が行われていた。新領土総督ロイエンタールは杞憂だと思いつつも二万の警備兵を配置する。しかし、何者かが参加者を扇動して暴動を起こし、多くの犠牲者を出す大惨事となってしまう。これを皮切りに新領土各地で反帝国の暴動が続発。秩序回復に腐心するロイエンタールだったが…。

帝国内にロイエンタールが叛乱を起こすという噂が流れていた。一方の新領土のロイエンタールのもとには、ラインハルトの病臥につけ込むオーベルシュタインとラングによって政情が乱れつつあるとの情報が入っていた。そこでロイエンタールは、ラインハルトの信頼を確かめるため、敢えて新領土への行幸の招請を出して…。

新領土への行幸の途上、大親征慰霊碑参拝のため惑星ウルヴァシーに立ち寄ったラインハルト一行。だが、その夜基地全体に及ぶ叛乱が起こった。脱出する車の中で、ロイエンタールの謀反を匂わせるミュラー。襲撃は執拗に続き、ついに彼らは取り囲まれてしまう。ラインハルトを逃がすため、ルッツは一人その場に留まるが…。

惑星ウルヴァシーでの騒乱、そしてルッツの死の報を受けたロイエンタールは、ラインハルトとの間に修復し得ぬ亀裂が入ったことを知った。だが、彼の矜持はオーベルシュタインやラングの手によって叛逆者に仕立て上げられることに耐えられなかった。ついに叛旗を翻すことを決意した彼の胸に、親友との思い出が去来する…。

帝国軍に保護されたラインハルトは、ミッターマイヤーにロイエンタール討伐の勅命を下した。必死に友の助命を嘆願するミッターマイヤーであったが、ラインハルトの意志は固い。皇帝の手を汚さぬために、彼は無二の親友を討つという苦渋の選択をせざるを得なかった。その後、彼は銃を手にラングのもとに向かうが…。

宣戦布告があったわけではないが、ロイエンタールの叛乱は既定の事実となっていた。帝国の内戦により俄かに戦略上の要地となったイゼルローン要塞に、ロイエンタールの使者としてムライが訪れる。帝国軍の回廊通過を阻止すれば旧同盟領全域とトリューニヒトの身柄を返還するという申し出を、ユリアンらは拒絶して…。

「疾風ウォルフ」の神速の用兵で、ロイエンタールはランテマリオ星域に戦線を設定せざるを得なくなり、此処に双璧は砲火を交えることとなった。名将同志の争覇戦は、早期決着を望む双方の思惑と別に膠着状態に陥る。だが、イゼルローン共和政府がメックリンガー艦隊に回廊を通過させたことを知ったロイエンタールは…。

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